ローファイ・ヒップホップを作る方法【グラミー受賞アーティストが教える】

ローファイ・ヒップホップを作る方法【グラミー受賞アーティストが教える】
今大人気のローファイ・ヒップホップ(LoFi HipHop)、作りたいけどやり方がわからない…

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

世界で大人気のシンガーFrank OceanやJohn Legend、Sam SmithのプロデューサーであるMalayが教える「ローファイ・ヒップホップを作るコツ」をまとめました。
How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

YouTubeやSpotifyではローファイ・ヒップホップのチャンネルが絶大な人気を誇る今、世界的プロデューサーがその作り方・コツを解説しています。

プロのテクニックを吸収して、よりプロっぽいサウンドを作れるようになりましょう!

ちなみにローファイ・ヒップホップは、このようなジャンルです↓

Lofi hip hop mix – Beats to Relax/Study to [2018]

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LoFiの作り方1.キーボード+リバーブ

はじめに、キーボード系の音源を使って土台となるコード進行を打ち込みます。

ちなみに解説動画では、Arturia社「V Collection」の「Vox Continental Organ」を使っています。

「Vox Continental」はKORG社のオルガンですが、単体でもこちらのオルガンの音源を購入できます↓

KORG社「VOX Super Continental」を購入する

Arturial社「Vox Continental Organ V」を購入する

このようなキーボード音源の中には、すでにLoFiらしい雰囲気のプリセットもあるので、プリセットを選ぶだけでもLoFiらしく聞こえるものもあります。

しかしよりプロらしいLoFiサウンドにするため、ここにリバーブを加えてヴィンテージ感を出します。

今回使うリバーブは「AIR Spring Reverb」です。

こちらはPro Tools付属のプラグインですが、別DAWユーザーの方はお手持ちのシンプルなリバーブで代用してOKです。

リバーブをかけると、このようなサウンドになります↓(1:58~2:03)

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

LoFiの作り方2.トーナルループとテープ系サチュレーションを使う

次に、自分が持っているサンプルパックからトーナルループ(Tonal Loop)を選んでいます。

トーナルループとは「音程のある音のループ音源」のことで、例えば4小節程度のピアノのフレーズが収録されているサンプルや、バイオリンのメロディーが入ったサンプルなどのことです。

ただ再生すると普通のループ音なのですが、ここにテープ系サチュレーションであるWavesのJ37を使ってテープ効果を足し、一気にヴィンテージ感を出します。

Waves社「J37」を使うことで、少しサイドチェーンをかけたような脈打つような音にできます↓(2:36~2:53)

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

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LoFiの作り方3.キック+ディレイ

次はキックとして、心臓の鼓動のような、LoFi感のある音をサンプルパックから選びます。

そしてこのキックにディレイを使い、キックの音が2回連続で鳴るようにしています。

まさに、心臓の鼓動のような「ドドッ、ドドッ」という音になります↓(3:14~3:23)

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

LoFiの作り方4.キック(はっきり明るいサンプル)

今度は、別のキックの音を用意します。

ここでは、先ほどよりもはっきりしたキックのサンプルを選びます。

先ほどはどちらかというと低音域〜中低音域が中心のどっしりとした音だったので、このようなアタックがはっきりしている音を重ねることで、キックのアタックがもう少し目立つようになります↓(3:23~3:30)

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

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LoFiの作り方5.LoFi感のあるスネアを加える

次は、こもった感じのスネアを加えます。

普通のキレイなスネアの音を選んで後からエフェクトでLoFi感を出そうとするのではなく、はじめからLoFi感のあるスネアを選ぶことがポイントです。

3:36~3:46

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

6.Renaissance BassでLoFi感のあるビートにする

次に、ドラム全体にWaves社「Renaissance Bass」をかけます。

こうすると一気にグシャっとした音になり、かなりLoFi感が出ます。

Waves社「Renaissance Bass」は「Platinum」や「Diamond」に同梱されています。(単体で購入するよりもお得です)

Waves / Platinumを購入する(サウンドハウス)
Waves / Diamondを購入する(サウンドハウス)

3:47〜3:56

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

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LoFiの作り方7.Minimoogのベースを加える

ベースはArturia「V Collection」にあるMinimoogを使っています。

「V Collection」をお持ちでない方も、Minimoogをエミュレートした別の音源を使ってもOKです。

3:56~4:19

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

このベースには、ディストーション「Thermionic Culture Vulture」を使い、さらにLoFi感を出します。

THERMIONIC CULTURE / Culture Vultureを購入する(サウンドハウス)
THERMIONIC CULTURE / Culture Vultureを購入する(サウンドハウス)

とても高価なハードウェアなので、お持ちでない方は別のディストーションプラグインで代用してもOKです。

4:20~

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

また元々の音がモノラル(中央から聞こえる)なので、soundtoys社「MicroShift」を使って、少し音を広げています。

4:33~4:41

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

LoFiの作り方8.刻みパート

次は動きを出すため、何かしら動きのあるパートを加えていきます。

通常ならハイハットを使うのが王道ですが、王道すぎてもつまらないのでギターをパーカッションとして使います。

弦を優しく指で弾き、少しパーカッシブでありながら、LoFiの雰囲気を感じるサウンドを作っていきます↓(4:57~5:32)

How Frank Ocean producer Malay creates lo-fi textures

LoFiの作り方9.完成!

ここまでで、非常にLoFiっぽいサウンドが出来上がりました。

一手間加えるだけで、かなりプロっぽいLoFiサウンドになったことがわかります。

ちなみにMalayが監修したサンプルパックは、Spliceでダウンロードできます。

Spliceはサンプルを手に入れるのにものすごく便利で、世界中の著名人が利用しています。

まだ使ったことのない方は、ぜひこの機会に利用してみてください。

また、今回Malayが使っていたArturia「V Collection」はこちらで購入できます。

ARTURIA ( アートリア ) / V COLLECTION X LICENSEを購入する
ARTURIA ( アートリア ) / V COLLECTION X LICENSEを購入する