オーディオスピーカーの「DSP」とは何か?
- 2024.12.21
- 2024.12.20
- 用語解説
今回は、Parts Expressが解説する「DSPとは?」をまとめました。
音楽鑑賞に使うスピーカーを見ると「DSP」という言葉を見ることがあります。
このDSPとはいったい何なのでしょうか?
スポンサードサーチ
スピーカーの「DSP」とは?
スピーカーにおけるDSPは「Digital Signal Processing」の略で、文字通り”デジタル信号”を”プロセス(処理)する”ソフトのことです。
スピーカーから出す音をよりよくするために、このソフトが使われます。
なぜスピーカーにはDSPが必要なのか?
なぜスピーカーにDSPが必要かと言うと、スピーカーを複数使っていると、以下のような問題が発生する可能性があるからです。
・ドライバーごとに役割分担させるため
DSPが必要な理由1.スピーカー同士で時差を発生させないため
例えば上記画像のように2つのスピーカーを使っているとき、片方のスピーカーだけ大きな音が出るようなことはあってほしくないでしょう。
両方から同じように音を出すために、DSPが使われています。
また部屋の形状やスピーカーの位置によって、音の響き方も変わります。
例えばスピーカーと壁の距離、天井までの距離、床からの距離、スピーカー同士の距離、部屋そのものの大きさなど…
しかし、これらのサイズは使う人によってバラバラです。
そのため、できるだけどの部屋で使っていてもある程度同じように音を鳴らすためにも、DSPが作動しています。
中には、これらの「さまざまな距離」を計測して、その部屋や位置にとって最もベストな音の鳴らし方を自動的に実現するDSPもあります。
Roland SPA-120など
DSPが必要な理由2.ドライバーごとに役割分担させるため
スピーカーを見てみると、円形のパーツ「ドライバー」があることがわかります。
ドライバーには、高音域専用の「ツイーター」、中音域専用の「ミッドレンジドライバー」、低音域専用の「ウーファー」があります。
場合によっては、重低音専用の「サブウーファー」を追加することもあります。
ドライバーごとに音域を分けると、このように再生することができます。
パソコンやアンプから流れてきた音楽を、周波数帯域(音域)ごとにそれぞれのドライバーに送ることで、それぞれのドライバーが専門としている音域だけを出すことができます。
ドライバーごとに役割分担しているからこそ、スピーカーはキレイに音を出すことができます。
その調整役をしているのも、DSPです。
スポンサードサーチ
スピーカーの「DSP」とは?まとめ
以上が「DSPとは何か?」の解説でした。
スピーカーから出る音の鳴らし方・動作の仕方を調整するソフトウェア
できるだけどの環境でもキレイに音を鳴らすため
音ズレを減らす、スピーカーのドライバーごとに鳴らす音域を変えるなど
当サイトでは他にもスピーカーやでオーディオに関する知識をまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓
-
前の記事
マスタリングをする前にミックスでやっておくべきこと5選【MIX師・歌ってみた】 2024.12.20
-
次の記事
【DTM・オーディオ】サンプルレートとビット深度とは? 2024.12.22