僕が高年収の音楽の仕事を辞めた理由【NY有名スタジオを辞めた話】

僕が高年収の音楽の仕事を辞めた理由【NY有名スタジオを辞めた話】

今回は、音楽プロデューサー・オーディオエンジニアのJustin Collettiが語る「僕が夢の仕事を辞めた理由」をまとめました。

この記事ではこのうち「JustinがNYの有名音楽スタジオのアシスタントエンジニアを辞めた理由」の部分をまとめています。

Justinは長年音楽業界でプロとして活躍しており、音楽プロデュース、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニア、音楽大学の講師など、幅広い分野で活躍しています。

そんな彼は、2024年までにこれらの「夢の仕事」を辞め、新しいキャリアを歩み始めました。

ずっとやりたい仕事であったのに、高収入でもあったのに、彼はなぜ辞めてしまったのでしょうか?

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大学の音楽系学部を卒業した後に待っていた悲しい現実

音楽スタジオで働くことは、僕にとって1番大きな夢でした。

そのため、大学を卒業した後はニューヨークにあるレコーディングスタジオに片っ端から履歴書を送り「僕は大卒です!大学では音楽制作を学びました!アシスタントとして、そちらの音楽スタジオで雇ってもらえませんか?」と連絡しました。

返信をくれたのはこのうちの20%でしたが、ほとんどのスタジオから「今は枠が空いてないんだよね。でも、無償でもいいならいいよ。」と言われました。

ご飯を食べていかなければならないので、タダで仕事をするのは無理です。

そのため、音楽スタジオのアシスタント業は諦めてお金をもらえる仕事を探そうと考えたのですが…幸運にも、とある1つの音楽スタジオから「アシスタントの枠が空いてるよ」と言われたのです。

そのスタジオは毎日素晴らしいアーティストの制作を担当する職場で、アシスタントの時給は当時のレートで$15(2025年現在で言うと$25相当)でした。

僕の母親も知っているようなアーティストの制作にも携わっていました。

このように素晴らしいスタジオで働けるおかげで、僕は有名なクライアントの制作にも携わることができ、収入もスキルもアップすることができました。

まさに、僕にとって夢の仕事だったのです。

有名な音楽スタジオで働くことだけが成長のチャンスではない

このような有名なスタジオで働くと、レベルの高い同僚とアーティストと一緒に仕事ができるため、大きく成長することができます。

しかし僕がみなさんにお伝えしたいのは、有名なスタジオで働く時間以外でも大きく成長できるということです。

少なくとも僕の場合は、有名なスタジオで働いている時間以外の方が、お金もたくさんもらえて、楽しくて、学ぶことがたくさんありました。

有名なスタジオで働くことだけが成長できるチャンス、というわけではないのです。

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有名音楽スタジオのアシスタントエンジニアを辞めた理由

有名音楽スタジオのアシスタントエンジニアとして働くことは、僕にとっては夢の仕事でした。

しかし、そのような有名スタジオの外で働いた方が学びが多いと気づき、僕はこのスタジオを辞めました。

そして音楽関係のブログを書いたり、大学で教えたり、DTM系の動画をアップしたり、あらゆることにチャレンジしました。

その結果、僕のブログを見てくれた人から「音楽学校の重役として働いてみないか?」と誘われ、そこに勤めることになったのです。

この音楽学校でのお話については、こちらの記事にまとめています↓

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ミキシングエンジニアとしての仕事を始めたきっかけと年収

僕はライブ(ショー)のオーディオエンジニアリングを学んでいましたが、やがてミキシングにも興味を持つようになりました。

2008年頃は、収入のうちの大半がレコーディングとミキシングの仕事で得られていました。

ミキシングを1曲$400(5~6万円)でやっていたのです。

1日で2曲ミキシングをすることもあったので、1日で$800(10万円程度)を稼ぐこともできました。

僕はその金額に相当するスキルをしっかり持っていたので、クライアントも満足してくれましたし、収入も多かったのでとても幸せでした。

しかし、今度はマスタリングに興味を持ち始めました。

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プロとして大切な質問「なぜ僕はNOと言っているのだろう?」

僕の音楽関係の友達は「君は音楽を仕事にしてるんだよね?じゃあ音楽のことなら何でも知ってるんだよね?じゃあマスタリングもやってくれない?」と言ってきたりします。

僕はレコーディングやミキシングをする人間なので、「いや、マスタリングなんてできないよ」と言っていました。

しかし、ふと思ったのです。

なぜ僕は彼らにNOと言っているのだろう?

それから、僕はそのような依頼にYESと答えることにしたのです。

そして、マスタリングエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。

いつどんな仕事を始めるか・辞めるかはわからない

このように、僕は何かの職業に対して夢を持ってから仕事を始めることもあれば、何かのきっかけで自然に仕事を始めることもあります。

同様に、「夢の仕事だから絶対に辞めることなんてない!」と思っていても、現実を見て辞めることもあります。

いつどんな仕事を始めるか、辞めるかは誰にもわからないのです。


以上がJustinによる「NY有名スタジオを辞めた話」でした。

次回「夢の音楽の仕事を得るのに必要な3つの条件」はこちら↓

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