DTMerが習うべき楽器TOP3【打ち込みが難しい楽器】

DTMerが習うべき楽器TOP3【打ち込みが難しい楽器】
DTMをやっているんだけど、楽器は弾けた方がいい?
DTMで打ち込みが難しい楽器は?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

数々のプラグインを販売するSpliceが解説「打ち込みでの再現が難しい3つの楽器」をまとめました。

「打ち込みでリアルな演奏を再現するのが難しい」ということは、裏を返せば「DTMerなら演奏できるようにするといい楽器」ということになります。

今回ご紹介する楽器を弾けるようにしておけば、必ずどこかでアドバンテージになりますので、ぜひ最後までご覧ください!

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はじめに:ここ数年のソフトウェアの進化

ここ数年で、ソフトやサンプルはポップスからハリウッドのサウンドトラックまで、幅広く使われるようになりました。

予算がなかったり、レコーディングスタジオを借りることができない・オーケストラを雇うことができない作曲家やプロデューサーにとっては、ソフトは非常に助けになるアイテムです。

しかし、まだ生演奏の再現は難しい

とは言うものの、もしみなさんが何かしらの楽器を演奏するプロだとしても、「ソフトが進化している!ヤバい!」と心配になる必要はありません。

ソフトは進化しているとはいえ、10回のうち9回は、熟練のライブミュージシャンたちの方がソフトよりも断然良いサウンドが作れるからです。

DTMではオートメーションを使ったりタイミングを微調整できますが、それでもなお、人間の生演奏のようなライブ感、感情の入れ方、パワフルさなどは再現するのが難しいのが現状です。

そこでここからは、打ち込みで生演奏のようなライブ感を再現しづらい楽器をご紹介していきます。

DTM打ち込みが難しい楽器1.ギター

打ち込みギターを生演奏に近づけるのが難しい理由は、いくつかあります。

打ち込みが難しい理由1.数多くの奏法がある

まず一つは、ギタリストが演奏でコンスタントに取り入れるテクニックには、非常にたくさんの種類があるからです。

例えばハンマーオン、プルオフ、ベンド、パームミュート、スライド、フィンガーピッキング、タッピング、ピンチハーモニクスなど、非常に様々なテクニックを駆使して演奏されます。

もしサンプラーでこれらのうち一つでも再現できるものがなければ、リアルな演奏には程遠くなってしまいます。

打ち込みが難しい理由2.高度な打ち込み技術が必要である

仮にしっかりソフト側でプログラムされているとしても、CCを細かく使ったりオートメーションのカーブを忠実に描くといった作業が必要になるので、非常に高度な打ち込み技術が必要になります。

打ち込みが難しい理由3.みんながいい演奏に聞き慣れすぎている

また、ギターはポピュラーミュージックにおいて非常によく使われる楽器でもあるため、たとえ一般リスナーであっても、生演奏か打ち込みか気づけてしまう可能性もあります。

ソフトウェア音源のいいところ

とはいうものの、ソフトウェアのギターのメリットもあります。

バーチャルギターアンプは、非常にいいサウンドに仕上げることができる良いプラグインです。

Positive Gridの「BIAS Amp 2」「BIAS FX 2」、IK Multimediaの「AmpliTude 4」など

非常に質が良いため、ソフトだけでもライブ感を十分演出することができます。

ヘビーなサウンドならImpact SoundworksのShreddage 3シリーズ、無料のアコースティック系ならAmple SoundsのAmple Guitar M Liteが良いでしょう。

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DTM打ち込みが難しい楽器2.サックス

ギターと同様、サックスも演奏において様々な奏法や特徴のある楽器です。

ギターと違って単音しか出せない楽器ですが、息遣い、ビブラート、タンギング、スラーリングなど、様々な奏法があります。

サックスは独特のうなるような音も演奏できますが、ソフトでこれを再現するのは今でもなかなか難しいようです。

サックスは、ジャズなど今ではなかなか作られていないジャンルで取り上げられる・目立つことが多いですが、こういったジャンルを聞いてみると、その奏法・パフォーマンスの複雑さがよくわかります。

心を揺さぶるレガートソロや、人工では出せない超高速のリック(Lick)をエンジニアリングでソフトで再現するのは至難の技です。

サックス打ち込みにおすすめソフト

Audio ModelingのSWAM Saxophonesは、ソフトの中でも最も優れた製品です。

MIDIブレスコントローラーがあれば、さらに表現豊かに打ち込みが可能になります。

しかし、今でも「発展途上」の段階です。

DTM打ち込みが難しい楽器3.ボーカル

ボーカルはソフトでは最も再現が難しいパートと言えるでしょう。
(ダンスミュージックでよくあるボーカルチョップなどではなく、普通の生身の人間のボーカルです)

iPhoneのSiriなどもまだ違和感のある喋り方だと思いますが、人間の喋りはソフトで合成するのは非常に難しいのです。

歌も同じで、微妙なピッチの変化やビブラート、感情の入れ方などを再現するのは困難です。

ボーカルは多くの場合、曲中で最も目立つパートとして使われますし、ギターと同様、素人の耳にも「ソフトか本物か」がわかりやすいパートです。

ソフトではボーカロイドが最強

YAMAHAのVOCALOIDは、現段階で最もよく知られたボーカルソフトでしょう。

メロディーはMIDIと同じように作ることができ、手動で歌詞・発音も一音一音に割り当てることができます。

ピッチの変化やビブラートなど、細かいニュアンスはMelodyneなどで調整できます。




特に日本ではこのようなソフトが人気ですが、洋楽シーンでも、Porter Robinsonの「Sad Machine」という楽曲にも使われています。

Sad Machine

VOCALOIDの面白いところは、他の楽器とは違い「リアルにするからと言って”いいもの”になるわけではないところ」です。

多くのVOCALOIDユーザーは、人間の声に近づけるのではなく、そのユーザー独自の発音の仕方や表現をすることに力を入れています。
(もちろん、本物の人間らしい発音・歌にしようとしているユーザーもいます)

また新しいボーカルの形を楽しめるという点では、ソフトウェアのボーカル音源も面白いでしょう。


以上が「DTMerが習うべき楽器TOP3」でした!

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