【音楽ジャンル】ソウルとは?どんな音楽?【1950~1960年代編】
ソウルにはどんな歴史があるの?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
「ソウル」と聞いて、なんとなくのイメージはあっても、具体的に「これがソウルの特徴だ」と言葉で言える人はなかなかいないのではないでしょうか?
この記事を読んで歴史や特徴を知ることで音楽制作にも活きていきますので、この機会にぜひ理解を深めてください!
スポンサードサーチ
1950年代のソウル
ここでは、1950年代にソウルミュージックのアーティストとして活躍した人物をご紹介します。
Clyde McPhatter・Hank Ballard・Etta James
1950年代にソウルの普及に大きく貢献したのは、Clyde McPhatter、Hank Ballard、Etta Jamesです。
Ray Charles
Ray Charlesも、1954年リリースの「I Got a Woman」をはじめとする楽曲で「ソウルというジャンルの普及に大きく貢献した人物」として有名です。
Little Richard・James Brown
Otis Reddingにインスピレーションを与えたLittle RichardやJames Brownもまた、ブルースに大きく貢献した人物です。
Brownは「ソウルミュージック界のゴッドファーザー」と呼ばれています。
Richardは自身の音楽スタイルがロックンロール、R&B、そしてソウルの3つの要素を統合していることから、自身を「King of Rockin’ and Rollin’, Rhythm and Blues Soulin」と言っています。
Sam Cooke・Jackie Wilson
Sam CookeとJackie Wilsonも、ソウルの先祖として有名です。
Cookeは、ゴスペルグループ「The Soul Stirrers」のリードシンガーとして人気でした。
1957年の「You Send Me」は、ポップミュージックのキャリアとして大成功し、さらに1962年の「Bring It On Home To Me」も、「ソウルミュージック」を定義する最初のレコードであるとして一躍有名になりました。
1960年代のソウル
この頃、Atlantic Recordsは「ソウルにおけるキーとなるレーベル」として、そしてこのレコード会社にいたSolomon Burkeは「ソウルミュージックのキーとなるアーティスト」でした。
1960年代にリリースされた「Cry to Me」「Just Out of Reach」「Down in the Valley」は、「ソウル初期の楽曲」とされています。
1961年に「Stand By Me」で成功したBen E. Kingは、ゴスペル聖歌をベースとしたアーティストです。
前述のBurkeが最初に成功した1960年代中盤になると、Kingや他のアーティストたちは「ニューソウルシンガー(New Soul Singers)」として現れます。
Aretha Franklin
女性ソウルシンガーとして最も重要な人物には、Aretha Franklinが挙げられます。
彼女はもともとゴスペルシンガーで、1960年からは世俗的な音楽(=宗教には関係ない音楽)をするようになりました。
1967年の彼女の楽曲「I Never Loved a Man (The Way I Love You)」「Respect」「Do Right Woman, Do Right Man」は、いずれも大ヒットとなりました。
ソウルの人気上昇、定義の変化
1960年代になると、ソウルがアフリカ系アメリカ音楽のチャートを独占していき、アメリカ内でもポップチャートをまたぐほどの人気ぶりになります。
実際に、ソウル・R&BシンガーのOtis Reddingは1967年の「the Monterey Pop Festival」に出演しています。
また、ソウルはイギリスでも人気となります。
1968年までには人気のピークを迎え、ソウルは徐々に、様々なサブジャンルへと分散していきます。
また、ソウルで活躍していたJames BrownやSly and the Family Stoneなどはファンク(音楽ジャンル)に転身・進化していきます。
以上で「1950~1960年代編」の解説は終了です。
最終回「1970年代~現代編」はこちら↓
-
前の記事
【音楽ジャンル】ソウルとは?どんな音楽?【概要・語源・音楽的特徴】 2020.07.03
-
次の記事
【音楽ジャンル】ソウルとは?どんな音楽?【1970年代~現代編】 2020.07.05