【DTM・MIX】808ベースのミックスのコツ3つ
- 2024.06.25
- 2024.09.01
- ミキシングのコツ
今回は、Streakyが解説する「808ミックストリック」をまとめました。
ヒップホップやトラップなどでよく使われる「ブーン」「ズン」と重低音が響く808ベースですが、特にキックとベースは音域が近く、上手にミックスする必要があります。
この記事では、この808ベースの上手なミックス方法を3つご紹介していきます。
※ベースの低音域に関する解説のため、低音域が聞きやすいスピーカーやヘッドホンでのご視聴をおすすめします
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はじめに:808ベースを聞いてみよう
まずは、808ベースを含んだこちらのループを聞いてみましょう。
1:07~1:13
悪くはありませんが、808ベースの存在感があまりありません。
ここからは、この808ベースをより重く・太く・存在感を出せるようにするミックスのコツをご紹介していきます。
808ベースMIXのコツ1:サチュレーション
808ベースのミックスのコツ1つ目はサチュレーションです。
サチュレーションをかけると、ベースの音がより太く、あたたかみのある音になります。
今回は、Softube社「Saturation Knob」を使っていきます。
2:17~3:30
サチュレーションをかけると、少し音が歪んでアタックが目立つようになるほか、音が「ブーン」と強く厚くなり、高音域が少し際立つので耳に届きやすい音になります。
サチュレーションをかけすぎるとエッジの効きすぎた音になるので、あくまでも808のよさが維持できる範囲で調整します。
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808ベースMIXのコツ2:EQでブースト
808ベースのミックスのコツ2つ目はEQでのブーストです。
今回はUAD社「Pultec EQP‑1A」を使って、60Hz付近を広めのQ幅(Bandwidth)でブーストしていきます。
4:01~4:49
このようにEQでブーストするだけでも、低音の音抜けがよくなります。
808ベースMIXのコツ3:サイドチェイン
808ベースのミックスのコツ3つ目はサイドチェインです。
今回はFabfilter社「Pro-Q3」のダイナミックEQ機能を使って、「キックが鳴っている時はキックの周波数だけを削る」という設定にします。
808ベースの超低音域が失われないよう、20Hz付近は少しブーストして、60Hz付近はキックに譲ようにしてみます。
6:52〜7:48
実際にキックとベースを同時に鳴らしながら、どの周波数に対してサイドチェイン(ダッキング)を行うとキックがしっかり聞こえるようになるのかを確認します。
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おまけ:ベースとドラムにまとまりを出す方法
最後に、おまけとしてドラム全体にまとまりを出す方法をご紹介します。
「ただ単にいくつかのドラムサンプルを並べただけ」ではなく、「1つのドラムセット」として聞かせるテクニックです。
ドラム全体に一体感を持たせるには、ドラムバス(グループトラック)にバスコンプレッサーをかけるのがおすすめです。
今回はSSL社「FG-GREY」を使います。
9:20~10:12
ON/OFFを切り替えるとわかりやすいのですが、コンプレッサーをONにしている時の方が音全体にまとまりが出るほか、1つ1つの音もしっかり際立ちます。
以上で解説は終了です。
当サイトでは他にも808系サウンドのミックスのコツについてご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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