ボーカル・楽器演奏

DIボックスとは?【エレキギター・エレキベース録音】

今回は「DIボックスとは何か?」についてまとめました。

エレキギターやエレキベースを演奏するときに使う「DIボックス」ですが、これは一体何のために使う機材なのでしょうか?

この記事では、DIボックスの役割とその使い方について解説していきます。

DIベースについてはこちらでまとめています↓

DIボックスとは?

RADIAL社「J48」を購入する(サウンドハウス)

DIボックスとは、オーディオ関連機材を接続するときに、信号レベルとインピーダンスを調整するために使う機材です。

「DI」は「Direct Injection」の略で、日本語にすると「ダイレクト・直接」「分離・投入」という意味があります。

DIボックスは、エレキベースやエレキギターを音楽スタジオにあるミキシングコンソール(ミックス卓)に直接接続するために作られました。
※それまではアンプから出した音をマイクで録音する「マイク録り」をしていました。

DIボックスによるレコーディングは、エレキギターやエレキベースだけでなく、シンセサイザーやドラムマシンなどでも使われます。

DIボックスを使うことによって、楽器からオーディオインターフェースやミキサー(XLRマイクプリアンプのインプット)へ接続できるようになります。

DIボックスはトランスが内蔵されており、これによって接続先と電気を絶縁することができるため、ノイズを減らすこともできます(後述で詳しく解説)。

なぜDIボックスを使う必要があるのか?

RADIAL社「JDI」を購入する(サウンドハウス)

DIボックスを使う大きな理由の1つは、楽器や機材によってバラバラになっている電気信号を調整するためです。

例えば、自宅でギターやベース、シンセサイザーやマイクを使ってレコーディングする人は多いでしょう。

しかし、これらの音源(音が発生する場所)が発している電気信号は、全てが同じタイプ・同じレベルの信号とは限りません。

機材を接続するためのケーブルの種類が違えば接続方法も異なり、インピーダンス(電気抵抗)も異なります。

そのため、接続の方法や機材の組み合わせを間違えると、信号が劣化=音が劣化してしまうのです。

エレキギターとオーディオインターフェースを接続したときに発生する問題

例えば、エレキギターやエレキベースをオーディオインターフェースやマイクプリアンプに接続するときに音の劣化問題がよく起こります。

ギターのピックアップから来る信号は、インピーダンスが高い電気信号です。

一方、マイクプリアンプやオーディオインターフェースは、インピーダンスが低い電気信号を受け取る準備をしています。

それぞれの送りたい・受け取りたいインピーダンスがマッチしていない機材同士を直接つなげてしまうと、ノイズが発生したり、音が劣化してしまいます。

そのため、楽器とオーディオインターフェースやマイクプリアンプの間にDIボックスを挟むことによって、楽器から受け取った高インピーダンスの電気信号を、オーディオインターフェースやマイクプリアンプが上手に処理できる低インピーダンスの信号に変換します。

こうすることで、インピーダンスの問題によって発生するノイズや音の劣化を防ぐことができるのです。

またエレキギターやエレキベースは「アンバランス信号」ですが、DIボックスを使ってノイズに強い「バランス信号」に変えることもできます。

DIボックスは、いわば機材同士の仲介役のような役割をしています。

インピーダンス関連記事

アクティブDIとパッシブDIの違いとは?

DIボックスには2つのタイプがあり、「アクティブDIボックス」と「パッシブDIボックス」があります。

パッシブDIボックス

・電力の供給が必要ない
・内蔵のトランスが電気信号の変換をする
・よく使われるタイプのDIボックス
・アクティブDIボックスよりも安いことが多い

アクティブDIボックス

・ファンタム電源が必要
・ファンタム電源のおかげでより忠実で強い電気信号を作ることができる
・長いケーブルを使う楽器や電気信号の弱い楽器におすすめ

ファンタム電源:内部の電子回路を動かすために必要な直流電圧の電源。一般的には48Vで供給する。ファンタム電源が供給できるミキサーやオーディオインターフェースなどを使うことで、ファンタム電源を必要とするマイクなどに電気を供給できる。

パッシブDIボックスの例

アクティブDIボックスの例

ピックアップが付いているアコギはアクティブorパッシブ?

ピックアップが付いているアコースティックの場合は「アクティブDI」を使うのがおすすめです。

中には「アコギ用DI」などもありますので、ぜひチェックしてみてください。

L.R.Baggs社「Para Acoustic D.I. アコギ用ダイレクトボックス」を購入する(サウンドハウス)

ピエゾ・ピックアップが使われている場合の注意点

ピエゾピックアップが使われているギターは、非常に高い入力インピーダンスの機材と接続すると最もいい音質で演奏することができます。

キーンとする悲鳴のような音が鳴らず、低音域は充実している音になるので、非常にいきいきとライブ感のあるサウンドになります。

そのため、ピエゾピックアップが使われているギターにDIボックスを接続する場合は、ピエゾピックアップに対応したDIボックスを使用するのがおすすめです。

ピエゾ・ピックアップ対応のDIボックスには、RADIAL社「PZ DI」などがあります。

RADIAL社「PZ-DI」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

DIボックスがなくてもオーディオインターフェースがあれば十分なのか?

現在は多くのオーディオインターフェースが1/4”ジャックに対応しているため、オーディオインターフェースにエレキギターやエレキベースを接続することができます。

そのため「オーディオインターフェースさえあればDIボックスはいらないのでは?」と考えてしまうかもしれません。

しかし、オーディオインターフェースと楽器を直接接続すると、ノイズが発生したり音が劣化することがあります。

例えは、このような「ブーン」というハムノイズなどです。

0:05~0:10

Understanding and Fixing Ground Loops in Live Sound

プロレベルのDIボックスであれば、内蔵されているトランスがこのようなノイズが発生しないように問題を解決してくれます。

トランスが電気を絶縁してグランドループが起こらないようにしているためです。

関連記事

おすすめDIボックス

ここからは、おすすめのDIボックスをご紹介します。
※現在日本の通販で新品購入できる製品を掲載します

RADIAL「J48」

RADIAL社「J48」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

Rupert Neve Designs「RNDI」

RUPERT NEVE DESIGNS社「RNDI」を購入する(サウンドハウス)

RADIAL「JDI」

RADIAL社「JDI」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

Warm Audio「DIRECT BOX ACTIVE アクティブDI」「DIRECT BOX ACTIVE パッシブDI

A DESIGNS「REDDI」

A DESIGNS社「REDDI」を購入する(サウンドハウス)

Radial「ProDI」

RADIAL社「ProDI」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

Radial「Pro48」

RADIAL社「Pro48」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

BAE「PDI」

BAE社「PDI」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

ピエゾ・ピックアップ対応:RADIAL社「PZ DI」と「SB-4 Piezo」

RADIAL社「PZ-DI」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

RADIAL社「SB-4」を購入する(サウンドハウス)

おすすめDIボックスを購入する

アコギ用DIボックス

L.R.Baggs社「Para Acoustic D.I. アコギ用ダイレクトボックス」を購入する(サウンドハウス)

DIボックスとは?まとめ

以上が「DIボックスとは?」の解説でした。

DIボックスとは

・機材同士のインピーダンスを合わせるために使う機械
・パッシブとアクティブの2種類ある

パッシブDIボックス

・電源が必要ない
・安価で使いやすい

アクティブDIボックス

・ファンタム電源が必要
・強い電気信号にも対応できる

DIボックスを使うメリット

・ノイズを軽減できる
・キレイな音で再生&録音できる

DIボックスの使い方

・楽器とアンプ(もしくはオーディオインターフェース)の間に挟んで接続する

当サイトでは他にもDIボックスに関わる知識やテクニックについてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓

参考:https://blog.landr.com/best-di-box/


人気記事

1

今回は、DTMにおすすめのコンパクトなスピーカーを5つご紹介します。いずれも小さな机で手軽に使える上に、値段もお手頃で数万円程度で購入できます。世界的なプロも愛用しているスピーカーもありますので、初心者の方も、本格的にDTMをしたい方もぜひチェックしてみてください!

2

今回は、音響関連の商品を開発しているGIK Acousticsが解説する「ステレオスピーカーの置き方」をまとめました。特にDTMなどの音楽制作では、正しく音を聞くためにスピーカーの置く位置が非常に重要になります。この記事では、ステレオモニタースピーカーとサブウーファーの正しい置き方を図を用いて解説します。

3

今回は、初心者からプロまで使えるおすすめのDTMスピーカー21選をまとめました。 この記事では、以下2つの条件を満たしているスピーカーだけをご紹介します。 ・2025年1月現在、日本の通販で誰でも新品 ...

4

ボーカルのレコーディングがうまくできない…どれぐらいの音量で録音すればいいの?という方のための記事です。海外エンジニアが教える「ボーカルをプロのクオリティで録音するためのコツ」をご紹介!コツはたったの2つ、今日からすぐ実践できます!

5

今回は、Chris Selimが解説する「マスタリング前に行うミックスの準備方法」をまとめました。マスタリングは楽曲を配信・リリースするための最終段階で、ミックスの後に行われる作業です。 ご自身でミックスとマスタリングを両方行う方も、マスタリングだけ他の人に頼む方も、ミックスの段階でやっておくべきことがわかりますのでぜひ参考にしてください。

6

今回は、MIX師やMIX初心者の方が持っておくと便利なおすすめのプラグインを3つご紹介します。プリセットを選ぶだけでプロレベルのサウンドにできる、まさに「5秒でMIXが終わるプラグイン」をご紹介します。

7

今回は、SynthHackerが解説する「2024年を制するボーカルチョップトリック」をまとめました。ボーカルチョップは、フューチャーべース(Future Bass)やEDMなどによく使われるボーカルテクニックで、とてもかっこいいアレンジ方法の1つです。この記事では、誰でも無料でイマドキのかっこいいボーカルチョップを作るコツをご紹介します。

8

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

9

https://youtu.be/bjqArFjaZLI 今回は、ジャズのスペシャリスト・Kevin Castroが解説する「ジャズの基本コード進行3つ」をまとめました。 ここでご紹介する3つのコード ...

10

今回は、BigZが解説する「リバーブを使うときにやってみてほしいこと」をまとめました。DTMで広がりのあるサウンドにしたいとき、まず行うのがリバーブをたくさんかけることでしょう。しかしリバーブの使い方をほんの少し工夫するだけで、さらに広がりと奥行きのあるサウンドにすることができます。

-ボーカル・楽器演奏