【音楽史】ドラムの歴史 Part12【ツーバス・ダブルバスドラムの誕生】
- 2020.03.14
- 2024.08.18
- 用語解説・音楽ジャンル
昔のドラムってどんな感じだったんだろう?
このような疑問にお答えする内容です。
今回はPart12として、ドラムの新しい奏法の誕生を振り返ります。
Part1:ドラムの歴史のはじまり(1865年ごろ)
Part2:ラグタイムの時代
Part3:ドラムペダルの進化
Part4:ドラムブラシの誕生
Part5:ジャズとフィルインのはじまり
Part6:フィルインとシカゴスタイルのドラム
Part7:フォリーとシアタードラマー
Part8:ビッグバンドの時代
Part9:Gene Krupaと「Sing Sing Sing」
Part10:ビーバップとライドシンバル
Part11:リズム&ブルース・シャッフル・バックビート
Part12:ツーバス・ダブルバスドラムの誕生
Part13:ロカビリーのはじまり
Part14:ロックンロールのはじまり
Part15:ビートルズとマッチドグリップの誕生
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1952年はダブルバスドラム(ツーバス)誕生の年
この年は、ドラムにおいて新しい時代の幕開けとなる年です。
とあるアルバムがリリースされ、そこで用いられた「あるドラムの奏法」が革命を起こしました。
実はこの年は、ダブルバスドラム(ツーバス、バスドラムを2つ使う手法)が誕生した年です。
現代ではヘビーメタルなどで使われるイメージがあるツーバスですが、実は長い歴史があるのです。
画像:ツーバス(https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/drums/ac_drums/drum_sets/live-custom-hybrid-oak/index.html)
Louie Bellsonとツーバス
スイング・ビッグバンドのドラマーLouie Bellsonは、1930年代後半(当時17歳)にあのGene Krupa(Part9参照)のコンテストで受賞し、一躍有名になります。
彼はただ素晴らしいドラムを演奏しただけでなく、新しいスタイルを考えていました。
バスドラムを2つ使うというアイデアです。
1950年初期には、デューク・エリントンのバンドでツーバスを使用し、一躍有名になります。
さらに彼はソングライターでもあったので、デュークの有名なアルバム「ELLINGTON UPTOWN」に収録されている「Skin Deep」という曲を書き下ろし、この曲でもツーバスを使用します。
さらに「The Hawk Talks」という曲でもツーバスを使用します。
この2曲が、最初にツーバスがしっかりと使われた曲と言えるでしょう。
このおかげで1950年代・1960年代の曲の多くでツーバスが用いられ、現在も使われているのです。
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