歴代の有名シンセサイザーTOP10【DTMおすすめプラグインも紹介】
- 2024.08.30
- 2025.02.20
- シンセサイザー

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。
みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?
「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!
※動画の該当箇所から再生されるように設定していますので、ぜひ動画を再生しながらお楽しみください
スポンサードサーチ
- 1. 歴代シンセサイザーランキング10位:Oberheim OB-8
- 2. 歴代シンセサイザーランキング9位:Roland D-50
- 3. 歴代シンセサイザーランキング8位:Fairlight CMI
- 4. 歴代シンセサイザーランキング7位:Sequential Prophet-5
- 5. 歴代シンセサイザーランキング6位:KORG M1
- 6. 歴代シンセサイザーランキング5位:ARP 2600
- 7. 歴代シンセサイザーランキング4位:YAMAHA CS-80
- 8. 歴代シンセサイザーランキング3位:YAMAHA DX-7
- 9. 歴代シンセサイザーランキング2位:Roland Jupiter-8
- 10. 歴代シンセサイザーランキング1位:Minimoog
- 11. 歴代のシンセサイザーTOP10を使うためのおすすめプラグイン
- 12. 「歴代のシンセサイザーTOP10」まとめ
歴代シンセサイザーランキング10位:Oberheim OB-8

「OB-8」は、Oberheim社の「OB」シリーズ最後のシンセです。
OBシリーズにはOB-1、OB-Xa、OB-Xなどがありますが、このOB-8はとりわけ温かく、ポリフォニックポルタメントのサウンドが特徴的です。
ポリフォニック:同時に2つ以上の音を鳴らすことができる
ポルタメント:ピッチをだんだん上げたり下げたりする
Michael Jacksonのアルバム「Thriller」に収録されている数々の楽曲でも、このOB-8のサウンドを聞くことができます。
他にも、PrinceやVan Halen、The Police、Paul McCartneyなど、数々の著名アーティストの楽曲に使われています。
歴代シンセサイザーランキング9位:Roland D-50

1987年の春に発売された「Roland D-50」は、史上初めてサンプルとバーチャルアナログアーキテクチャーを採用し(シンセ音源とPCM音源を合わせ持つLinear Arithmetic音源)、よりリアルなサウンドを実現できるようになりました。
ストリングスやフルートなどの生楽器だけでなく、より豪華でファンタジー感のある音もあります。
例えば「No.9 Fantasy」のプリセットはこのようなサウンドが出ます。
「No.84 Afterthought」はこのようなサウンドです。
Doctor Mixによる「Roland D-50」のプリセットを全て網羅した動画はこちら↓
D-50は見た目もカッコよく、非常に大きいLCDディスプレイや滑らかな金属のフロントパネルも搭載されています。
このシンセは世界中で人気を博し、Sting、Gary Newman、Anya、New Order、Phil Collins、Miles Davisなどに愛されました。
DX7やM1などのシンセと共に、80年代〜90年代を象徴するサウンドとなりました。
そして開発面でも、アナログシンセからデジタルシンセへの移行に大きく貢献しました。
スポンサードサーチ
歴代シンセサイザーランキング8位:Fairlight CMI

1979年にオーストラリアで発売された「Fairlight CMI」は、史上初めての「ポリフォニックデジタルサンプリングシンセサイザー」となりました。
76鍵、大きなメインフレーム、フロッピーディスク、グリーンスクリーンを搭載し、画面をライトペン(今で言うタッチペンのようなもの)でサウンドをエディットしていくシステム。
完全に独立したビジュアルシーケンサーがあり、初めて商用的に使えるようになったDAWとも言えるでしょう。
特にHerbie Hancock、Kate Bush、Peter Gabrielなどに愛されたことで有名です。
このシンセは、特にこのサウンドで認知されるようになりました。
※今回は実機がないので、Arturia社のプラグインを使っています
歴代シンセサイザーランキング7位:Sequential Prophet-5

このシンセは、史上初めて完全にプログラムを組めるようになったポリフォニックシンセサイザーです。
発売当初(1977年)では希少だったオンボードのマイクロプロセッサーを採用し、名前の通り「5音同時発音可能」「2つのオシレーター」「非常に良い音の鳴るローパスフィルター」を使うことができました。
まさに「温かく、ジューシーで、パンチの効いたアナログシンセサイザー」を具現化しています。
Genesis、Craftwork、David Bowie、Cool and the Gangなどをはじめとする世界中のアーティストに愛されました。
1978年から1984年までの間に約6000台製造され、今でもひっぱりだこの人気ぶり(価格は高騰)。
スポンサードサーチ
歴代シンセサイザーランキング6位:KORG M1

累計250,000台以上も売れた「KORG M1」。
PCM音源をベースとし、16音同時発音可能、プラスチックを使って軽量化され、88個の超有名なプリセットを収録した4MBものサンプル容量を確保しています。
そのため、もちろんサウンドは自由にエディットできますが、プリセットで非常に有名なシンセとなりました。
当時発売されていた他のシンセサイザーと大きく異なったのが、ドラムパッチがあった点です。
また先ほどのD-50と違うのは、最大10曲・100パターンも記録することができるところです。
1995年のShaggyによるヒット曲「Boombastic」やRobin Sの「Show Me Love」、90年代のハウスミュージックによく見られるピアノサウンドは、このKORG M1のプリセットのサウンドです。
Joe Zawinul、INXS、Robert Miles、Aerosmith、Pet Shop Boysなど、ジャンルを問わず世界中のアーティストに愛されたシンセとなりました。
歴代シンセサイザーランキング5位:ARP 2600

レジェンド級モノフォニックアナログシンセサイザー「ARP 2600」は、1971年に発表されました。
ベーシックモジュールが実機内部で接続されている「セミモジュラーデザイン」で、パッチケーブルを使っても使わなくても自由にサウンドデザインをすることができました。
現代版として、KORGから少し小さいバージョンのシンセ「2600m」も発売されています。
とても柔軟にサウンドをエディットすることとができ、驚くようなサウンドを得ることも可能です。
その柔軟なサウンドクリエイティングが功を評し、実はスターウォーズシリーズに出てくるキャラクター「R2-D2」のサウンドも、このシンセで作られました。
このようなノイズ・効果音的な音も作れますが、もちろん音楽として美しいサウンドを作ることもできます。
例えばStevie Wonderは、1972年(ARP 2600の発売翌年)のヒット曲「I Wish」でこのシンセを使用しました。
他にも、Jean-Michel Jarre、Brian Eno、Joy Division、Pete Townshend、Chemical Brothersなどの著名アーティストに愛されました。
発売以降もいろいろなスキンカラーで発売されましたが、レイアウトやサウンドに関してはあまり大きく変更しないままでした。
スポンサードサーチ
歴代シンセサイザーランキング4位:YAMAHA CS-80

「YAMAHA CS-80」は、歴代のシンセの中でも最高傑作と言えるシンセでしょう。
「8音同時発音可能」「デュアルレイヤー」「ポリフォニックアナログシンセ」「4種類の音色メモリー」が魅力的です。
そして、ポリフォニックアフタータッチ機能とリボンコントローラーにより、あらゆる音色を作れるようになりました。
CS-80は要塞のように目を引くエレガントな見た目ですが、内部はご覧の通り、とんでもない数のワイヤーがひしめいています。
とても有名なシンセですが、生産数はわずか3000台ほど。
当時の値段は約128万円でしたが、今では4000万円以上もするほどのお宝です。
Micael Jacksonは「Billie Jean」で自らこのシンセを弾き有名となりましたが、このシンセをゲットできた人はとてもラッキーと言えるでしょう。
他にも、Paul McCartney、Georgio Moroder、Daft Punk、TOTO、Steve Winwood、Squarepusherなどにも愛用されています。
歴代シンセサイザーランキング3位:YAMAHA DX-7

「YAMAHA DX-7」は、まさに「80年代の王様」と言えるでしょう。
デジタルで、シャープな、容赦のないサウンドを出すことができます。
カリフォルニア・スタンフォード大学のJohn Chowningが開発したFMシンセをベースとし、それ以前までのシンセとは違い、DX-7はきらびやかな、ハスキーな、メタリックな、ヘビーな、キツめのサウンドが特徴です。
この特徴のおかげで、誰でもエッジの聞いた音を出せるようになりました。
Whitney Houston、Madonna、Michael Jackson、Phil Collins、a-ha、Celine Dionなど80年代を代表するアーティストや楽曲では、このDX-7が多く使われました。
1983年から1989年までの間に200,000台が生産され、アナログシンセの黄金期を確立しました。
歴代シンセサイザーランキング2位:Roland Jupiter-8

多くのポリフォニックシンセの中でも、このJupiter-8が最も太い音が鳴り、最高の見た目であると言えるでしょう。
1981年から1985年の間に製造され、2つのオシレーター、8音同時発音可能、アルペジエイター、セルフチューニング、バランスステレオXLR出力が搭載されたこのシンセ。
全てが「異例」なのです。
キーパッドのタッチ感、コントローラーのレイアウト、製造のクオリティなど目を引く部分は数多くありますが、特にこのビッグなサウンドが特徴的です。
トップセッションプレイヤーに愛されたシンセとなったため、80年代に生きていた人なら、このシンセの音が「最も聞いた音」になったのではないでしょうか。
Marvin Gaye、Quincy Jones、Duran Duran、ABBA、George Duke、Rick Astleyなど、数々の著名アーティストに愛されました。
そしてJupiter-8は、今最も高価で、誰もが欲しがるヴィンテージシンセの一つとなりました。
幸いにも、現代ではJupiter-Xが発売されており、オリジナル版のJupiter-8と非常に近いサウンドを出すことができます。
歴代シンセサイザーランキング1位:Minimoog
疑うまでもなく、第1位はこの「Minimoog」です。
大きく高価なMoogモジュラーを使ったこのシンセは、開発に携わったBob Moogのゴールである「ポータブルで機能の少ないシンセで、従来のシンセと同じぐらいビッグなサウンドを実現し、ミュージシャンに力を与える」という理念のもと開発されました。
ミュージシャンとのコミュニティーがあった彼は、現場で活躍するミュージシャン等のフィードバックを得ることができ、「彼らが欲しがるシンセ」を開発することができたのです。
ミュージシャンがツアーに持っていきやすいサイズに収め、見た目はかっこよく、使いやすい。
3つのオシレーター、モノフォニック、手作り、木材・金属・重いプラスチックを使用、そしてライオンのようなサウンドが特徴的です。
特にベースのサウンドが素晴らしいです↓
リードシンセも素晴らしいです↓
おすすめのMinimoog系プラグイン
歴代のシンセサイザーTOP10を使うためのおすすめプラグイン
今回ご紹介した「歴代のシンセサイザーTOP10」は、とても有名な製品のためさまざまなメーカーからソフトウェア版(プラグイン版)がリリースされています。
その中でも、特にクオリティが高く世界中のプロが使っているのがArturia社「V Collection」です。
ランキング入りしたMinimoogやCS-80などが使えるキーボード・シンセサイザーバンドルですので、一気にまとめて使いたい方はぜひGETしてください↓
数多くのキーボード・シンセサイザーサウンドが網羅されている最強バンドル「V Collection X」
Arturia社「V COLLECTION X」を購入する(サウンドハウス)
Arturia社「V COLLECTION X」を購入する(beat cloud・国内ストア)
Arturia社「V COLLECTION X」を購入する(イシバシ楽器 楽天市場)
Arturia社「V COLLECTION X」を購入する(RockOnline)
著名なアナログシンセが同梱されているリーズナブルなバンドル「Analog Lab Pro」
Arturia社「ANALOG LAB Pro」を購入する(RockOnline)
Arturia社「ANALOG LAB Pro」を購入する(beat cloud・国内ストア)
Arturia社「ANALOG LAB Pro」を購入する(イシバシ楽器 楽天市場)】
Arturia社「ANALOG LAB Pro」を購入する(Plugin Boutique)
「歴代のシンセサイザーTOP10」まとめ
今回は、「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介しました。
一度は聞いたことがあるサウンドや好みのサウンドがあったと思いますので、ぜひDTMでも活用してみてください。
当サイトでは他にもシンセサイザーについての記事を掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください↓
-
前の記事
【DTM】MIXのコツ動画を100本見てわかった「MIXで大切な14のこと」後編 2024.08.29
-
次の記事
Domi & JD Beckが使っている4つの作曲テクニック【ジャズアレンジ】 2024.09.02