【DTM】サチュレーションを使って音圧を上げる方法
- 2020.03.02
- 2024.08.24
- マスタリングのコツ
ちょっとした工夫でうまくミキシングできるようになる方法はある?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
コンプレッサーやリミッターを使って音圧を上げたいけど、なかなかうまくいかない…
そんなお悩みを抱えている人に試していただきたい方法です!
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サチュレーションとは?どんな効果がある?
サチュレーションには、サウンドをよりあたたかく、厚みがあり、ちょっと味付けを加え、いきいきとさせる効果があります。
また、サチュレーションを使うと音をより大きく聞かせることも可能です。
もう少し具体的に言うと、「Peakを抑えてRMSを上げる」ということが可能になります。
Peak:瞬間的な音の音量
RMS:Peakより長い、ある一定時間の間の平均音量
サチュレーションを使って音圧を上げる準備
まずは、サチュレーションを使うとどれぐらい違いが出るのかを確かめるために準備をします。
今回は、Logic Pro付属のメータープラグインと、Fabfilter社「Saturn」を使います。
Saturnがない場合は、他のサチュレーションやディストーションプラグインで代用してももちろんOKです。
画像:動画より
DAW付属のメータープラグイン(上記画像左)では、PeakやRMS、LUFSが視覚的にわかるようになっています。
そしてFabfilter社のSaturn(上記画像右)では、「Drive」のパラメータを上げることにより、サチュレーションが調整できるようになっています。
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サチュレーションを使って音圧を上げる方法を実践!
それでは、さっそくサチュレーションを使ってみます。
サチュレーションは、ドラム系やプラック系の音など、Peakが大きくなりがちな楽器に対してかけるのがよいでしょう。
今回はドラムトラックに対して使ってみます。
2:32~2:37
まずは、何も使わなかった場合のPeakやRMSを確かめてみます。
今回用意したドラムトラックで実験してみると、Peakは-1.1ぐらい、RMSは-13~13.5ほどになりました。
画像:動画より
それでは、Saturnの”Drive”のパラメーターを上げてサチュレーションを強くかけてみましょう。
2:43~2:53
Peakは-6dBほどに下がりました。
画像:動画より
この結果から、サチュレーションを使うとトランジェント(音の立ち上がり)の角がとれ、丸みを帯びたような音になることがわかります。
Saturnのモードを変えてみる
では次に、Saturnのモードを変えてやってみます。
3:15~3:22
「Clean Tape」から「Clean Tube」に変更し、パラメータ「Dynamics」を下げて再生してみましょう。
画像:動画より
サチュレーションを使っていないときと比べると、RMSにさほど変わりはありませんが、Peakは下がりました。
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サチュレーションを使うとヘッドルームを確保できる
ご覧いただいたとおり、サチュレーションを使うとPeakを抑えつつ、RMSはそのままに保つことができます。
これにより、ヘッドルームを2~3dB程度増やすことができます。
つまり、これだけで音圧を稼ぐことができるのです。
「ヘッドルーム」についてはこちらの記事で解説しています↓
サチュレーションを使って音圧を上げる方法まとめ
コンプレッサーやリミッターを使って無理やり音圧を上げようとするのではなく、このようにサチュレーションを使うとスマートに音圧を上げることが可能になります。
うまくいかないときは、ぜひこちらの方法を試してみてください!
今回の解説で登場したFabfilter社「Saturn」は世界中のプロに使われているサチュレーションプラグインですので、まだお持ちでない方はぜひGETしてみてください↓
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