世界の名門音楽大学は行く意味があるか?【就職先・学費・中退】
- 2025.02.14
- 2025.02.15
- プロになる方法・音大進学
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今回は、Music is WinのTyler Larsonが解説する「音楽学校には行くべきか?バークリー・Musician’s Institute、ジュリアード、etc)をまとめました。
世界の名門音大としてよく挙げられるのがバークリー音楽大学とジュリアード音楽院、そしてMusician’s Instituteです。
解説者・Tylerはバークリー音大の卒業生ですが、そんな彼が実際に在校生や卒業生にインタビューし「音楽学校には行くべきか?」という質問に回答します。
※この動画はスポンサーなどはついていませんので、Tylerの正直なレビューとなっています
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よくある質問「音大・専門学校には行くべきか?」
僕(Tyler Larson)は、このテーマについての動画をずっと作りたいと思っていました。
そして、視聴者の方からのリクエストも本当にたくさんいただきました。
高い学費を払う価値があるか?
オンラインでギターレッスンを受けるだけで十分か?
地元の音楽教室に行くだけでいいと思う?
このような質問がたくさん寄せられています。
今回は実際にバークリー音大を訪れ、さまざまな教授や在学生にインタビューをした結果をもとに、このご質問に回答していきます。
名門音楽学校に入学するために必要なものとは?
インタビューの中では「僕は数学ができないのでバークリーに入りました(笑)」とジョークで話してくれた学生もいました。
僕も数学はできませんし、音大に行くために数学の知識は必要ありません。
もちろん、音響学などの知識はあった方がいいかもしれませんが、それよりももっと大切なことがあります。
それは、音楽に対してのハングリー精神です。
Crave to be Great
音楽学校に行きたいなら「絶対にこの楽器をマスターするんだ!」という強い気持ちが必要です。
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名門音楽学校に入学する最大のメリットとは?
音楽学校に入学するメリットは、自分の周りにある環境です。
バークリー音大があるボストンなら、その街や環境を考えても、その熱い情熱を持ち続けるのに打ってつけの場所と言えるでしょう。
そして、学校内では音楽に真剣な熱意を持った学生に囲まれる生活を送ります。
学校の設備も素晴らしく、熱意と才能に溢れた学生に囲まれるので、音楽のモチベーションはグッと上がります。
バークリー音大の卒業生で現在はギター科の教授でもあるトモ藤田さんも「バークリー音大に来ると、今まであなたが見たこともないようなものを見ることになる。異なる国や地域から集まってきた、トッププレイヤーたちを見ることになる」とお話しています。
また、現役生も次のように話していました。
名門音大生・世界的スーパースターは中退した!?
バークリー音大のギター科教授のトモ藤田さんは、ジョン・メイヤーの恩師として有名です。
今回のインタビューで、藤田さんはジョン・メイヤーがバークリー音大に在学していたときのことを話してくれました。
※ジョン・メイヤーは実際に2セメスター後にバークリー音大を中退し、バンドメンバーの一員として活動し、世界的なアーティストになりました。
バークリーは世界中から音楽に熱意を持った学生が集まるので、その中には入学時点で既に素晴らしいスキルを持った人もいます。
そんな人たちに囲まれると、ジョン・メイヤーのように早い段階で当初の夢を諦めることがあります。
これは決してネガティブなことではなく、本当に自分に合っている進路を決めることに役立ちます。
実際に、ジョンは「世界一のギタリストになること」から「世界一のシンガーソングライターになること」に進路を変更したおかげで、これほどのスターになりました。
素晴らしい環境にいるからこそ、このように道を開くこともできるのです。
都心の音大に行く・住むことのメリットとは?
バークリー音楽大学は、アメリカ・ボストンにあります。
マサチューセッツ通りとボイルストン通りの間に立っていて、ここはボストンでもメインの通りです。
このような大きな通りに面している大学はあまりないので、最高の立地だと思います。
より都心にある学校の方が、さまざまな音楽に触れるチャンスも多く、音楽業界で働く人にも出会いやすいです。
都心の音大に行く・住むことのデメリットとは?
バークリー音大があるボストンは、アメリカの中でも非常に栄えている都心部です。
しかし、都心部だからこそ大変なことがあります。
アパートや寮にネズミが出る
学費だけでなく生活費も高い
ボストンの家賃は東京23区の2~3倍と言われている
「家でネズミが出る」については、現役生にインタビューをしたこちらの記事でも触れられています↓
「有名音大周辺地域の生活費の高さ」についてはこちらの記事でも触れられています↓
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名門音楽大学の高すぎる学費、どうすればいい?
バークリー音大の欠点の1つは、学費が非常に高いことです。
2025年時点、1年間で700万円程度、4年通うと2800万円以上かかります。
※これに加えて、ボストン周辺という物価の高い地域に住むことになるので、生活費も高額になります
僕はとてもラッキーだったので、父と母が学費を捻出してくれて、最近では元が取れたかなと思っています。
しかし、中には学生ローン(返済が必要な奨学金)を組み、卒業後に頑張って返済している人もいます。
ここで大切なのが「投資した分をしっかり回収する」ということです。
音楽学校に何年通っていたかに関わらず、その時間で得た知識やスキル、ネットワークを活用することが大切です。
もっと言えば、音楽学校を卒業することが大切なのではなく、そこで学んだことを今後に活かすことが大切なのです。
音楽学校への投資については、こちらの記事でも触れられています↓
学生ローンや奨学金を借りずにバークリー音大を卒業した卒業生の体験談は、こちらでご紹介しています↓
音楽学校に行かなくても目標を達成する方法はたくさんある
今回のインタビューでは、オンラインコースを受講した学生にも出会いました。
このように、「自分の今の状況と自分が本当に欲しいもの」を冷静に考えることで、賢い選択をすることもできます。
バークリーオンラインについてはこちらの記事でまとめています↓
-近日公開-
とは言え、バークリーオンラインも卒業までに日本円で1000万円近い学費が必要です。
(日本の4年制私立大学と同程度)
もしこの金額も手に届かないという方は、国内ではさまざまな音楽スクールがありますので、ぜひこちらも検討してみてください↓
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結論「音大・専門学校には行くべきか?」
音大・専門学校には行くべきか…結論は「もし音楽に強い情熱を持っていて、この質問にYESという答えが出るなら、行くべき」です。
シュートを打たなければ、ゴールは100%決まらないからです。
今回インタビューをさせてもらった在学生も、このように話していました。
僕は、音大時代は自分の人生を決定づける瞬間であり、振り返るととても懐かしい気持ちになります。
同様に、音楽学校を卒業したかどうかに関わらず、あなたの音楽人生においてとても大切な時間になるでしょう。
※前述のジョン・メイヤーのように、音大で大切なことを学び、中退して成功した人もいます
さらに言えば、少しでも音楽の道を強く志しているなら、音楽学校に限らずさまざま道にチャレンジしてほしいです。
自分にとって大切だと思った気持ちに素直になること、そのためにチャレンジする時点で、もはや「勝利」なのです。
音楽大学・専門学校に行く人に気をつけてほしい注意点
音楽大学が専門学校に行った人からよくいただくのが「どうやって音楽で稼いでいけばいいのかわからない」というお悩みです。
残念ながら、音楽大学や専門学校では「SNSを使って自分の音楽ビジネス・キャリアをどう発展させていくか?」などのカリキュラムが充実していないと思います。
そのため「音楽学校を卒業しても音楽で稼ぐ方法はわからないままかもしれない」というのは覚えておいてほしいです。
音楽で稼ぐ方法については、自分で情報を集めたり、いろいろな人に質問して学んでいくしかありません。
※この「音楽で稼ぐ方法を教えてくれない」については、他の音大卒業生も言及しています。詳しくは記事最後のリンクにある「音大関係まとめ記事」をご覧ください。
以上が「世界の名門音楽大学は行く意味があるか?」でした。
当サイトでは他にもバークリー音大やジュリアード音楽院の現役生・卒業生による体験談をまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。
(音大進学に関しては肯定的な意見から否定的な意見までさまざまありますので、ぜひいろいろな意見を見てみてください)
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