【音楽ジャンル】ニュージャックスウィング(New Jack Swing)とは?【概要編】
- 2020.10.26
- 2024.09.07
- 音楽ジャンル解説
- 音楽ジャンル解説, ニュージャックスウィング

どういう特徴や歴史があるの?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
今回はPart1として、ニュージャックスウィングの特徴や有名なプロデューサーを解説します!
最近だと、Bruno Marsの2018年のヒット曲「Finesse」で注目を集めたのがこの「ニュージャックスウィング」です。
このシリーズでは、全2回に渡ってこのジャンルには一体どんな特徴があり、どんな歴史を辿ってきたのかを解説していきます。
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ニュージャックスウィング(New Jack Swing)とは?
ニュージャックスウィングは、1980年代終わりから1990年代はじめ頃まで人気があった、Teddy Rileyによって作られた「デジタル・ゴーゴー・ミュージック(Didital Go-Go Music)」です。
当時アメリカのワシントンD.C.においてGo-Goはニュージャックスウィングの起源であり、ニュージャックスウィングは「ニューヨーク・ゴーゴー(New York Go-Go)」とも呼ばれていました。
ニュージャックスウィングの影響はヒップホップとともにコップカルチャーにも浸透し、この独特のサウンドはニューヨークのクラブシーンにおいて独創的なサウンドとされていました。
ニュージャックスウィングの音楽的特徴
ニュージャックスウィングの音楽的な特徴としては、ヒップホップやダンスポップのリズム・サンプル・制作テクニックを、R&Bのアーバンコンテンポラリーサウンドと融合させている点が挙げられます。
ニュージャックスウィングは、昔のスタイルと新しい感性を組み合わせることにより発展していったのです。
ニュージャックスウィングを作る例↓
例えばニュージャックスウィングでは、R&Bのボーカルスタイルをヒップホップやダンスポップのスタイルの影響を受けたサウンドに乗せて歌っています。
ニュージャックスウィングのサウンドは、ヒップホップのドラムマシーンやハードウェアサンプラーなど、ヒップホップ黄金期に使っていた「スイングしている」ビートから来ており、ニュージャックスウィングではコンテンポラリーR&Bスタイルのボーカルと一緒に演奏されています。
Marriam-Websterのオンライン時点によると、ニュージャックスイングは「基本的には黒人のミュージシャンによって演奏される、ジャズ・ファンク・ラップ・R&Bの要素を合体させたポップ・ミュージック」と定義されています。
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ニュージャックスウィングのビートの特徴
ニュージャックスウィングでは、ビートやチューンをサンプリングして使うテクニックを取り入れ、SP-1200などのサンプラーやRoland TR-808などのドラムマシンを使ってビートを作り、軽いメロディーラインやはっきりと発音されたボーカルの下に「しっかりとしたビート」を入れています。
Roland TR-808のサウンドがかなり特徴的で、シンコペーションが使われ、スイングしているビートを作るために使われており、特にスネアに関しては、TR-808の傑出したサウンドを取り入れるためにも使われていました。
ニュージャックスウィングで実際に行われたサンプリングの例
例えば、Guyの「Groove Me」ではこれらの曲がサンプリングされています。
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ニュージャックスウィングで有名なプロデューサー
ここでは、ニュージャックスウィングで有名なプロデューサーと、彼らが手がけた楽曲をご紹介します。
Teddy Riley
Timmy Galting
Jimmy Jam and Terry Lewis
DJ Eddie F(The Untouchables)
DeVante
Gene Griffin
Part2「歴史・過去のヒット作」
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