【音楽ジャンル】ブルースとは?【戦前のブルース編】
ブルースにはどんな歴史があるの?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart4として、戦前のブルースの歴史について解説します。
Part1:名前の語源・ルーツの音楽編
Part2:ブルースの音楽的な特徴編
Part3:始まりから1930年頃編
Part4:戦前のブルース編
Part5:いろいろなスタイルのブルース編
Part6:1950年代のブルース編
Part7:1960~1970年代のブルース編
Part8:1980年代から現在編
Part9:他ジャンルとの関係性編
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ラグタイムと戦前のブルース
戦前、アメリカの楽譜出版業界は、非常にたくさんのラグタイム(当時はかなりの人気だった)の楽譜を出版していました。
1912年までには、ブルース要素のある楽曲を3曲(”Baby” Franklin Seals’s作曲のBaby Seals Blues、Hart Wand作曲の”Dalls Blues”、W.C.Handy作曲の”The Memphis Blues”発表しています。
ブルースの父・W.C.Handy
このうちW.C.Handyは、しっかりと音楽教育を受けたミュージシャン・作曲家・アレンジャーでした。
彼はバンドやシンガーたちと共にブルースの楽曲をシンフォニックスタイルにアレンジしており、これがブルースの普及に大きく貢献しました。
彼は「ブルースの父」と呼ばれていますが、彼の曲はブルースとラグタイム、ジャズを融合させたような楽曲でした。
しかし、ラグタイムの一部として使われていたキューバン・ハバネラのリズムの促進に貢献しています。
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白人のリスナーにも知れ渡るブルース
1920年代になると、前述のHandyのアレンジや、昔から活躍している女性ブルースシンガーたちの活躍により、白人のオーディエンスにも知れ渡るようになります。
そしてブルースはアフリカ系アメリカ人、そしてアメリカのポピュラーミュージックのメジャーなジャンルの1つとなります。
レコーディング業界が成長してくるにつれ、カントリーブルース(1900年代初期にアメリカの農村で生まれたブルース)のパフォーマーたちは、アフリカ系アメリカ人のコミュニティの中で人気になっていきます。
スライドギターの誕生
ケンタッキー州出身のSylvester Weaverは、1923年にはじめて「スライドギタースタイル」の楽曲を発表します。
これはボトルのネック部分を切ったものやナイフの刃をフレットに押し付けて演奏する奏法です。
スライドギターは「デルタブルース(音楽ジャンル)」における重要な要素となりました。
次回Part5はこちら↓
Part1:名前の語源・ルーツの音楽編
Part2:ブルースの音楽的な特徴編
Part3:始まりから1930年頃編
Part4:戦前のブルース編
Part5:いろいろなスタイルのブルース編
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Part7:1960~1970年代のブルース編
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