【DTM】LA-2Aコンプレッサーはなぜおすすめ?魅力と使い方

【DTM】LA-2Aコンプレッサーはなぜおすすめ?魅力と使い方

今回はChris Selimが解説する「LA-2Aコンプレッサーの使い方」をまとめました。

「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられるのが、Teletronix社の「LA-2A」です。

なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。

The Magic of the Classic LA-2A Compressor – How to use it

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LA-2Aコンプレッサーの魅力3つ

LA2Aコンプレッサー
https://www.soundhouse.co.jp/en/products/detail/item/80686/

LA-2Aコンプレッサーの魅力は、大きく分けて3つあります。

1.Attack Timeが少し遅いのでトランジェントを維持できる
2.パラメーターが少ないので簡単に使える
3.自然にコンプレッションをかけることができる

以上の理由から、「音のキャラクターをあまり変えず、かつアタックが重要になる楽器」におすすめのコンプレッサーです。

それでは、ここからはLA-2Aの具体的な使い方についてご紹介していきます。

LA-2Aコンプレッサーの使い方

まずは、LA-2Aコンプレッサーにある各パラメーターをご紹介します。

https://www.uaudio.jp/uad-plugins/compressors-limiters/teletronix-la-2a-tube-compressor.html?srsltid=AfmBOorbjlCLpahy_S0oiDsCMVTNYrEWXMDBLbfd65_cJpp9Ogjl0CFJ
GAIN:コンプレッサーをかけた後の音の音量をどれぐらい上げるか
PEAK REDUCTION:コンプレッサーをかける音量の基準を決める(スレッショルド)

LIMIT:リミッターのように動作させる(Ratioなし)
COMPRESS:コンプレッサーのように動作させる(Ratioは3:1)

Attack Timeはどれぐらい?

Attack Timeを決めるパラメーターはありませんが、基本的に10ms程度に設定されています。

そのため、トランジェント(アタック感)を残したい楽器に対して使うとちょうどいいでしょう。

Release Timeはどれぐらい?

Release Timeを決めるパラメーターはなく、自動的に調整されます。

Release Timeのはじめの50%:60ms程度
Release Timeの残りの50%:0.5~15ms程度

このバランスは自動的に調整されるため、音に違和感なく使用することができます。

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LA-2Aコンプレッサーはボーカルにおすすめ

LA-2Aはアタックもしっかり残してコンプレッションをするため、ボーカルのように子音を際立たせたい・残したい場合におすすめです。

PEAK REDUCTIONを少し多めにしてコンプレッションを強くかけても、元の音を壊さず、自然な形で音がしっかり前に出てくるようになります。

それでは、実際にLA-2Aコンプレッサーをボーカルに使用する例を聞いてみましょう↓

4:35~5:52

The Magic of the Classic LA-2A Compressor – How to use it

LA-2Aコンプレッサーはアコースティックギターにおすすめ

ボーカルと同様におすすめなのが、アコースティックギターに使う方法です。

特に弦の音が目立つアコースティックギターには、アタック感をしっかり残せるLA-2Aがぴったりです。

6:30~7:02

The Magic of the Classic LA-2A Compressor – How to use it

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LA-2Aコンプレッサーはベースにおすすめ

LA-2Aコンプレッサーは、アコースティックギターだけでなくベースギターにもおすすめです。

特にピックを使っている場合は弦を弾く音が目立つので、LA-2Aを使うことでピック弾きを目立たせることができます。

7:21~7:57

The Magic of the Classic LA-2A Compressor – How to use it

「1176」とは何が違う?

https://www.uaudio.jp/uad-plugins/compressors-limiters/1176-collection.html

「有名なコンプレッサー」としてLA-2Aと一緒によく名前が挙げられるのが「1176」です。

1176は非常に動作が速いので、ピーク(出過ぎた音)を抑えるのに有効です。

逆に言えば、ボーカルやドラムのように子音やアタック感を残したいときには、LA-2Aの方がよいでしょう。


以上で解説は終了です。

今回ご紹介したLA-2Aはさまざまなメーカーでプラグイン版が開発されていますので、ぜひご予算やお好みに応じてチェックしてみてください↓

Waves社「CLA-2A Compressor / Limiter」(CLA Classic Compressorsバンドルに同梱されています)