【作曲】セカンダリードミナントの使い方【レミゼラブル・Muse・Nora Jones編】
- 2020.08.19
- 2024.09.15
- コード進行
- 音楽理論, セカンダリードミナント
そもそもセカンダリードミナントって何?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
今回は、以下の楽曲で使われているセカンダリードミナントについて解説していきます。
Nora Jonesの「Don’t Know Why」
レミゼラブルの「I Dreamed A Dream」
「セカンダリードミナントって何?」という方、QUEENのヒット曲「ボヘミアンラプソディー」での使用例を見たいという方は、Part1をご覧ください↓
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Muse「Stockholm Syndrome」で使われるセカンダリードミナントの例
Muse「Stockholm Syndrome」は、Dmキーです。
Dmキーのダイアトニックコードはこちら↓
ちなみにマイナーキーの場合は「ナチュラルマイナースケール」「ハーモニックマイナースケール」「メロディックマイナースケール」と、3種類スケールもあります。
Dm Em F G A Bdim C#dim
こちらも念頭に置いておいてください。
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原曲のコード進行をチェック
まずは、原曲のコード進行をチェックしてみましょう(5:44~6:08)↓
画像:動画より
見てみると、この中にダイアトニックコードに入っていないコードが使われている部分があります。
8小節目の「D/F#」です。
画像:動画より
そこで、次の小節を見てみましょう。
コードはGmです。
もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この「D/F#」は、Gmのセカンダリードミナントです!
マイナーコードのセカンダリードミナントもマイナーコードになるの?
ここで重要なのが、マイナーコードに対するセカンダリードミナントを作る場合、セカンダリードミナントもマイナーになるのか?ということ。
実は、これはNOです。
セカンダリードミナントは、その曲のキーがメジャーであるかマイナーであるかに関わらず、すべてメジャーコードになります。
今回の場合、Gmに対するセカンダリードミナントを作る例になりますが、Gマイナーキーではなく「Gメジャーキー」のドミナントであるDを使うことになります。
Nora Jones「Don’t Know Why」の例
次にご紹介する「Don’t Know Why」は、Bbメジャーキーの楽曲です。
Bb Cm Dm Eb F Gm Adim
そして、実際の楽曲がこちら(7:40~)↓
以下の画像を見てお分かりの通り、いくつかダイアトニックコードにはないコードがあります。
青い文字のコードはダイアトニックコード、緑の枠で囲まれているコードはダイアトニックコードにはないコード、そしてセカンダリードミナントになります。
画像:動画より
これまでのシリーズでお伝えした方法でサクっと考えてみると…
Gm7に対するD:Gメジャーキーのドミナント(V)→D
Fsus4に対するC7:Fメジャーキーのドミナント(V)→C7
このようになります。
この曲ではたくさんのセカンダリードミナントが使われていますが、ものすごく大きな変化を感じるコード進行ではなく、少しずつ変化がある感じに聞こえるのが特徴です。
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「レミゼラブル」の「I Dreamed A Dream」
最後は、「レミゼラブルの「I Dreamed A Dream」で使われている例をご紹介します。
楽曲のキーはEbで、ダイアトニックコードはこちら↓
実際の曲がこちら(10:00~11:38)↓
予想外+コード進行と歌詞のリンク
コード進行はこのようになっています。
画像:動画より
この曲の面白いところは、1回目のフレーズはダイアトニックコードに着地しているのに対し、2回目のフレーズではセカンダリードミナントに着している、という点です。
下の画像のうち、青い部分です。
画像:動画より
1回目はダイアトニックコードに着地しているので、なんとなく予想できるコード進行なのですが、2回目はセカンダリードミナントを使っているので、予想できないコード進行になっています。
このような使い方をすれば、歌詞の感情の動きに沿ったコード進行を作ることができます。
ちなみに2回目のフレーズの終わりのコード「F」は、次のコード「Bb」のセカンダリードミナントです。
1回目のフレーズはFmで終わり、2回目のフレーズはFで終わっているので、親近感は持たせつつも一味違く、また次のBbへスムーズに進行することができています。
以上が、有名な楽曲で使われているセカンダリードミナントの使用例でした。
今回のシリーズを通して、セカンダリードミナントの可能性がかなり広まったのではないでしょうか。
やり方を1度覚えればすぐ使えるようになりますので、ぜひお試しください!
ちなみにかっこいいコード進行については、こちらの書籍と記事を読むとさらにバリエーションを増やせます↓
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