ヒップホップのプロが使うビートメイクテクニック3選
- 2025.04.25
- 作曲全般

今回は、Metro Boomin本人が解説する「Metro Boominのキックとベースラインの作り方」をまとめました。
Travis ScottやDrake、Ty Dolla $ignなどをはじめ、数々のアーティストのヒット曲を制作してきたMetro Boomin本人が、ヒップホップにおけるベースの制作テクニックを紹介します。
彼が使っているパソコンやDAW、プラグイン、プリセットもご紹介しますので、気になる方はぜひチェックしてください!
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ヒップホップのビートメイクテクニック1.キーを合わせる
まずは、ヒップホップでよく使われる808ベースについてです。
808ベースはシンセサイザーのプリセットで使えるものもありますが、サンプル(wavなどの音声ファイル)をサンプラーに取り込んで使うこともあります。
このとき、808の音程は曲のキーに合わせるようにしましょう。
むやみに打ち込むのではなく、メロディーに合ったキーで打ち込むことにより、よりまとまりのある楽曲にすることができます。
例えば僕(Metro Boomin)は、このような形で808を打ち込んでいます。
ヒップホップのプロお気に入りのプラグインとは?
僕が個人的によく使っているプラグインやプリセットはいくつかあります。
例えばreFX社「Nexus」は曲を作り始めるときにいつも使っています。

Nexus拡張パックの「Dance vol.1」にある「Pridz Sidechain Bass」がお気に入りです。
FutureとKanye Westの「I Won」やTravis Scottの「Skyfall」を作ったときにも使ったプリセットです。
ヒップホップのビートメイクテクニック2.ベースを使い分ける
ヒップホップでは808ベースがよく使われますが、僕はシンセベースも使っています。
先ほどご紹介したreFX社「Nexus」のプリセットもそうですが、シンセベースと808ベースを使い分けることで、両者のコントラストを利用し、お互いに足りない音を補っています。
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ヒップホップのビートメイクテクニック3.音の切れ目に注意する
808ベースは「ボーン」と音が伸び、テール(リリース)が長くなることが多いです。
そのため、使っているシンセサイザーやサンプラーの設定によっては、前の音が終わらなないうちに次の音が発音されてしまい、音がかぶってしまうことがあります。
音をたくさん重ねると、特に低音域は音がボワボワしやすくなるので注意が必要です。
そのため、僕は「次の音を出すときは前の音を自動的に切る」という機能を使っています。

例えばFL Studioだと「Cut機能」があります。
「Cut」の数字は音を切るチャンネルの番号、「Cut by」は「このチャンネルで音が発音されたら音を切る」というトリガーとなるチャンネルの番号です。
例えば上記画像はCutが「5」でCut byが「16」になっていますので、「チャンネル16の音が鳴ったらチャンネル5の音を切る」という設定になります。
今回は808ベースの単体トラックに対して同様のことを行いたいので、上記画像のようにどちらも「5」に設定します。

こうすることで「次の音が鳴ったら前の音は切る」という設定にできます。
808ベースのようにテール(リリース)が長いサンプルを使うときは、低音域が重なってしまうとキレイなミックスにならないので、このような設定が大切です。
Metro Boomin使用機材
今回の動画はパソコン関連機器メーカー・Razer社とのコラボですが、Metro Boominは実際にRazer社のパソコンを使ってDTMをしています。
ゲーミングPCのイメージが強いRazer社ですが、画像・音声処理に長けているため、DTM用PCとしてもおすすめです。
Metro Boomin自身は14インチのモデルを使用しています。
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DAWはFL Studioを使用しています。
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