トップミキシングエンジニアが教える「アコースティックギターをミックスする3つのコツ」
- 2023.09.17
- 2024.10.30
- ミキシングのコツ
今回は、トップミキシングエンジニアのDave Pensadoが教える「アコースティックギターのミックスの仕方」をまとめました。
たった3ステップ+EQとコンプレッサーだけを使って、アコースティックギターをキレイにミックスする方法を伝授します!
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アコースティックギターをミックスする3つのコツ
コツ2:他の楽器とかぶっている部分をEQで削る
コツ3:ピックで弾いた時の質感やグルーヴをEQやコンプレッサーで調整する
今回ミックスするのは、こちらのアコースティックギターです。
それでは、詳しく解説していきます。
アコギMIXのコツ1:「ハーモニー担当」なのか「リズム担当」なのかを考える
僕(Dave)がアコースティックギターのミックスをするときは、まずこのパートが「ハーモニックなパートなのか、それともリズミックなパートなのか」を考えます。
ハーモニックなパート:コード(和音)やコードチェンジを先導するパート
録音されたアコギのフレーズを聞いて、ピックがどの弦を鳴らし、それによってどのようなサウンドになっているかなどを確認します。
今回の楽曲の場合は、ハーモニー担当というよりもリズム担当だと思ったので、「リズム担当70%+ハーモニー担当30%」の割合と考えてミックスすることにしました。
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アコギMIXのコツ2:他の楽器とかぶっている部分をEQで削る
2つ目のコツは、「他の楽器とかぶっている周波数帯域をEQで削る」です。
まずはEQを使って、不要な周波数帯域を削り、ピックで弦を弾いたときの音がより目立つように調整します。
ここで使ったのは、UAD Helios Type 69 EQです。
他のパートと被ってしまっている帯域を削ることで、マスキングを防いでいます。
そして今回はアコースティックギターを「リズミックなパート」として捉えているので、よりリズムが際立つよう、ピックが弦を弾く音が目立つように調整しています。
アコギMIXのコツ3:ピックで弾いた時の質感やグルーヴをEQやコンプレッサーで調整する
3つ目のコツは、「ピックで弾いた時の質感やグルーヴをEQやコンプレッサーで調整する」です。
コツ2でも既に少し行っていますが、ピックで弾いた時の音が目立つよう、EQやコンプレッサーを使います。
ここではUAD API Vision Channel Strip Collectionを使って、10kHz付近をブーストしながら、少しコンプレッションをしています。
アコースティックギターをミックスするときのコンプレッサーのコツ
コンプレッサーについては、今回はKlanghelm社の「MJUC」を使っています。
僕はこれまで膨大な量のプラグインを購入&使用してきましたが、このプラグインは本当に素晴らしいです。
非常に音楽的なサウンドになるので、よく使っています。
このプラグインの特徴は、画面下に「TIMBRE」や「DRIVE」など、高音域やディストーションに関するパラメーターがある点です。
このプラグインをバイパスにした時と比較してみると、このプラグインの機能をよくおわかり頂けると思います。
これを曲全体で聞いてみると、ギターにこのコンプレッサーをかけるかどうかで、グルーヴ感が少しだけ変化することがわかります。
もともと素晴らしいギタープレイヤーが素晴らしい演奏をしてくれていますが、これまで使ってきたEQやコンプレッサーによって、そのグルーヴにさらに磨きがかかります。
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アコースティックギターをミックスする3つのコツまとめ
今回はたった3つのプラグインしか使っていませんが、非常に大きな差を出すことができました。
・他の楽器とかぶっている部分をEQで削る
・ピックで弾いた時の質感やグルーヴをEQやコンプレッサーで調整する
以上3つのコツを押さえてミックスをしてみてください!
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