シンセサイザー

【DTM】u-he社のシンセ「ACE」の使い方 コンプリートガイド#12 ACEで音作りをする例

ACE Tutorial #00 - Basic Module Anatomy

今回は「ACEの使い方コンプリードガイド」のうちACEで音作りをする例に関する部分をまとめました。

ACEでケーブルを使わずに音作りをする

ACEの魅力はケーブルを使って音作りができる点ですが、もちろんケーブルを一切使わなくてもさまざまな音作りができます。

例えばプリセットの「init」を選んでベーシックなノコギリ波(Saw波)を使うと、各パラメーターの動きがわかりやすくなります。

LFO2を使ってVCF1(フィルター)を動かす

VCF1の「lfo2」の値を上げた/下げた後、LFO2を調整します。

LFO1を使ってVCF1(フィルター)を動かす

前述の通り、デフォルトではVCFはlfo2と連動しています。

しかし、ケーブルを使って LFO1をVCF2とつなげると、情報が上書きされてLFO1でVCF1を動かせるようになります。

ADSR2を使ってVCF1(フィルター)を動かす

VCF1の「adsr2」の値を上げた/下げた後、ADSR2を調整します。

ADSR2を使ってVCO1と2のピッチをだんだん上げる

VCO1と2の左下にあるツマミ(下の画像では「50 semi」と書かれたパラメーター)の値を変え、ADSR2を調整します。

VCOの片方だけを鳴らしたい場合は、画面中央上のVCA欄の「volume」で鳴らしたくない方の音量を下げます。

ケーブルを使わずにSuper Saw(Pad)を作る

手順

  • プリセットの「init」を選んでベーシックなノコギリ波(Saw波)を用意する
  • MIDIでコードを打ち込む(できれば複数音重ねる)
  • VCAでVCO1と2の音量を上げる
  • VCAでVCA1と2のPanを左右に振る
  • VCO1と2で、両方のfineを数セントだけズラす(片方を-3、もう片方を+3程度でOK)

※VCOの「saw/pulse」の値を上げると、より厚みと広がりのある音になります。
※高音域がキツいと感じたら、VCFでフィルターをかけるとベターです
※その他、お好みでChorusエフェクトなどを加えます

Stack(Unison・Voice)を使って音に厚みを出す

音に厚みを出す方法として、Stack(Unison・Voice)を調整する方法があります。

画面左上にある「stack」の数値を上げると、1回鍵盤を押したときに発音される音がその数字と同じようになります。

しかし、数字を上げると逆に音が細くなってしまうことがあるので、この場合は「stack」の上にある「voices」を「many」に変更するとよいでしょう。
※CPU負荷が高くなるので注意して使用してください

14:03~

Introduction to ACE - Part 1 of 4

ACEでリズミカルなプラック系のサウンドを作る方法

ACEでリズミカルなプラック系のサウンドを作る方法をご紹介します。

手順

  • プリセットの「init」を選んでベーシックなノコギリ波(Saw波)を用意する
  • 画面左上の「stack」を4に増やす
  • VFC1でcutoffとlfo2の値を上げる
  • LFO2のwaveformを「saw」にする
  • LFO2のsyncでお好みの速さに調節する
  • 画面下から「mapper」をVFC1のadsr2につなげる
  • tweakページに移動し、mapping generatorを右クリック→4に設定する
    (stackした数と同じ数に設定する)
  • mapping sourceを「StackVoice」に設定する
  • mapping generatorのグラフを調整する
    (stackそれぞれのフィルターのかかり具合が変わります)

「mapper」をLFO2の「FM Amount」(上記画像では「50 cents」)につなげると、mapping generatorの値によってLFO2の速さを1stackごとに変えることができます。

mapping generatorのグラフをバラバラにするとLFO2の速さがバラバラになるので、パラパラとした音になります。

このタイミングのズラし方によって、アルペジオのようなフレーズを作ることも可能です。

7:50~10:35

Introduction to ACE - Part 3 of 4

ACEのmapping generatorでアルペジオを作る

ACEのmapping generatorを使うと、簡単にアルペジオを作ることができます。

手順

  • synthページで音程のパラメーター(adsr2)を「50 semi」モードにし、値を「+12」に設定する
    (+12にしておくと、mapping generatorで最大値と最小値がちょうど1オクターブになります)
  • 「mapper」をVCOの音程のパラメーター(adsr2)につなげる
  • mapping generatorのモードを「increment」にする
    (MIDIノートごとにmapが左から右に1つずつ進むようになり、ステップシーケンサーのような使い方ができます
  • mapping generatorのグラフを調整する


人気記事

1

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

2

今回は、音楽プロデューサーのBig Zが解説する「史上最もパワフルなプラグインはこれ?」をまとめました。実際にBig ZがCableguys社「ShaperBox3」をどのように活用しているのか、おすすめの使い方を5つご紹介します。

3

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

4

今回は音楽プロデューサー・オーディオエンジニアのJustin Collettiが解説する「音をもっと左右に広げる方法」をまとめました。Justinは音楽プロデュース、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアなど、幅広い分野で活躍しています。そんな彼が、DTMで音を左右に広げる方法を5つ解説します。

5

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

ファンクとは? 6

今回は、Antoine Michaudが解説する「Add9コードとMaj9コードの違い」をまとめました。どちらもコードネームに「9」が付いていますが、一体何が違うのでしょうか?「Add11とMaj11」「Add13とMaj13」の違いなども同様の考え方で見分けられます!

7

今回はFabfilterが解説する「ドラムミックスに使えるサイドチェインのコツ」をまとめました。例えばドラム全体をまとめたグループをミックスするとき「スネアの高音域を足したいけど、シンバルとハイハットの高音域は足したくない」ということがあるでしょう。そんなときPro-MBを使えば、スネアの高音域だけをブーストできます!

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

今回は、Mastering.comが教える「もっと早く知りたかったミックスのコツ13選」をまとめました。この記事・Part1では「1~3個目のミックスのコツ」をご紹介します。解説者本人が「何で誰も教えてくれなかったの?」「これを知っていれば、ものすごく時間を節約できたのに…」と思うほど重要なTipsが満載です!

10

今回はAdam Audio社とIn The Mixが解説する「スピーカーは縦置き or 横置きのどちらがいいのか?」をまとめました。 多くのスピーカーは正方形ではなく長方形であることが多いですが、縦置 ...

-シンセサイザー