【DTM】DAWの動作が重いときにやるべき6つの対処法

【DTM】DAWの動作が重いときにやるべき6つの対処法
DTMをしているけど、パソコンが重すぎる…もっとサクサク作業したい!
CPU負荷を下げるには、どうしたらいいの?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

数々のプラグイン・サンプルを販売しているSpliceが解説する「DTM中のCPUを最適化する6つの方法」をまとめました。

この6つの方法を試せば、CPU使用率を下げ、よりサクサク作業できるようになります。

ぜひお試しください!

6 ways to optimize your CPU when working in the DAW

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動作が重い時の対処法1.オーディオバッファサイズ(Audio Buffer Size)を調整する

バッファサイズとは、コンピューターが一連の操作を行うパフォーマンスにかかる時間の目安のことです。

かんたんに言うと、より大きなバッファサイズに設定すれば、コンピュータはDAWから命令された処理を行うために、より時間がかかるようになります。

バッファサイズを増やすメリット

コンピュータの作業時間が長いとき、CPUはこの作業を行うために、より少ないリソースを割り当てる=より少ないリソースを使って処理できることになります。

つまり、大きなバッファサイズにすると、再生した時にクリックやポップの発生、オーディオが途切れ途切れに再生される、音が乱れるなどの問題が起こりにくくなります。

バッファサイズを増やすデメリット

残念ながら、バッファサイズを大きくするとよりレイテンシーが発生します。

つまり、ライブレコーディング(リアルタイムレコーディング)などをすると、遅れて打ち込まれる・録音されてしまうという問題が起きます。

レイテンシーが増えても問題ないのであれば、バッファサイズを増やすと、CPUの負荷が大幅に軽減できます。

関連記事:【DTM初心者】レコーディング時のレイテンシー(遅れ)を減らす7つの方法

バッファサイズはどれぐらいにしておけばいい?

一般的に、ライブレコーディングをするときは、バッファサイズは128サンプルかそれ以下にするとよいでしょう。

ただし、ミキシングやマスタリングなど、再生に問題があると困る場合は、バッファサイズを1024や2048にするのがおすすめです。

動作が重い時の対処法2.パソコンの通気性・冷却

https://splice.com/blog/ways-to-optimize-cpu/

コンピューターの内部温度は、パフォーマンスに大きく関わってきます。

コンピュータが熱くなりすぎると、処理が遅くなったり、最悪の場合はシャットダウンしてしまうこともあります。

そのため、コンピュータに冷却システムやファンを付け、コンピュータ内の通気性をよくすることをおすすめします。

コンピューターが壁と近い(接触している)場合は引き出しに押し込まれている状態の場合は、コンピュータのファンや通気システムがよりしっかり動くよう、別の位置に置くのがよいでしょう。

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動作が重い時の対処法3.フリーズ、フラット化、バウンスする

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負荷の高い多くのプラグインを一度に使おうとすると、CPUがすべての処理を行いきれず、動作が重くなってしまいます。

そのため、DAW内のトラックをフリーズしたり(Freeze)、フラット化(Flattening)、バウンスしたり(Bounce)することをおすすめします。

こうすれば、DAWがプラグインを読み込むことがないので、CPUの負荷を軽減できます。

バウンスするときに気をつけること

もちろん、バウンスするときに気をつけなければいけないこともあります。

たとえばバウンスはMIDIをオーディオ化するので、MIDIパターンを書き換えれない、プラグインのパラメータに変更を加えられないなどのデメリットがあります。

フリーズ機能を使おう

多くのDAWには「フリーズ(Freeze)」機能が備わっています。

フリーズすればMIDIをオーディオ化する必要がないので、変更を加えたくなったらフリーズを解除すればOKです。

動作が重い時の対処法4.ミックスするときはバウンスする

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ミックスするときは、作曲・編曲段階のプロジェクトをそのまま使わないようにしましょう。

ステム(Stem)をすべてバウンスしてからミックスするのがおすすめです。

ステムをオーディオ化すれば、トラックは整理されますし、MIDIやプラグインを読み込まなくて済むのでCPUの負荷も軽減できます。

マスタリングする時もこの方法が有効です。

マスタリングのときに使うプラグインは、負荷が高いことがあるからですね。

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動作が重い時の対処法5.モニターを使っているなら、ノートPCは閉じよう

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デュアルプレイでDTMをしていると、画面を1つしか使っていないときに比べて、CPU不可が高くなります。

もしデュアルモニターで作業していたり外付けのキーボードやマウスを使っているのであれば、2つ目のディスプレイを使っていないとき、ノートPCはクラムシェルモード(Closed-Clamed Shell Mode)にしましょう。

別のディスプレイに対して使う負荷を軽減でき、その分DAW内のオーディオの処理を速めることができます。

クラムシェルモードとは?

ノートPCとディスプレイをつなげているとき通常はノートPCを閉じるとディスプレイの画面も消えてしまいます。

ここで「クラムシェルモード」を使うと、ノートPCを閉じても、ディスプレイは引き続き稼働します。

動作が重い時の対処法6.HDDドライブの空き容量を確認しよう

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HDDやSSDの読み込み・書き込み処理は、DAWの動作を遅くしてしまうことがあります。

特に、ディスク内の空き容量が少ないときに遅くなりやすいです。

どれぐらい空き容量があればいいの?

わかりやすい目安としては、全体容量の15%を空けておく(SSDなら少なくとも25%)のがおすすめです。

筆者(Splice)の経験上、15~20%ぐらい空いていれば、SSDは問題なく動きます。

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以上が「CPU負荷を軽減させる6つの対処法」でした。

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