初心者のためのミキシング・マスタリングチュートリアル【マスタリング編】
- 2020.01.14
- 2024.09.04
- マスタリングのコツ
今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
そのうち、今回はマスタリング編として、マスタリングの手順について解説していきます。
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マスタリングとは?
マスタリングは、楽曲制作において一番最後の作業で、リリースするプラットフォームによってレベル(dBレベル)を適切に調整する作業のことです。
たとえばCDでリリースするならCDにもっとも適切な形でdBレベルを調整します。
YouTubeにアップするなら、YouTubeの規定に沿ってdBレベルを調整していきます。
きれいなミックスは、マスタリングの負担を減らす
実は、ミックスとそこまで大きな違いがありません。
ミックスをきちんとやっていれば、マスタリングはそこまで時間がかからない作業なのです。
ちなみにミキシングとマスタリングの具体的な違いについては、こちらで解説しています↓
マスタリングでやること1.フェードイン・フェードアウト
画像:動画より
それではここからは、具体的なマスタリングの手順を解説していきます。
オーディオファイルの最初と最後は、ポップ音やクリック音など、雑音が入ることがあります。
これらを除去するか、フェードイン・フェードアウトなどで目立たないように修正しましょう。
フェードイン・フェードアウトには、オートメーションを使ってもOKです。
画像:動画より
ただしこれらはあまり長すぎず、上の画像のようにほんの短い時間だけかけるようにしましょう。
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マスタリングでやること2.EQをかける
次は、EQを使っていきます。
特定の周波数の音がちょっと足りないなと思ったり、逆に大きすぎると思った場合は、EQで調整しましょう。
マスタリングEQは「ちょっとだけ」かける
画像:動画より
マスタリングは、できあがった音源=2mixに行う作業です。
上の画像のように、マスタリングの作業には1トラック(ミックスした音源)1本しか使いません。
そのため、EQを使うと、楽曲で使われているすべてのパート(楽器)にEQがかかることなります。
その他マスタリングに使えるエフェクト
さらにマスタリングにおいて効果的なエフェクトは、このようなものがあります。
ステレオワイデニング(Stereo Widening):左右に広がる感じを調整する
ハーモニックエキサイトメント(Harmonic Excitement):倍音を調整する
その他コンプレッサー:全体のダイナミクスやピークを調整する
これらを使うときは、EQのときと同様、ほんの少し違いが出る程度にとどめるようにしましょう。
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マスタリングでやること3.ラウドネス(音圧)の調整
次はラウドネス(音圧)の調整についてです。
耳に聞こえてくる音量の度合い=ラウドネスを、リリースする予定のプラットフォームに合わせて変えます。
(プラットフォーム:YouTube、CD、Spotify、SoundCloudなど、音楽が再生される媒体)
ラウドネスがどれぐらいかは、DAWに付属しているラウドネスメーターなどで測ることができます。
ラウドネスは「LUFS」という単位で測ることが多いです。
ラウドネスの基準
画像:動画より
たとえばSpotifyなどのストリーミングサイトなら-14LUFS、テレビゲームなら-23LUFSにおさめておきましょう。
ラウドネスメーターのプラグインによっては、どのプラットフォームなら何LUFSなのかを書いてくれているものもあります。
YouTubeやSpotify、Apple Musicなどのストリーミングに特化したマスタリング方法はこちらで解説しています↓
ラウドネスが上がる=抑揚がなくなる
他の曲よりも大きい音量で聞かせたい、だからラウドネスを上げたいと思っている人が多いかもしれません。
しかし、特に-14LUFSを越えると強くコンプレッションされるため、曲にダイナミクス(抑揚)がなくなってしまうのです。
ここは十分注意してください。
マスタリングでやること4.プロの曲と比較してみる
MIX編でもお伝えしましたが、マスタリングにおいても市販の曲と比較してみるとよいでしょう。
完全にマネする必要はありませんが、自分のマスタリングに足りないものを見つけやすくなったりします。
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まずはよい作曲・よい編曲を
ここまで2編に渡り、ミックスとマスタリングの解説をしてきました。
しかし、一番大切なのは「作曲」「編曲」の部分です。
作編曲の段階でうまく作れていれば、ミックスとマスタリングのクオリティも上げやすくなります。
ぜひ覚えておいてください。
ミックス・マスタリングの技術をレベルアップするために
こちらの記事では、ミックスとマスタリングの技術をレベルアップさせるためのテクニックを多数ご紹介しています。
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