【作曲】DTMで使える「クラーベ」のリズム解説 【クラーベとは?】
なんでクラーベのリズムはそんなに大事なの?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
今回はPart1として、このうち「クラーベの概要」について解説されている部分をまとめました。
Part2:いろいろな「クラーベ」(ソン・クラーベ、ルンバ・クラーベ、ボサノヴァ・クラーベ)
動画のタイトル通り、クラーベのリズムは、今やいろいろな音楽に使われているリズムです。
これを知っておくとDTM・作曲に非常に役立ちますので、ぜひ最後までご覧ください!
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クラーベ(Clave)とは?
ラテンアメリカの音楽を聞くと、リズム感がとても強い音楽だとお気づきになると思います。
たくさんの楽器が異なるパート(フレーズ)を同時に演奏し、それらが複雑に絡み合って、一つの音楽ができています。
中でも特に印象に残るのが、2つの木の棒(クラベス)を使って演奏されるこのパターン。
0:25~
これが、この音楽で最も重要な要素となるリズム、クラーベです。
ちなみにこのクラーベのパターンを演奏するクラベス(Claves)は、2本の木の棒を打ち付けて演奏する楽器です。
画像:動画より
クラーベはいつできたの?
実はクラーベの歴史は、とても古いです。
アフリカで生まれ、15~19世紀の間に行われた「大西洋奴隷貿易」のとき、アフリカの黒人によってアメリカに渡ってきました。
しかしこの頃は黒人に対して差別があったこともあり、学問的にこの「黒人音楽」「奴隷音楽」が研究されることは少なく、注目もされませんでした。
他の音楽でも使われている
クラーベがアフロキューバン(音楽ジャンル)と歴史的に強く関係している一方、このリズムはラテンアメリカ音楽以外でも使われています。
例えばジャズやロックです。
Bo Diddleyによる楽曲「Bo Diddley」がこれを使うようになってからは、「Bo Diddleyビート」として知られていることもあります。
現代の音楽を聞いてみても、少し違う形でこのリズムを聞くことができます。
クラーベの派生系である「トレシーロ」は、ポップスでも多用されています。
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メトロノームとクラーベ
クラーベは「不安定なメトロノーム」のようなものでしょう。
通常のメトロノームは、4分音符で等間隔で音が鳴り、常にシンメトリーの状態です。
そのため、どこからスタートしてもOK、どこをダウンビートとしてもOKです。
「ダウンビートって何?」という方はこちらをご覧ください↓
アップビート・ダウンビート・オンビート・オフビート・バックビートの違い
しかし、クラーベは違います。
いつも音が等間隔で鳴っているわけではなく、ダウンビートの位置をズラすと、全く違うリズムになってしまいます。
画像:動画より
アフロキューバンでは、この「均一でないメトロノーム」を使ってアレンジされているのです。
クラーベが鳴っていないところに他の楽器の音を入れてスキマを埋めたり、このクラーベのリズムを強調させたりします。
Clave = Key
実は、スペイン語で「clave」は、英語で「key」を指す言葉です。
この言葉の通り、ラテン音楽において、クラーベは非常に重要なキーになのです。
クラーベにはいろいろな種類がある!?
実は、この「クラーベ」には、いろいろなパターンがあります。
こちらについては、Part2でじっくり解説しています↓
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