【初心者向け】今日からできるMIX(ミキシング)のコツを5つ紹介!

【初心者向け】今日からできるMIX(ミキシング)のコツを5つ紹介!
MIX(ミキシング)をはじめたけど、うまくできない…
かんたんにできる「MIXのコツ」ってないの?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

数々の音楽制作動画をアップしているTransverse Audioによる「初心者のためのミキシングのコツ」をまとめました。

今回は初心者向けの内容ですので、とりわけ難しいものはありません。

どれも今日からすぐ実践でき、効果もバツグンですので、ぜひお試しください!

Mixing Tips For Beginners (Any DAW) 2019

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初心者のためのMIX(ミキシング)のコツ5つ

1.Busを使ってMIXする
2.パラレルコンプレッション
3.パン(Pan)振りで厚みを出す
4.休憩を取る
5.エフェクトの順番を工夫する

それでは1つずつ見ていきましょう。

MIX(ミキシング)のコツ1.Busを使う

1つ目のコツは「Busを使う」です。

初心者の方には、「トラックのフェーダーは、各トラックそれぞれを上げ下げするものだ」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、1つ1つのトラックを個別で操作する必要はないのです。
トラックを1つのグループとしてまとめることもできます。

Bus(バス)って何?

Bus(バス)というのは、かんたんに言うと「複数トラックを1つのトラックにまとめるための”出口”」です。

たとえば、ボーカルが5人いる曲の場合を想像してみましょう。

ボーカル1人につき1トラック使うと、合計で5トラックになります。

このとき「5人全員の音量を-3dB下げたい」と思ったとしましょう。

5トラックそれぞれのフェーダーをぴったり-3dBずつ下げるのは…ちょっと面倒ですよね。

一斉に同じ処理を加えたいときにBusが使える

ここで、「Vocal Bus」というBusを作りましょう。
(作り方は各DAWで異なりますので、「DAW名 Bus」「DAW名 グループトラック」などで調べてみてください)

そしてこの5トラックの出口、つまりOutputを「Vocal Bus」にしてみます。

すると、Vocal Busのボリュームフェーダーを上げ下げすると、5トラックすべてのボリュームが同様に上げ下げされます。

全トラックに同じエフェクトをかけたいときにもBusが使える

Busを使って変えられるのは、ボリュームなどフェーダーを使った操作だけではありません。

エフェクトやパン、オートメーションなども使えるのです!

たとえば先ほどの例で、ボーカル5トラックに、全く同じリバーブとディレイをかけたいと思ったとしましょう。

そのとき、いちいちそれぞれのトラックにリバーブとディレイを設定するのは…ちょっと面倒ですよね。

ここで、Vocal Busにリバーブとディレイを使ってみましょう。

ボーカル5トラックはすべてVocal Busにまとめられていますから、このBusにリバーブとディレイをかけてしまえば、すべてのボーカルトラックに同じエフェクトがかかることになります。

同じエフェクトを何個も作り直す必要がないので、CPUの負荷も減らすことができます。

基本的にはすべてBusにまとめよう

基本的には、トラックは一旦Busにまとめ、もともとのトラックは直接Master(Stereo Out)に行かないようにしましょう。
(Bus = Vocal BusやDrum Busなど、パート別のBus)

つまり、Master(Stereo Out)につながるのはMIX Busだけにしておこう、ということです。

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MIX(ミキシング)のコツ2.パラレルコンプレッション

2つ目のコツは「パラレルコンプレッションを使う」です。

パラレルコンプレッションとは、「コンプレッサー(以下コンプ)がかかった音と、かかっていない音を混ぜる」というテクニックです。

パラレルコンプレッションのやり方

たとえば、ドラムのスネアにパラレルコンプをしたいときの場合。

1.スネアを、パラレルコンプ用の空のSendトラック「Snare Bus」送る
(これはMIX Busとはちょっと違います。Sendで送るので、元の音はMasterに、Sendに送った音はSendトラックから出ます。)
2.スネアを送ったSendトラックに、コンプレッサーを追加する

こうすると、スネアの音はこの2つの音が混ぜられることになります。

Masterに出て行く音 = もともとの音
→もともとの演奏にあったダイナミクス(抑揚)をキープする役割
Sendに送った音 = コンプがかかった音
→コンプをかけたことで、音に圧が出る=厚みが出る。

つまり、それぞれの音のいいとこ取りができます。

ちなみに2つの音量バランスは、必ずしも50対50にする必要はありません。

お好みの音になるよう、Sendの量を調整してみてください。

↓パラレルコンプの音の違い(1:38~)

Mixing Tips For Beginners (Any DAW) 2019

パラレルリバーブとは?

リバーブを使うときは、いらない低域を削るためにハイパスフィルターを使うことが多いと思います。
(リバーブの低域は、音をにごらせる原因になることがあります)

実はこれも、パラレルコンプと同じ原理で調整することが可能です。

いわゆる「パラレルリバーブ」です。

パラレルリバーブのやり方

やり方は、パラレルコンプと全く同じです。

1.リバーブをかけたいトラックを、パラレルリバーブ用のSendトラックに送る

2.パラレルリバーブ用のSendトラックにリバーブを追加する
(このとき、ハイパスフィルターはかけない=低域は残しておく)

3.リバーブをかけたいトラックのSendの量を調節する

MIX(ミキシング)のコツ3.パン(Pan)振りで厚みを出す

3つ目のコツは、「パン(Pan)を振って厚みを出す」です。

厚みのあるサウンドにするために使えるのがこのテクニック。

やり方は非常にかんたんです。

1.トラックを複製するor同じフレーズの別テイクを2つ用意する

2.2つのトラックのうち、片方は一番左に、もう片方を一番右にPanを振る

3.音が真ん中に聞こえてしまう場合は、片方にChorusやFlangerなどのモジュレーション系エフェクトを使うか、ほんの少しタイミングをずらす

パートによって良し悪しは変わる

このテクニックは、パートによって合うか合わないかが大きく変わります。

たとえばボーカルやドラムなら、このテクニックを使わず、そのまま真ん中で鳴らした方がよいことが多いです。

一方、バッキングボーカル(ハモリ等)や他の楽器なら、このテクニックはピッタリ合うでしょう。

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MIX(ミキシング)のコツ4.休憩を取る

4つ目のコツは、「休憩を取る」です。

何かを長時間聞いていると、特に大きな音で聞いていた場合、音量に対する判断が鈍ってきます。

これはいわゆる「耳の疲労」で、MIXにおいて悪い判断を下す原因になります。

耳の疲労を避けるには?

通常の音量でMIXをしている場合は、2時間に1回、15分の休憩を取ることをおすすめします。

また、作業中はよりクリアに音を聞くために、どんどん音量を上げている人もいるかもしれません。

その場合は、「クリアに音を聞くために音量を上げる」のではなく、「クリアな音を聞くために休憩を取る」という習慣に変えてみてください。

ちなみに耳の疲労を避ける具体的なテクニックは、こちらでも紹介しています。

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MIX(ミキシング)のコツ5.エフェクトの順番を工夫する

5つ目のコツは「エフェクトの順番を工夫する」です。

エフェクトをかけるとき、そのエフェクトを追加する順番で最終的な音が変わります。

これはサウンドに関わる非常に大切なことなのですが、意外と見過ごされやすいのです…

たとえばディレイの前にリバーブが来ると、スペース感を感じさせるエコーの効果がより加わりやすいです(4:16~)。

Mixing Tips For Beginners (Any DAW) 2019

逆にリバーブの前にディレイをかけると、エコーの回数がより増えます(4:24〜)。

Mixing Tips For Beginners (Any DAW) 2019

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MIX(ミキシング)をさらにレベルアップしたい方へ

以上でミックスのコツ5つ」の解説は終了です。

よりアドバンスなMIXのコツはこちらの記事でもまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓

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