曲名にある「フィーチャリング」「feat」「ft」の意味とは?何のためにある?
- 2025.02.02
- 用語解説
今回は、Musician Waveが解説する「曲名に書かれている”feat.”や”ft.”はどういう意味?」と、Music Gatewayが解説する「フィーチャーアーティストとは?」をまとめました。
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曲名に書かれている「feat.」や「ft.」はどういう意味?
曲名に書かれている「feat.」「ft.」は「featuring(フィーチャリング)」の略語です。
「featuring」は日本語に訳すと「主役」「主演」「特集」となりますが、音楽で使われる場合は「ゲスト」「客演」という意味になります。
つまり、フィーチャリングされているアーティスト=その楽曲でゲスト的な扱いで登場するアーティストという意味になります。
曲でフィーチャリングされるとどうなる?
フィーチャリングされると、曲名に「ft.名前」「feat.名前」のように記載されます。
曲名に自分の名前が入るので、リスナーがフィーチャリングされたアーティストの名前を瞬時に知ることができます。
ロイヤリティー(収益)については、楽曲をリリースする前に両者の間で決めていることが一般的です。
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なぜフィーチャリングをする?メリットは?
なぜフィーチャリングをし、わざわざ名前を記載するのでしょうか?
これには、「両者のリスナーを獲得するのにつながる」というメリットが挙げられます。
「曲名」というわかりやすい場所に名前を記載することにより、お互いのファン(リスナー)がその曲を聞き、お互いのアーティストを知ることになります。
「Aさん目的で聞いたけど、フィーチャリングされているBさんもいいな」と思ってもらえるのです。
昔は「フィーチャリング」文化がなかった?
実は、昔は今のような「フィーチャリング」文化がなく、どんなに有名なアーティストが参加していても、楽曲中で少ししか登場していなかったり、メインの楽器を担当していない限りは、クレジットされることはありませんでした。
例えば、1968年にリリースされたビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」という楽曲には、エリック・クラプトンが演奏したギターフレーズが使われています。
しかし、あれほど有名な彼でさえも「While My Guitar Gently Weeps(feat. Eric Clapton)」のようにフィーチャリングされていません。
そこから時が経ち、音楽業界で「ゲストアーティストの名前もしっかりクレジットしよう」という流れになっていきました。
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現代の音楽におけるフィーチャリング(featuring)の傾向
現代の音楽では、フィーチャリングアーティストは「feat.」「ft.」の文字の後に続くように記載されます。
Kizuna AI – AIAIAI (feat. 中田ヤスタカ)
中田ヤスタカ – NANIMONO(feat.米津玄師)
くじら – 金木犀 feat.Ado
BTS – Boy With Luv (feat. Halsey)
LE SSERAFIM – UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers)
フィーチャリングは、特にラップを含む音楽によく見られますが、ロックやエレクトロミュージック、ポップスなどでも見られます。
特に、ゲストアーティストがボーカルで参加した場合はフィーチャリングされることが多いです。
しかし、ドラマーやピアニスト、ギタリストなどのプレイヤー(ボーカル以外)でもフィーチャリングされることがあります。
以上で解説は終了です。
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