シンセサイザー

【DTM】u-he社のシンセ「ACE」の使い方 コンプリートガイド#3 LFO

ACE Tutorial #00 - Basic Module Anatomy

今回は「ACEの使い方コンプリードガイド」のうちLFOに関する部分をまとめました。

ACEにおけるLFOセクションとは?

LFO(Low Frequency Oscillator)は、音をアニメーションのように動かすことができるパラメーターです。

LFOの速さは0Hz〜20kHz(超音波レベル)の速さにもできるほか、DAWで設定しているテンポに合わせて動かすこともできます。

ACEのLFOではLFO1(上段)とLFO2(下段)の2つを使うことができます。

LFO1:フェーズモジュレーション(Phase Modulation)とサンプルホールド(Sample & Hold)のインプットを使用可能
LFO2:スタンダードなウェーブフォームとタップマップ(Tap Map)カスタムウェーブフォームを使用可能

LFO1とLFO2の共通パラメーター

https://www.zikinf.com/manuels/u-he-ace-manuel-utilisateur-en-76999.pdf

Frequency Control
LFOの速さを設定している基準ごとに変更できます。

semi:半音ごと(最大24半音)
partial:倍音ごと(第24倍音まで)
subhrm:低調波ごと
hertz:0Hzから24Hzまで
sync:DAWのテンポ基準。1.0だと全音、4.0だと4分音符。

Modifier Amount
-50.0~+50.0まで設定できます。

cents:1セントごと(100セントで1半音)
5 Hz:5Hzごと
beats:DAWで設定しているテンポごと(+4.00で4分音符1個分)
mtply:掛け算方式(0~50)か割り算方式(1/1~1/50)

FM Amount
FMインプットからモジュレーション周波数を変更します。
FMのレンジをモードで変更できます。

cents:1セントごと(100セントで1半音)
5 semi:5半音ごと
50 semi:50半音ごと

LFO1のパラメーター

LFO1では、シンプルなサイン波を使ってLFOを行います。

https://www.zikinf.com/manuels/u-he-ace-manuel-utilisateur-en-76999.pdf

Phase:Waveformの位相のポジションを調整します。
Level:LFO1のアウトプットレベルを調整します。
Reset:MIDIが切り替わるたびに(キーボードを押すたびに)LFOをリセットするかどうかを決めます。
s&h(Sample&Hold):このパラメーターにつないだソースを使ってSample & Holdを行います。

関連記事

LFO2のパラメーター

LFO2では、LFO1にあったフェーズモジュレーション(Phase Modulatin)やS&Hの代わりに、より豊富なWaveformが用意されています。

https://www.zikinf.com/manuels/u-he-ace-manuel-utilisateur-en-76999.pdf

waveform:sine(サイン波)、tri(トライアングル波)、saw(ノコギリ波)、square(矩形波)、tap map(mapping generatorの設定に沿う。mapping generator自体の機能には影響しない)



人気記事

1

https://youtu.be/f0FhmTvdYYA?si=voPGFHl2leoVKF1_ 今回は、数々のモニタースピーカーを販売しているAdam Audio社が解説する「自宅スタジオ~3レベル ...

2

https://www.youtube.com/watch?v=A8rvn7o33Lo 今回は、Sage Audioが教える「カリッとしたボーカルにするためのMIXテクニック」をまとめました。 全部で ...

3

音楽におけるアップビート、ダウンビート、オンビート、オフビート、バックビート… 似たような言葉だけど、何が違うの?覚えられない… 今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。 「アップビート」「オフビ ...

4

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

5

世界的にヒットしている曲の構成ってどうなってるの? 「ヒット曲の公式」みたいなのがあるといいんだけど… 今回はこのような疑問にお答えします。 https://www.youtube.com/watch ...

6

今回は、人気音楽プロデューサーのVirtual Riotが解説する「Serum 2の全新機能の解説」をまとめました。Xfer Records社「Serum2」で新しく追加されたプリセットの制作にも携わったVirtual Riotが、新機能17項目を徹底解説します。

7

この記事では、世界中の作曲家・音楽プロデューサーが使っているおすすめのブラス(金管楽器)音源をご紹介します。同じ楽器でも音源によって音色が少し異なりますので、複数持っていると使い分けることができるほか、レイヤーしたときもリアルさと壮大さを増すことができます。

8

今回はAudio Universityが解説する「Universal Audio社 Apollo Twinのレビュー」をまとめました。他社では2万円程度の製品がある中で、Apollo Twinは約10万~20万円です。この記事では、Apollo Twinは値段相応の価値があるのかについて解説します。

9

今回はAdam Audio社とIn The Mixが解説する「スピーカーは縦置き or 横置きのどちらがいいのか?」をまとめました。 多くのスピーカーは正方形ではなく長方形であることが多いですが、縦置 ...

10

今回はChris Selimが解説する「Pultec EQの使い方」をまとめました。DTMにおいて「有名なEQ」としてよく名前が挙げられるのが「Pultec EQ」です。この記事では、なぜこのEQは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。

-シンセサイザー