【DTM】u-he社のシンセ「ACE」の使い方 コンプリートガイド#7 Multiplex(マルチプレックス)
- 2025.01.21
- シンセサイザー
今回は「ACEの使い方コンプリードガイド」のうちMultiplex(マルチプレックス)に関する部分をまとめました。
#1 ACEの魅力、基本的な画面の見方、ケーブルの使い方(パッチコネクション)
#2 VCO(オシレーターセクション)
#3 LFO
#4 VCF(フィルター)
#5 ADSR(エンベロープ)
#6 Multiplex(マルチプレックス)
#7 Signal Sourcesとは?
#8 MIXセクション
#9 General Setting(一般設定)
#10 エフェクト(Effects)
#11 Tweakページ、Mapping Generator
#12 その他便利機能・設定変更(ACEの設定画面、Preference)
#13 ACEで音作りをする例
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ACEのMultiplex(マルチプレックス)とは?
多くのアナログモジュラーシンセは、モジュールごとに使えるInputとOutputの数が限定されており、1度に複数のパラメーターをモジュレートさせることができないことが多いです。
例えば、1つのフィルターに対して2つ以上のInputを設定することができません。
この問題を解決するために開発されたのがMultiplex(マルチプレックス)です。
ACEのMultiplex(マルチプレックス)のパラメーター
Input1 & 2:入力(ソース)をつなげます。
Input1 & 2の左隣のツマミ:Input1と2を合体した後の音量を調整します。
Input3 & 4:入力信号(ソース)をつなげます。
Input3 & 4の右隣のツマミ:Input1と2を合体した後の音量を調整します。
Output:出力(Input 1~4を合体した音を出力)をつなげます。
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Multiplexの活用例
ここでは、Multiplexの使用例を3つご紹介します。
Multiplexの使用例1:Inputの音量バランスを調整する
ACEのMultiplexには4つのInputがあります。
左のツマミはInput 1と2のレベルをまとめて調整するパラメーターで、右のツマミはInput 3と4のレベルをまとめて調整します。
上記画像では、左のツマミは50%、右のツマミは100%(MAX)にしていますので、Input 1&2の音量は、Input 3&4よりも小さく設定していることになります。
このように、それぞれのInputの量を調整できるのがMultiplexのメリットの1つです。
Multiplexの使用例2:リングモジュレーション(RM)とアンプリチュードモジュレーション(AM)を設定する
例えば上記画像では、Input1につないでいる信号が、mod Inputにつないでいる信号によってリングモジュレーションされています。
このとき、Input2にもケーブルをつないでいると、Input1と2の信号が両方ともリングモジュレーションされます。
mod Inputにケーブルがつながれている時は、左のツマミがInput1と2を混ぜたDry状態の音とリングモジュレーションされた音の割合を調整します。
例えば上記画像の状態で左のツマミをMAXにすると、Outputの音(黄色いケーブル)はリングモジュレーションされた音のみになります(Input3と4にはケーブルが何もつながれていませんので、特に影響はありません)。
この機能を応用すると、例えばLFOをInput1につなぎ、Velocity(Ace画面一番下+左側)をmod Inputにつなげると「Velocityが強ければ強いほど、LFOの効果が大きく出る」という操作ができます。
アンプリチュードモジュレーション(AM)の場合も同様で、モジュレーションしていない状態とした後の音の割合を、左右のツマミで調整します。
RMとAMを同時に扱うことも可能です。
例えば上記画像の場合、Input1にはRMがかかっている音がつながっており、Input3にはAMがかかっている音がつながっている状態です。
ここで、例えばmod Input(緑のケーブル)がエンベロープにつながっていると、エンベロープの値によって、Input1と3の音の割合をスムーズに動かすことができます。
Multiplexの使用例3:信号を反転させる
信号を反転させたい場合は、「+5V」にケーブルをつなぎます。
#1 ACEの魅力、基本的な画面の見方、ケーブルの使い方(パッチコネクション)
#2 VCO(オシレーターセクション)
#3 LFO
#4 VCF(フィルター)
#5 ADSR(エンベロープ)
#6 Multiplex(マルチプレックス)
#7 Signal Sourcesとは?
#8 MIXセクション
#9 General Setting(一般設定)
#10 エフェクト(Effects)
#11 Tweakページ、Mapping Generator
#12 その他便利機能・設定変更(ACEの設定画面、Preference)
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