【ASMR】なぜ水の音は心地いいのか?いろいろな学問から考察してみた
- 2019.12.28
- 2024.09.09
- その他
科学的に証明できる?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
100%確定の答えではありませんが、いろいろな視点から音を考えるきっかけとして非常におもしろいので、ご紹介したいと思います。
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結論:1つに絞るのは難しい
さまざまな学問の視点で考えると、「水の音はなぜ心地いいのか?」という問いに対する答えを1つに絞るのは難しいです。
そのため、ここでは各学問の視点で考えられる答えを述べていきます。
進化心理学での答え
進化心理学的には、「人間は、水が周りにある環境で進化してきた種族だから」という答えが考えられます。
ずっと水のある環境下で進化してきたため、水がある=安心できるという心理状況になるからかもしれません。
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発達心理学での答え
発達心理学的には、「人間は、胎児のときにお母さんのお腹の中にいたから」という答えが考えられます。
実際に、「人間が電車の中で眠くなるのは、胎児の時に聞いていた音と電車の中で聞こえる音が似ているから」というデータもあります。
感覚知覚心理学での答え
感覚知覚心理学的には、「ホワイトノイズのような効果があるため」という答えが考えられます。
ホワイトノイズのような「ザーッ」という音がずっと鳴っていると、自然に眠くなることがあります。
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行動主義(心理学)での答え
行動主義(心理学)的には、「人間は、水の音=リラックスという関係性を学習しているから」という答えが考えられます。
先ほどの「人間は水のある環境で生きてきたから」という考え方と共通しています。
認知科学での答え
認知科学的には、「感覚の増大(ホワイトノイズ)とニュートラルネットワークの結合から」という答えが考えられます。
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水の音が心地いいのは「一定で変化がない音」だから
とある研究では、「水の音は一定で、大きな変化がほとんどないから」という結果もあります。
確かに海や川の音は、いきなり「ドン」と鳴るのではなく絶えず鳴っています。
逆に、急に目覚ましが鳴ったり、物が落ちて「ドンッ」という音が鳴ると思わずビックリして起きてしまいます。
つまり一定の音量で絶えず鳴り続けている状況は、リラックス効果を引き起こしていると考えられます。
おわりに
100%確定ではないものの、このようなさまざまな可能性を考えてみるとおもしろいですね。
ちなみに音と体の反応については、こちらの記事でもご紹介しています↓
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