EDMやダンスミュージックのメロディーの作り方【作曲・DTM】

EDMやダンスミュージックのメロディーの作り方【作曲・DTM】
KSHMRみたいなかっこいい曲を作りたいけど、メロディーやコード進行はどうすればいいの?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

数々のサンプルやプラグインを販売するSpliceが解説する「メロディーの作り方」をまとめました。

動画のタイトルは「メロディーの作り方」になっていますが、メロディーだけでなくコード進行や楽曲の構成についても触れていますので、非常に勉強になります。

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

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メロディーの作り方1.コード進行から作る

まずはじめに、メロディーを作るためにコード進行を作ります。

コードがあると、後からメロディーが作りやすくなるからです。

まず、キーはFマイナーにしてみましょう。

そして、ベースは単音でこのように打ち込みます。

C# – C – F D# – C#

1:16~1:25

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

次は、シンセでコードを打ち込みます。

C# – C – Fm D# – C#

おもしろい響きにするために、最初の1小節は6thのC#から始めます。

2小節目は5thのCにします。

FマイナースケールにあるのはCmで、Cではありません。

しかし、Fハーモニックマイナーを使ってCにすることで(EbではなくEを使えるようになったので)少しエキゾチックな響きにすることができます

3小節目はFmにしてみましょう。

3小節目にFmを選んだのは、5th(C)の後に1th(Fm)に来ると自然な流れになるからです。

よりおもしろい進行にするために、3小節目の最初の2拍はFm、次の2拍は7thのEbにしてみましょう。

そして4小節目は6thのC#に戻ります。

1:26~1:52

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

これでコード進行は完成です。

メロディーの作り方2.コードをもとにしてメロディーを打ち込む

いよいよ、リードシンセでメロディーを打ち込んでいきます

1小節目のコード進行はC#なので、フィットしやすいG#(C#の5th)をメロディーに使ってみます。

1小節目の4拍目は、C#M7の7thであるCを置きます。

2小節目のコードはCなので、メロディーにはGを使ってみます。

2小節目の3拍目は「C C Bb G」としても良いのですが、よりエキサイティングにするために、ちょっと音程を上げて「F F D# Bb」にしてみます。

3小節目最初の音をCにするとしっくり来るので、2小節目の最後の音は、CにつながりやすいBbにします。

3小節目の前半は、上昇系のメロディーを続けてみましょう。

後半は、Showtekの「Bad」のメロディーのようにしてみます。

David Guetta & Showtek – Bad ft.Vassy (Lyrics Video)
4小節目は、Fマイナースケールの1thでもあり、コードにも含まれているFを主体としたメロディーにします。

そうすると、しっかり着地したメロディーになります。

メロディーの最後の方には、半音で移動する部分も作ってみましょう(C#→C)。

1:55~6:46

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

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メロディーの作り方3.オクターブ下の音を追加する

メロディー中でオクターブ下の音を一時的に入れることで、急降下したような印象になります。

試しに1小節目の2拍目裏拍に入れてみましょう。

表拍がFなので、オクターブ下のFを置きます。

6:25~6:46

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

メロディーを変えてみよう

これでもメロディーでも十分いいのですが、ちょっと退屈な感じがします。

そこで、メロディーを少し変えたバージョンを作ってみます

先ほど作ったメロディートラックを複製し、複製したトラックを使って修正していきます。

何を変えるべき?何を変えないべき?

いくつかの最初の音は現時点でいい感じですし、「ホーム」のような役割があり重要なので、ここでは変えないことにします。

ここでは、1小節目の少し音が上がるところをさらに上げてみます。

7:10~7:29

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

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異なる2つのバージョンをくっつける

さて、ここまでで2つのバージョンができました。

最初に作ったものと、それを少し変えたバージョンです。

各4小節ずつありますので、これらをくっつけて1セクション8小節にしてみましょう
(EDMなどのダンスミュージックは、基本的に8小節単位でセクションが構成されています)

前半4小節と後半4小節は、全く同じ(シンメトリー)である必要はありません。

前半と後半で少し違うバージョンを入れるのがよいでしょう。

前半と後半で変化を加えるときのテクニックには、このようなものがあります。

・前半でちょっとずつ音程が上がっている部分は、音を足しながら同じように音程を上げて階段状にする

・上がった後のゴール(一番高い音)を、前半より後半の方が高くなるようにする

・4小節目は5小節目につながるようなメロディーにし、8小節目は全体が終わるようなメロディーにする

・8小節目はコードを変えてみる
(動画ではC#→Cの流れに変えています。また、メロディーの最後の音がFなので、Csus4にするとよりフィットします。)

細かい調整を加えてメロディーを変えていく例↓(7:32~11:50)

Lessons of KSHMR: Writing Melodies

クラブミュージックに使われるコード進行を探すには?

今回はコード進行の話も出てきましたが、こちらの本にはクラブミュージックに使えるコードが多数掲載されています。

ここまでクラブミュージックのコード進行に特化した本はなかなかないので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。



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