【音楽ジャンル】R&B(リズムアンドブルース)とは?【1960年代〜現在】

【音楽ジャンル】R&B(リズムアンドブルース)とは?【1960年代〜現在】
R&Bって名前は聞いたことあるけど、「どんな音楽か」と聞かれると、ちゃんと答えられないな…
R&Bにはどんな歴史があるの?

このような疑問にお答えする内容です。

今回は英語版wikipediaの「R&B」をまとめました。

今回はPart6として、1960年代〜現在のR&Bについて解説していきます。

ポピュラー音楽の一つとして当たり前になったR&Bですが、その歴史や音楽的な特徴を言葉で説明できる人はなかなかいないのではないでしょうか?

歴史や特徴を知ることで音楽制作にも活きていきますので、この機会にぜひ理解を深めてください!

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1960年代〜1970年代のR&Bを象徴する楽曲

Sam CookeのTOP5を記録した楽曲「Chain Gang」は、Chubby CheckersのTOP5を記録した楽曲「The Twist」とともに、1960年のR&Bを象徴する楽曲です。

Sam Cooke – Chain Gang (High Quality)
The Twist – Chubby Checker

リズムアンドブルースから「ソウル」へ

1960年初めになると、それまでは「リズムアンドブルース」として知られていたジャンル名は「ソウルミュージック(ソウル)」と呼ばれるようになり、白人アーティストによる同様の音楽は「ブルー・アイ・ソウル(Blue Eyed Soul)」とラベリングされるようになります。

レコード会社Motown Recordsは1960年にthe Miraclesの楽曲「Shop Around」で、Stax Recordsは1961年のCarla Thomasの「Gee Whiz (Look at His Eyes)」でミリオンセラーを記録します。

The Miracles – Shop Around
Carla Thomas – Gee Whiz

Stax Recordsは他にも、The Mar-Keysの「Last Night」で、このレコード会社の名が知られるようになるきっかけとなった「メンフィス・ソウル」のサウンドで成功を遂げていきます。
(メンフィス:アメリカテネシー州の都市の名前)

THE MAR-KEYS – Last Night

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1960年代のR&Bが与えた影響

ジャマイカでは、R&Bはジャマイカ発祥の音楽ジャンル「スカ」の発展に影響を与えます。

ブラックカルチャーやR&Bは、1969年にグラミー賞のカテゴリとして「the Rhythm and Blues」が加わってから大きく発展し、学術的にも認識されることとなります。

「R&B」の定義の変化

1970年になるまでには、R&Bという言葉はソウル、ファンク、ディスコを総称する言い方として使われるようになります。

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イギリスでの影響

同じ頃、イギリスのモッズバンド*たちは、イギリスのバンドThe Whoのモータウン風のヒット曲「Heat Wave」から大きく影響を受けます。

モッズ(Mods):ロンドン発祥の、1950~1960年にかけて流行した音楽やファッション、ライフスタイルのこと

The Who – Heatwave

1980年代〜現在までのR&B

ここからは、1980年代〜現在までのR&Bについてご紹介します。

ヒップホップの脅威

1980年代後半から1990年代前半になると、ヒップホップがアメリカの若者たちの注目を集め始めるようになります。

ヒップホップが人気になってきたため、R&Bのアーティストたちはセールスどころか、楽曲を聞いてもらうことさえも難しくなる時代でした。

しかしヒップホップのイメージのあるR&Bの楽曲は依然として売り上げがあり、これらの楽曲はラッパーをフィーチャリングさせていました。

成功した新しいR&Bアーティストたち

UsherやR.Kelly、Janet Jackson、TLC、Aaliyah、Destiny’s Child、Tevin Campbell、Mary J. Bligeなどの新しいR&Bアーティストは、大きく成功を遂げました。

Usher – U Got It Bad (Official Video)
R Kelly – 10 best songs
Janet Jackson – Rhythm Nation
TLC – No Scrubs (Official HD Video)
Aaliyah – At Your Best (You Are Love) (Official HD Video)
Destiny's Child – Say My Name (Official Video)
Tevin Campbell – I'm Ready (Official Music Video) | Warner Records
Mary J. Blige – Family Affair (Official Music Video)

L.A. Reidの活躍

LaFace RecordsのCEOであるL.A. Reidは、UsherやTLC、Toni Braxtonなど、1990年代に成功した数々のアーティストを発掘します。

その後は、Boys II Menを成功に導きます。

Boyz II Men – End Of The Road

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R&Bの全盛期、衰退と復活

2004年になると、R&Bチャートのトップを飾る80%の楽曲がHot 100のトップにもランククイン。

この頃は、ビルボードのHot 100やTop 40 Radioにおいて、R&Bやヒップホップが全盛期の時代でした。

2005年から2013年にかけては、R&Bのセールスは落ちていきます。

しかし、Drakeなどのラッパーたちをはじめ、2010年にヒップホップが昔のR&Bの柔らかくスムーズなR&Bのサウンドを使うようになると、R&Bに新しい風が吹き始めます。

これにより、R&Bのサウンドがまた人気を吹き返し、「ヒップホップサウンドなのかR&Bサウンドなのか」という論争を引き起こすことにもなりました。


↓つづき「Part7」はこちら!

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