【音楽ジャンル】ゴスペルとは?【概要・音楽的特徴・派生ジャンル】
ゴスペルにはどんな歴史があるの?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart1として、ゴスペルの音楽的な特徴や使われている楽器、いろいろな種類のゴスペルについて解説していきます。
もし今後「ゴスペルっぽい曲を作ってみたい」「参考資料が欲しいな」と思ったときは、ぜひこちらのページをご覧ください。
スポンサードサーチ
ゴスペルとは?
ゴスペルは、キリスト教音楽のジャンルの1つです。
ゴスペルの歴史は17世紀初期までさかのぼることができ、ルーツは黒人による口伝の伝統とされています。
芸術・娯楽・宗教・儀式など、ゴスペルの作曲やパフォーマンスはさまざまな目的で行われています。
もちろん、市場向けのエンターテイメントとして作られたり、パフォーマンスされることもあります。
そのため、「ゴスペル」の定義や重要性なども、文化や社会状況によって異なってきます。
ゴスペルの音楽的な特徴
キリスト教に関する歌詞と強いハーモニー、大勢で歌うスタイルが特徴です。
しかし、現代のゴスペルの曲の中には、キリスト教に関する要素がなく、単にゴスペルのサウンドのみを使っているものもあります。
スポンサードサーチ
ゴスペルで使われている楽器
ゴスペルでは主にクワイア(聖歌隊)が用いられ、ピアノかハモンドオルガン、タンバリン、ドラム、エレキベース、エレキギターなどが使われていることもあります。
(ただし、ギターやタンバリンは頻繁には使われません)
またボーカルはほとんどの場合アカペラで演奏されます。
ハモンドオルガン↓
ゴスペルで使われているリズムや技法
一般的に厳格と見られている讃美歌と比べると、ゴスペルには繰り返しがあり、シンコペーションのリズムがあるのが特徴です。
讃美歌や宗教に関する楽曲では「コールアンドレスポンス」がよく使われています。
またほとんどの教会では、ハンドクラップや足踏みなども交え、パフォーマンスにおいてはほとんどがアカペラで行われています。
スポンサードサーチ
ゴスペルのサブジャンル
ゴスペルには、コンテンポラリーゴスペル(現代ゴスペル)、アーバンコンテンポラリーゴスペル(ブラックボスペルとも呼ばれる)、サウザンゴスペル、モダンゴスペルなど、さまざまなゴスペルがあります。
ゴスペルブルース(Gospel Blues)
ゴスペルブルースは、ブルースをベースにしたゴスペルのことです。
ブルースのギターと、キリスト教の福音に関する歌詞を合体させた音楽です。
サウザンゴスペル(Southern Gospel)
アメリカ南部のゴスペル「サウザンゴスペル」では、基本的にシンガーはすべて男性で、テナー・リード・バリトン・バスのカルテットで構成されています。
プログレッシブサウザンゴスペル(Progressive Southern Gospel)
プログレッシブサウザンゴスペルは、個人的・あるいはキリスト教徒の生活に関して表現しているゴスペルです。
「ゴスペル」と「サウザンゴスペル」の派生系で、いわゆる伝統的なサウザンゴスペルの楽器編成と、現代のカントリーやポップの要素を組み合わせた音楽です。
主にギター・ドラム・キーボード・パーカッションを使います。
その他いろいろなゴスペル
ブルーグラスゴスペル(Bluegrass Gospel)は、アメリカのマウンテンミュージックをルーツにした音楽です。
ケルトゴスペル(Celtic Gospel)はゴスペルにケルトの要素を取り入れたもので、アイルランドなどで非常に人気がありました。
ブリティッシュブラックゴスペル(British Black Gospel)はアフリカのディアスポラ(イスラエル以外のユダヤ人居住地のこと)のゴスペルのことで、こちらはイギリスで誕生しました。
以上で解説は終了です。
次回はゴスペルの歴史について解説します↓
-
前の記事
【音楽ジャンル】スピリチュアルとは?【歴史編】 2020.06.06
-
次の記事
【音楽ジャンル】ゴスペルとは?【歴史編】 2020.06.08