【音楽ジャンル】R&B(リズムアンドブルース)とは?【1950年代後半】
R&Bにはどんな特徴があるの?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart5として、1950年代後半のR&Bについて解説していきます。
ポピュラー音楽の一つとして当たり前になったR&Bですが、その歴史や音楽的な特徴を言葉で説明できる人はなかなかいないのではないでしょうか?
歴史や特徴を知ることで音楽制作にも活きていきますので、この機会にぜひ理解を深めてください!
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R&Bの人気ぶり
1956年になると、R&Bアーティストによるツアー「Top Stars of ’56」というツアーが開催され、Al HibblerやFrankie Lymon、the Teenagers、Carl Perkinsなどが参加しました。
このツアーはコロンビア、サウスカロライナ、アナポリス、メリーランド、ピッツバーグ、ペンシルベニア、シラキュース、ロチェスター、バッファローなど、ニューヨークやその周辺の町を渡り歩いて開催されました。
アナポリスでは、収容人数8000席の会場に5万〜7万人もの人が押し寄せ、道路は7時間通行止めになってしまうほどの人気ぶりでした。
映画にも影響が…
この頃の映画製作者たちは、「1956年に始まったロックンロールミュージシャン」として、 R&Bミュージシャンたちの人気を映画で利用していきます。
実際に、Little RichardやChuck Berry、Fats Domino、Big Joe Turner、the Treniers、the Platters、the Flamingosなどは、映画で使われています。
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白人として快挙を成し遂げたElvis Presley
1957年のElvis Presleyによる楽曲「Jailhouse Rock」と「Treat Me Nice」は、R&Bチャートでナンバーワンを記録。
「All Shook Up」はTOP5に入り、アフリカ系アメリカ人でないアーティストが、これまでにないほど黒人音楽のカテゴリで受け入れられることとなります。
この頃のチャート上位楽曲
Nat King Cole
ジャズピアニストのNat King Coleは、1950年初期に「Mona Lisa」や「Too Young」でポップチャート上位にランクインしていましたが、1958年には、「Looking Back」「Do I Like It」でR&BチャートのTOP5にランクインします。
Brook Benton
Brook Bentonは、1959年と1960年にR&BチャートのTOP1に1曲、TOP2に2曲ランクインします。
Bentonは、多くのリスナーに受け入れられる温かみがあり魅力的な声の持ち主。
彼のバラード楽曲は、Nat King ColeやFrank Sinatra、Tony Bennettと肩を並べるほどでした。
Lloyd Price
Lloyd Priceは、1952年に「Lawdy Miss Clawdy」でチャートトップを獲得したアーティスト。
1959年には、「Personality」でトップ5にランクインします。
Bill Black
白人系バンド「Bill Black Combo」のバンドリーダーだったBill Blackは、Elvis Presleyのキャリアアップに貢献した人物で、1950年には彼のベーシストとして活動していましたが、のちに黒人リスナーの間でも人気を呼ぶようになります。
彼のレコード売り上げの90%は黒人で、1959年の「Smokie Part 2」では、ブラックミュージックチャートで1位を獲得しました。
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