借用和音・モーダルインターチェンジとは?使い方は?【概要編】
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
今回はそのうち、借用和音・モーダルインターチェンジの概要についてまとめています。
今日から実践できるようにまとめていますので、ぜひ最後までご覧下さい!
(実際によく使われるパターンは「実践編」のコチラで紹介しています)
スポンサードサーチ
はじめに:パラレルキーとは?
借用和音とモーダルインターチェンジについて学ぶ前に、まずは「パラレルキー」につい少し解説します。
パラレルキーは、同じルート音を持つスケールのことです。
たとえばCメジャースケールのパラレルキーは「Cマイナーキー」です。
モードにおいても同じで、例えばCリディアンモードは「Cメジャースケールのパラレルモード」と言うことができます。
モーダルインターチェンジ・借用和音(借用コード)とは?
それでは、本題の「モーダルインターチェンジ」と「借用和音」について解説します。
まずモーダルインターチェンジとは、「パラレルキーで使われるコードを借りてくること」を指します。
そして、そこから借りてきたコードのことを「借用和音」、もしくは「借用コード」といいます。
たとえばCメジャーキーで曲を作っているとき、CマイナーキーやCリディアンモードのダイアトニックコードを「借りてきて」、その曲で使うことができるのです。
スポンサードサーチ
モーダルインターチェンジの実際の例を見てみよう
それでは、実際にどのようにモーダルインターチェンジができるのか、例を見てみましょう。
まずは、Cメジャースケールの音階と、ダイアトニックコードを確認します。
画像:動画より
では次に、Cハーモニックマイナースケールの音階とダイアトニックコードを確認してみましょう。
画像:動画より
ご覧の通り、Cハーモニックマイナーキーは、Cメジャーキーにはないコードを使っています。
そして、Cメジャーキーの曲でモーダルインターチェンジをする場合は、このCハーモニックマイナーキーのダイアトニックコードを使うことができるのです。
モーダルインターチェンジは「自由すぎる」?
さて、モーダルインターチェンジでは「パラレルキーからコードを借りてくる」と解説しました。
ではCメジャーキーのパラレルキーは、実際にいくつあるのでしょうか?
Cナチュラルマイナーキー、Cハーモニックマイナーキー、Cリディアンモード、Cドリアンモード、Cフリジアンモード…
モードも合わせると、かなり多いです。
そして、それぞれフラットやシャープの数も違いますから、使っているコードも違います。
つまり、「借りてこれるコードが多すぎる」ということになります。
モーダルインターチェンジはよく使われる手法を知っておくと便利
モーダルインターチェンジはあまりにも自由度が高いので、「どのコードを使えばいいの?」「どんな時にどのコードを使うとどういう響きになるの?」と、混乱してしまう人もいるでしょう。
そのため、モーダルインターチェンジにおいては「よく使われる方法を知っておく」ということがとても重要です。
こうすれば、混乱することなく、モーダルインターチェンジをとても効果的に曲に活かせるのです。
それではここからは、どのパラレルキーから、どんな役割のコード(トニック、ドミナント、サブドミナントなど)なのかも示しながら、よく使われる借用和音を解説していきます。
つづき「実践編」↓
-
前の記事
【レコーディング】ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの仕組みの違いを解説! 2020.08.05
-
次の記事
借用和音・モーダルインターチェンジとは?使い方は?【実践編】 2020.08.07