【ジャズ音楽理論】アッパーストラクチャートライアドとは?【実践編 Part2】
- 2024.09.15
- 2024.09.20
- コード進行
今回は、PianoGrooveが解説する「ジャズピアノのためのアッパーストラクチャー」をまとめました。
この記事ではそのうち「実践編 Part2」として、ジャズの名曲「Autumn Leaves」に使われているアッパーストラクチャーの解説をしていきます。
基礎編 Part1:アッパーストラクチャートライアドとは?使うメリットは?
基礎編 Part2:アッパーストラクチャーの作り方 -4つの公式-
実践編 Part1:ジャズの名曲「Misty」を用いた実例の解説
実践編 Part2:ジャズの名曲「Autumn Leaves」を用いた実例の解説
実践編 Part3:ジャズの名曲「You Don’t Know What Love Is」を用いた実例の解説
※実践編Part1~3では、実際のジャズの名曲でアッパーストラクチャーがどのように使われているのか、実例を用いながら解説しています
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ジャズの名曲「Autumn Leaves」に使われているアッパーストラクチャーの解説
この記事では、ジャズの名曲「Autumn Leaves」に使われているアッパーストラクチャーの解説をしていきます。
今回は、解説のために少しカンタンな楽譜を用意しましたので、こちらに沿って説明していきます。
キーはBbメジャーです。
それでは、ここからはこの曲で使われているアッパーストラクチャーを具体的に見ていきましょう。
2小節目:F7のアッパーストラクチャー
まずは、2小節目に出てくるF7のアッパーストラクチャーです。
ここでは、F7の#11(B)を使ったアッパーストラクチャーを使ってみましょう。
「基礎編Part2」でご紹介したアッパーストラクチャーの公式のうち、「US#4」が使えます。
メロディーが「Eb」ですので、右手は転回形にして「Gb,B,Eb」にします。
こうすると、このような響きになります。
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アッパーストラクチャー早見表の一番右を参考にしてみよう
アッパーストラクチャー早見表の一番右に、コードの構成音が記載されています。
メロディーの音がここに含まれているかどうかをチェックすると、使う公式を選びやすくなります。
この表も参考にしながら、アッパーストラクチャーを作ってみてもよいでしょう。
6小節目:D7のアッパーストラクチャー
次は、6小節目に出てくるD7のアッパーストラクチャーです。
メロディーはCですので、C(b7)を含んだコードをアッパーストラクチャーとして選んでみます。
早見表でb7を含んでいるのはUS#4ですので、今回はこちらを使ってみます。
#4(#11)の音をベースとしたメジャーコード「Ab」を、右手で弾いてみましょう。
メロディーはCですので、転回形にしてCがトップノートになるようにします。
こうすると、このような響きになります。
US#5を使うパターン
また、早見表のうち「US#5」を使ってみてもよいでしょう。
左手でD7、右手でBbを弾きます。
さらに右手を「Bb→Ab」のようにして、メジャーコードでだんだん降りるような形にしてもよいでしょう。
それでは最後に、アッパーストラクチャーを使って楽曲を通して弾いてみます。
実践編 Part2の解説はここで終了です!
次はいよいよ最終回、「実践編」のPart3に移ります↓
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