【5日間プラン】ジャズピアノの即興練習方法【初心者向け】

【5日間プラン】ジャズピアノの即興練習方法【初心者向け】

今回は、ジャズピアニストのJulian Bradleyが教える「5日間でできる即興ジャズの練習」をまとめてみました。

-こんな方におすすめです-

・即興をやってみたいけど、なんだか難しそう…
・即興初心者は、まずどんな練習から始めればいいのかわからない

1日ごとに練習メニューが変わり、5日目にはかんたんな即興ができるレベルになれますので、ぜひお試しください!

Learn Jazz Improvisation in 5 Days (this is what you practice)

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即興練習1日目:コードトーンのソロ練習

1日目の練習では、「コードトーンを弾くこと」にフォーカスします。

「コードトーン」とは「コードを構成する音」のことで、「1st」「3rd」「5th」「7th」などの音で構成されます。

「9th」など、さらに多くの音が使われることもありますが、今回は「1,3,5,7」の4つの音を使います。

Dm7コードを弾いてみよう

例えば、「Dm7」のコードを見てみましょう。

ャズピアノの即興練習方法
https://www.youtube.com/watch?v=6pTanLl2vCo

「D,F,A,C」の4つの音でコードが構成されています。

※カッコ内の「E」は9thの音

1:D
3:F
5:A
7:C

実際に弾いてみると、このようなサウンドになります↓

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G7コードを弾いてみよう

次は「G7」のコードを見てみましょう。

ャズピアノの即興練習方法
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「G,B,D,F」の4つの音でコードが構成されています。

※カッコ内の「A」は9thの音

1:G
3:B
5:D
7:F

実際に弾いてみると、このようなサウンドになります↓

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Cmaj7コードを弾いてみよう

次は「Cmaj7(C△)」のコードを見てみましょう。

ジャズピアノの即興練習方法
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「C,E,G,B」の4つの音でコードが構成されています。

※カッコ内の「D」は9thの音

1:C
3:E
5:G
7:B

実際に弾いてみると、このようなサウンドになります↓

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ジャズの定番「ii – V – I」のコード進行をつなげて弾いてみよう

ここでご紹介している「Dm7 – G7 – Cmaj7」というコード進行は、ジャズで定番のコード進行「ii – V – I」です。

※小文字はマイナーコード、大文字はメジャーコードを表します
※「ii – V – I」は、Cメジャーキーでは「Dm7 – G7 – Cmaj7」となります

それでは、このコード進行をつなげて弾いてみましょう。

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左手でコード、右手でフレーズを弾いてみよう

それぞれのコードの構成音(Dm7ならD,F,A,Cの4つ)を右手で弾いてみると、即興らしいフレーズを作ることができます。

この1日目の練習では、左手でコードを弾きながら、右手でコードの構成音を使ったフレーズを弾いてみましょう。

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即興練習2日目:半音下のアプローチ

2日目の練習では、「半音下の音を取り入れること」にフォーカスします。

まずは、1日目で練習した「Dm7 – G7 – Cmaj7」のコード進行を例に解説します。

ャズピアノの即興練習方法
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「Dm7」に半音下のアプローチを取り入れる

最初のコード「Dm7」の構成音は、下から「D,F,A,C」となっています。

ここで、右手で即興をするときに、Dの半音下の「Db/C#」を入れてみましょう。

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同様に、Fを弾く前に半音下のEの音を入れ、Aを弾く前に半音下のAb/G#の音を入れ、Cを弾く前に半音下のBの音を入れてみます。

Dm7コードの構成音と、それぞれの半音下の音を並べてみると、以下のようになります。

Db,D,E,F,Ab,A,B,C

次は、Dm7コードを弾きながら、この構成音+半音下の音のいずれかを使ったフレーズを弾いてみましょう。

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ジャズらしい、おしゃれなフレーズになりました。

「G7」に半音下のアプローチを取り入れる

同様に、コードがG7のときも、半音下の音を取り入れてみましょう。

G7の構成音:G,B,D,F
半音下を取り入れると:Gb,G,Bb,B,Db,D,E,F
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「Cmaj7」に半音下のアプローチを取り入れる

最後に、コードがCmaj7のときも、半音下の音を取り入れてみましょう。

Cmaj7の構成音:C,E,G,B
半音下を取り入れると:B,C,Eb,E,Gb,G,Bb,B
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半音下の音を取り入れたフレーズを弾いてみよう

それでは、半音下の音を取り入れたフレーズ通して弾いてみましょう。

特に、コードが切り替わる直前で半音下の音を取り入れると、よりスムーズになります。

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この半音下アプローチのよいところは、その曲のキーに関わらず、クロマティックな動き(半音移動)を自然に取り入れることができる点です。

例えばこのコード進行はCメジャーキーですが、CメジャースケールにはないGbやBbの音も自然に使うことができます。

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即興練習3日目:半音下のアプローチ(応用編)

3日目の練習では、2日目で行った「半音下の音を取り入れる練習」の応用にフォーカスします。

2日目では「コードの構成音の半音下の音」のみを使いましたが、今回はその曲で使われているスケールの音すべての半音下の音も使います。

例えばCメジャースケールの曲であれば、Cメジャースケールの構成音「C,D,E,F,G,A,B」の7音すべて+それぞれの音の半音下の音を使って、右手で即興を行います。

ジャズピアノの即興練習方法
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例えばDm7コードのとき、このコードの構成音は「D,F,A,C」ですが、この4音以外の音+その音の半音下の音も使ってフレーズを作ってみます。

楽曲のキー:Cメジャーキー(Cメジャースケール)
Dm7コードの構成音:D,F,A,C
Dm7コードで使われていないスケール音:E,G,B
即興の時に取り入れてみる音:Eb,E,Gb,G,Bb,Bなど

例えば、このようなフレーズを作ることができます↓

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「E,D,Db,D」「A,G,Gb,G」など、音を上がったり下がったりして動きをつけてみることも可能です。

即興練習4日目:ディミニッシュスケールを使う練習

4日目の練習では、「ディミニッシュスケールを使うこと」にフォーカスします。

この練習で使うコード進行は、1~3日目と同じ「ii – V – I」のコード進行で、Cメジャーキーだと「Dm7 – G7 – Cmaj7」になります。

ジャズピアノの即興練習方法
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Cメジャーキーの場合、Cメジャースケールの「C,D,E,F,G,A,B」のいずれかを使うのが一般的です。

しかしこの4日目の練習では、Vコード(ドミナントコード)=CメジャーキーならG7のときだけ、使うスケールを「Gディミニッシュスケール」に変えてみます。

ディミニッシュスケールを使ってみよう

ディミニッシュスケールは、通常のスケールのうち、「b2、b3、b5、b7を追加」「2、4,、7を除外」したものです。

言い換えると、ルート音(スケールの一番最初の音)から順番に「半音上の音」「全音上の音」を交互に並べたスケールです。

ジャズピアノの即興練習方法
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Cメジャースケール:C,D,E,F,G,A,B
Cディミニッシュスケール:C,C#,D#,E,F#,G,A,Bb
Gメジャースケール:G,A,B,C,D,E,F#
Gディミニッシュスケール:G,Ab,Bb,B,C#,D,E,F

Gディミニッシュスケールは、このようなサウンドになります↓

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通常のスケールから新しい音が追加されたり、除外されたりしていますが、コードの構成音はスケール上にしっかり残っています。

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例えばコードがG7のときにGディミニッシュスケールを使うと、Gディミニッシュスケールの中にG7の構成音「G,B,D,F」がすべて入っていますので、このスケールを使ったフレーズはコードにフィットします。

特に、G7のb9や#11の音にあたる「Ab」や「Bb」は、一味違ったサウンドを取り入れるのにとても効果的な音です。

これらの音をCmaj7(トニック)のコードの直前に取り入れると、Cmaj7を弾いたときに心地よい解決感を出すことができます。

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それでは、この「ii – V – I」の進行を弾きながら、Vコード(ドミナントコード)のときだけディミニッシュスケールを使ったいろいろなフレーズを弾いてみましょう。

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即興練習5日目:三連符を使ったフレーズを取り入れる練習

最終日5日目の練習では、「1行ごとに三連符を使うこと」にフォーカスします。

1行=「ii – V – I」のコード進行1周分

ジャズは基本的に、8分音符をベースにリズムを「スイング」します↓

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「タンタ・タンタ・タンタ・タンタ」と、スキップをするようなリズムになります。

しかし、ずっとこのリズムでフレーズを弾いていると新鮮さがなくなってしまうため、この5日目ではリズムに場入りえーションを加える練習をします。

やり方はかんたんで、「ii – V – I」のコード進行を1回弾くごとに、1回だけ三連符を取り入れます。

※「タンタ」ではなく「タタタ」のリズムを入れてみる

例えば、このような感じです↓

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「タタタ・タンタ・タンタ・タンタ」「タンタ・タタタ・タンタ・タンタ」など、三連符を入れる場所はどこでも構いません。

慣れてきたら、1カ所だけでなくいろいろな場所に三連符を取り入れ、リズムにバリエーションを加えてみましょう。

5日間でできるジャズピアノ即興練習まとめ

今回は、5日間でできるジャズピアノの即興練習メニューをご紹介しました。

1日目:コードトーンのソロ練習
2日目:半音下のアプローチ
3日目:半音下のアプローチ(応用編)
4日目:ディミニッシュスケールを使う練習
5日目:三連符を使ったフレーズを取り入れる練習

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