ローファイ・ヒップホップを作る方法【グラミー受賞アーティストが教える】
- 2019.12.05
- 2024.08.11
- 作曲・編曲
今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
YouTubeやSpotifyではローファイ・ヒップホップのチャンネルが絶大な人気を誇る今、世界的プロデューサーがその作り方・コツを解説しています。
プロのテクニックを吸収して、よりプロっぽいサウンドを作れるようになりましょう!
ちなみにローファイ・ヒップホップは、このようなジャンルです↓
スポンサードサーチ
LoFiの作り方1.キーボード+リバーブ
はじめに、キーボード系の音源を使って土台となるコード進行を打ち込みます。
ちなみに解説動画では、Arturia社「V Collection」の「Vox Continental Organ」を使っています。
「Vox Continental」はKORG社のオルガンですが、単体でもこちらのオルガンの音源を購入できます↓
Arturial社「Vox Continental Organ V」を購入する
このようなキーボード音源の中には、すでにLoFiらしい雰囲気のプリセットもあるので、プリセットを選ぶだけでもLoFiらしく聞こえるものもあります。
しかしよりプロらしいLoFiサウンドにするため、ここにリバーブを加えてヴィンテージ感を出します。
今回使うリバーブは「AIR Spring Reverb」です。
こちらはPro Tools付属のプラグインですが、別DAWユーザーの方はお手持ちのシンプルなリバーブで代用してOKです。
リバーブをかけると、このようなサウンドになります↓(1:58~2:03)
LoFiの作り方2.トーナルループとテープ系サチュレーションを使う
次に、自分が持っているサンプルパックからトーナルループ(Tonal Loop)を選んでいます。
トーナルループとは「音程のある音のループ音源」のことで、例えば4小節程度のピアノのフレーズが収録されているサンプルや、バイオリンのメロディーが入ったサンプルなどのことです。
ただ再生すると普通のループ音なのですが、ここにテープ系サチュレーションであるWavesのJ37を使ってテープ効果を足し、一気にヴィンテージ感を出します。
Waves社「J37」を使うことで、少しサイドチェーンをかけたような脈打つような音にできます↓(2:36~2:53)
スポンサードサーチ
LoFiの作り方3.キック+ディレイ
次はキックとして、心臓の鼓動のような、LoFi感のある音をサンプルパックから選びます。
そしてこのキックにディレイを使い、キックの音が2回連続で鳴るようにしています。
まさに、心臓の鼓動のような「ドドッ、ドドッ」という音になります↓(3:14~3:23)
LoFiの作り方4.キック(はっきり明るいサンプル)
今度は、別のキックの音を用意します。
ここでは、先ほどよりもはっきりしたキックのサンプルを選びます。
先ほどはどちらかというと低音域〜中低音域が中心のどっしりとした音だったので、このようなアタックがはっきりしている音を重ねることで、キックのアタックがもう少し目立つようになります↓(3:23~3:30)
スポンサードサーチ
LoFiの作り方5.LoFi感のあるスネアを加える
次は、こもった感じのスネアを加えます。
普通のキレイなスネアの音を選んで後からエフェクトでLoFi感を出そうとするのではなく、はじめからLoFi感のあるスネアを選ぶことがポイントです。
3:36~3:46
6.Renaissance BassでLoFi感のあるビートにする
次に、ドラム全体にWaves社「Renaissance Bass」をかけます。
こうすると一気にグシャっとした音になり、かなりLoFi感が出ます。
Waves / Platinumを購入する(サウンドハウス)
Waves / Diamondを購入する(サウンドハウス)
3:47〜3:56
スポンサードサーチ
LoFiの作り方7.Minimoogのベースを加える
ベースはArturia「V Collection」にあるMinimoogを使っています。
「V Collection」をお持ちでない方も、Minimoogをエミュレートした別の音源を使ってもOKです。
3:56~4:19
このベースには、ディストーション「Thermionic Culture Vulture」を使い、さらにLoFi感を出します。
THERMIONIC CULTURE / Culture Vultureを購入する(サウンドハウス)
とても高価なハードウェアなので、お持ちでない方は別のディストーションプラグインで代用してもOKです。
4:20~
また元々の音がモノラル(中央から聞こえる)なので、soundtoys社「MicroShift」を使って、少し音を広げています。
4:33~4:41
LoFiの作り方8.刻みパート
次は動きを出すため、何かしら動きのあるパートを加えていきます。
通常ならハイハットを使うのが王道ですが、王道すぎてもつまらないのでギターをパーカッションとして使います。
弦を優しく指で弾き、少しパーカッシブでありながら、LoFiの雰囲気を感じるサウンドを作っていきます↓(4:57~5:32)
LoFiの作り方9.完成!
ここまでで、非常にLoFiっぽいサウンドが出来上がりました。
一手間加えるだけで、かなりプロっぽいLoFiサウンドになったことがわかります。
ちなみにMalayが監修したサンプルパックは、Spliceでダウンロードできます。
Spliceはサンプルを手に入れるのにものすごく便利で、世界中の著名人が利用しています。
まだ使ったことのない方は、ぜひこの機会に利用してみてください。
また、今回Malayが使っていたArturia「V Collection」はこちらで購入できます。
ARTURIA ( アートリア ) / V COLLECTION X LICENSEを購入する
-
前の記事
作曲・ミキシング(MIX)時の耳の疲労を減らす5つの方法 2019.12.04
-
次の記事
【DTM】ヒップホップ・R&Bを作るためのおすすめ音源7選 2019.12.06