【DTM・作曲初心者】3ステップでできる「メロディーにコードをつける方法」
- 2023.04.11
- 2024.11.17
- コード進行
今回は、Pianoteが解説する「メロディーにコードをつける方法」をまとめました。
「メロディーは作ったけど、どのコードが合うのかわからない…」という方、作曲初心者の方向けの内容です。
こちらのメロディーに合わせてどのようにコードをつけるか、じっくり丁寧に解説していきます↓
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STEP1:曲のキーを決める
まずはじめに、曲のキーを決めましょう。
(日本語では”調”とも言います)
すでにメロディーを作っている方は、「はじまりの音」と「おわりの音」が何の音になっているかを確認してみましょう。
例えば曲がC(ド)の音ではじまってC(ド)の音で終わっており、メロディーの中にフラット(♭)やシャープ(#)が1つも入っていない場合は、「Cメジャーキー」になります。
Cメジャーキーの曲では、ルート音はC(ド)になります。
STEP2:そのキーでよく使われるコードを確認する
キーが決まったら、次はそのキーでよく使われるコードを確認します。
ポピュラーミュージックの場合、そのキーにおける「I」「IV」「V」「vi」が主に使われます。
※大文字はメジャーコード、小文字はマイナーコードを指しています
これはローマ数字で表されていますが、それぞれキーにおける「1」「4」「5」「6」番目のコードを指しています。
例えばCメジャーキーなら、「Cメジャーコード」「Fメジャーコード」「Gメジャーコード」「Aマイナーコード」の4つです。
※C(ド)から数えて1番目、4番目、5番目、6番目のコード
↑Cメジャーコード(ド・ミ・ソ)
↑Fメジャーコード(ファ・ラ・ド)
↑ Gメジャーコード(ソ・シ・レ)
↑Aマイナーコード(ラ・ド・ミ)
多くの場合、同じキーの曲でも、使っているコードの順番が違っています。
逆に言えば、キーによって主に使われるコードの種類がある程度限られていても、使うコードの順番次第でオリジナリティを出すこともできます。
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STEP3:メロディーに合うコードを探す
次は、いよいよメロディーに合うコードを探していきます。
コードをつけるときは、はじめにSTEP2でご紹介した4つのコード「I」「IV」「V」「vi」のコードのどれかを当てはめてみるのがおすすめです。
例えば、こちらのメロディーにCメジャーコード(CメジャーキーにおけるIのコード)を当てはめて弾いてみましょう。
とても合っているように聞こえますね。
それでは、次のメロディーもCメジャーコードを当てて弾いてみましょう。
「my only sunshine」から「You make me happy」の歌詞のところまで弾いてみます。
「my only sunshine」の部分はよかったのですが、「You make me happy」のところは合っていないように聞こえますね。
ここはCメジャーコードではない方がよさそうです。
メロディーとコードが合わないと思ったときの対処法
このように「メロディーとコードが合わないな」と感じたら、別のコードに変えてみましょう。
このときにポイントになるのは、「メロディーで何の音を弾いているか」をチェックすることです。
例えば、今回の場合は特に「Happy」の部分に違和感があったので、「Happy」のメロディーに注目してみます。
「Hap」の部分はF(ファ)、「py」はA(ラ)を弾いていますね。
ということは、F(ファ)とA(ラ)を使っているコードを弾けば合いそうです。
先ほどご紹介した「Cメジャーキーでよく使われるコード」だと、Fメジャーコード(ファ・ラ・ド)にはF(ファ)とA(ラ)がどちらも含まれているので、Fメジャーコードを使ってみましょう。
とてもキレイに合っていて、自然に聞こえますね!
それでは、あらためてメロディーとコードを最初から弾いてみましょう。
メロディーとコードがしっかり合っているように聞こえますね。
メロディーとコードを合わせる練習1
それでは、つづきのメロディーにもコードをつけてみましょう。
下の楽譜だと「when skies are grey」の部分です。
先ほどの「happy」の部分がFメジャーコードだったので、「when skies are grey」の部分もそのままFメジャーコードで弾いてみます。
現代のジャズのように、すこしオシャレにしたい場合はこれでもよさそうですが、この曲にはあまり合っていないように感じます。
そのため、この「when skies are grey」に合うコードを新しく探してみます。
方法は先ほどと同じで、まず「メロディーで何の音を弾いているか」を確認します。
違和感があるのは最後の「grey」の部分で、ここではE(ミ)を弾いています。
そのため、E(ミ)を含んでいるコードを、「Cメジャーキーでよく使われるコード」から探してみましょう。
CメジャーコードとAマイナーコードにはE(ミ)の音が含まれているので、これらが合いそうですね。
そのため、いったん両方のコードを試してみて、どちらがより合うか試してみましょう。
まずは、Cメジャーコードで弾いてみます。
とても合っていますね。
次は、Aマイナーコードにして弾いてみます。
とても合っていますが、Cメジャーコードのときよりも少し暗い感じになりましたね。
このようにどちらも「合っている」と感じた場合は、みなさんのお好みでどちらにするか決めてOKです。
メロディーとコードを合わせる練習2
それでは、続きのメロディーにコードをつけてみましょう。
こちらは先ほどの「You make me happy when skies are grey」の部分と同じメロディーなので、その時と同じコードが使えますね。
この次のメロディーはこちら。
先ほどとはメロディーが変わっています。
「my sunshine」の「sun」のところに違和感がありますね。
Cメジャーコードは合わないようなので、ここもコードを変えてみましょう。
「sun」の部分はD(レ)なので、「Cメジャーキーでよく使われるコード」の中からD(レ)を含むコードを探してみましょう。
Gメジャーコード(ソ・シ・レ)にはD(レ)が含まれているので、こちらで試してみましょう。
とても合いますね!
最後の「way」の部分はC(ド)で終わっているので、Cメジャーコードを当てはめてみましょう。
すっきり終わりましたね!
応用編:コードをバラして弾いてみよう
コードをつけるとき、コードを「ジャーン」と一斉に弾くだけでなく、パターン・リズムをつけると、さらに音楽的におもしろくなります。
例えば、このような感じです。
とてもかわいらしい曲になりましたね!
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コードも曲の雰囲気も自分次第で決められる
さて、今回はメロディーしかないところから、コードやパターンをつけていくプロセスをご紹介しました。
ピアノで言うと、左手の情報が全くないところからスタートしましたが、最後はとてもかわいらしい曲になりましたね。
コード作りに慣れてきたら、ぜひ他にもいろいろなパターンを試してみてください。
コードのバリエーションを増やすために:エモいコードを作る方法
3ステップでできる「メロディーにコードをつける方法」
今回は、「メロディーにコードをつける方法3ステップ」をご紹介しました。
・そのキーでよく使われるコードを確認する
・メロディーに合わせてコードを当てはめてみる
(メロディーが何の音を弾いているかを確認し、その音を含んでいるコードを合わせてみる)
当サイトでは、他にもコード進行やメロディーに関するテクニックをまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください!↓
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