【音楽ジャンル】R&B(リズムアンドブルース)とは?どんな音楽?【誕生から1940年代まで】
R&Bにはどんな特徴があるの?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart3として、R&B初期(誕生から1940年代まで)の歴史について解説していきます。
ポピュラー音楽の一つとして当たり前になったR&Bですが、その歴史や音楽的な特徴を言葉で説明できる人はなかなかいないのではないでしょうか?
歴史や特徴を知ることで音楽制作にも活きていきますので、この機会にぜひ理解を深めてください!
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R&Bの先駆者は誰?
1920年から1930年代、アフリカ系アメリカ人が都会産業の中心地であるシカゴ、デトロイト、ニューヨークシティー、ロサンゼルスなどに移住したことで、ジャズ、ブルースなどの音楽ジャンルに、新しい市場が生まれました。
これらのジャンルは基本的に「フルタイムミュージシャン」によって演奏されており、個人や小さなグループで活動している人もいました。
リズムアンドブルースの先駆者と呼ばれる人々は、ジャズやブルース出身です。
彼らは1920年代後半から1930年代にかけて、the Harlem Hamfats(1936年のヒット曲「Oh Red」が有名)やLonnie Johnson、Leroy Carr、 Cab Calloway、Count Basie、T-Bone Walkerなどのアーティストと同じ時代を共にします。
この時代は、ピアノやサックスと同様、エレキギターをリード楽器として使い始めていました。
1940年代後半
1948年になると、RCA Victor社が黒人音楽を「ブルースアンドリズム(Blues and Rhythm)」という名前で売り出し始めます。
この年はLouis Jordanによる3曲がR&Bチャートを独占しており、TOP5のうち2曲は、1940年代に流行っていたブギウギのリズムを用いた楽曲でした。
Jordanのバンド「the Tymphany Five」は、サックス、ボーカル、トランペット、テナーサックス、ピアノ、ベース、ドラムで編成されたバンドです。
Jordanの楽曲はBig Joe Turner、Roy Brown、Billy Writght、Wynonie Harrisなどのアーティストと一緒に演奏されることが多く、今ではジャンプブルース(音楽ジャンル)として扱われています。
同じく、この頃ヒットを挙げたPaul Gayten、Roy Brownなどのアーティストの音楽スタイルは、今ではリズムアンドブルースとして扱われています。
1949年になると、「リズムアンドブルース」という言葉はビルボードカテゴリの「ハーレムヒットパレード」に変わる言葉として扱われます。
同じ年には、サクソフォーン奏者のPaul Williamsによる「The Huckle-Buck」がR&Bチャート1位を記録。
この楽曲は、ほぼ1年間ずっとチャート1位をキープし続けます。
さらに同じ年の1949年には、1920年代のブルースの楽曲「Ain’t Nobody’s Business」の新しいバージョンがJimmy Witherspoonによってリリースされ、チャート4位の大ヒット。
さらにLouis Jordanとthe Tympany Fiveによる「Saturday Night Fish Fry」も、チャート5位を記録します。
このようなヒット曲は新しい独立したレコード会社からリリースされ、Savoy社、King社、Imperial社、Specialty社、Chess社、Atlantic社などが有名です。
↓つづき「Part4」はこちら!
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