【DTM】ローファイミュージックとは?作り方も解説!【ローファイヒップホップ】

【DTM】ローファイミュージックとは?作り方も解説!【ローファイヒップホップ】
ローファイミュージック(Lo-Fi Music)って何?
DTMをやってるんだけど、どうやったら作れる?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

Music GatewayのJoelle Bantonが教える「ローファイヒップホップとは?作り方は?」をまとめました。

https://www.youtube.com/watch?v=lTRiuFIWV54

こちらの動画はローファイヒップホップの一例ですが、このような「ローファイミュージック」について解説します!

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ローファイミュージックとは?

「Lo-Fi」と言う名前の通り、現在のメインストリームの楽曲のような「ハイクオリティ」とは対照的な音楽です。

「DIYミュージック」としても知られており、意図的に「低クオリティ」なサウンドに仕上げているのが特徴です。

old songs but it's lofi remix

ローファイミュージックの歴史

ローファイミュージックは2010年代から一気に人気になった音楽ですが、このスタイルの音楽自体は、1990年代のアンダーグラウンドのアーティストたちによって作られています。

このスタイルの音楽は、20世紀前半から、ミュージシャンたちの間でそのメロウなサウンドのために「再利用」されたドラムマシンやサンプラーを使い始めた時に誕生しました。

似たような音楽は1950年代にもありましたが、これがローファイミュージックの発展に影響したかどうかを断言するのは難しいです。

多くのバンドが、普通はあまり使わないような機材や低品質なレコーディング機材などを使い、このスタイルの音をマネして曲を作っていました。

例えばThe Beach Boysは、まさに「DIY感」のあるサウンドで楽曲作っています。

あのポール・マッカートニーを含む多くのアーティストがそれに続き、ポータブルマルチトラッキング機材で制作された楽曲を次々リリースしていきました。

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ローファイミュージックの起源は?

「ローファイミュージックの起源はどこから来たのか?」を一概に言うのは難しいです。

「Lo-Fi」と言う言葉は、独立ラジオ曲「WFMU」のDJだったWilliam Bergerが広めたと言われています。

彼の「Low-Fi」という番組では、低コストの機材を使って制作されたホームレコーディング(作品)を放送しました。

音楽ジャンルというよりも「クオリティ」

このため、「ローファイ」は音楽のタイプ・ジャンルというよりも、「プロダクションのクオリティ」に焦点を当てた言い方だと言えるでしょう。

また、実はこの「ローファイ」というジャンル自体も、現段階では定義がものすごくあいまいです。

この音楽では、通常は「何かしら欠陥がある楽器」を使っているとされています。

他の楽器と比べて、レコーディングや制作のクオリティが低いとされています。

しかし、アーティストはこういった楽器が要素を意図的に使うことで、新しいサウンドを作っているのです。

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なぜローファイが選ばれるのか?

「昔のサウンド」に魅了されていく人々

2010年代(特に後半)から、ローファイミュージックのリスナー数は大幅に増えました。

初めはSoundCloudやTumblrで特定のコミュニティ内で楽しまれていたジャンルでしたが、やがてSpotifyやYouTubeで、何千・何百万ものリスナーを獲得していきました。

最初はエレベーターや小さなコーヒーショップなどでしか聞かないような音楽でしたが、今では多くのプレイリストに入る音楽となります。

ローファイミュージックが人気を集めたのは、昔のジャズや当時ポピュラーだったジャンルの楽曲をサンプリングして作ったオールドスクールなラップやヒップホップに魅了されたアーティストやリスナーたちの影響もあるでしょう。

集中・リラックス効果がある

科学的な研究では「ある特定の音楽は集中するのにとても良い」という結果が出ていますが、ローファイはまさにこれに当てはまります。

多くの楽曲に歌詞がないので、BGMとして流すときも、ボーカルや歌詞に邪魔されることがありません。

ここで、ワークアウト用のプレイリスト(運動用BGM)についても考えてみましょう。

テンポが速くアップビートな音楽は、エネルギッシュなムードを作り出し、体を元気に保つ助けになります。

逆に、ゆっくりなテンポの場合はこの逆の効果が得られます。

つまり、ローファイミュージックはリラックスしたり、精神的に落ち着いたりするのにとても役立つのです。

ローファイミュージックの例

Bishop Nehru

Bishop Nehru – Fuck The World [Prod. by DJ Premier] (Official Video)

Rejjie Snow

Rejjie Snow – Cookie Chips ft. MF DOOM & Cam O'bi (Official Video)

Chester Watson

Chester Watson – Life Wrote Itself [Official Music Video]
Chester Watson – "Phantom" [Prod. Sammsonite and Stricknine] | (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

Swarvy

SWARVY – SMiLE

Shuko

Autumn 96

Ta-ku

Night 1

Tom Doolie

Stay and Wander

C Y G N

C Y G N – Mindfulness

FloFilz

Raw Quartet

Yasper

I'm Sorry

Zmeyev

Zmeyev – Every Night

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ローファイミュージックの作り方

ローファイミュージックで特に特徴的なのが「レコーディング時の不完全さ」です。

不完全なところが、逆にこの音楽の美しさになっています。

Bruce Bartlettによる「Practical Recording Techniques」というガイドでは、「ローファイサウンドには狭い周波数帯域(薄く、チープなサウンド)であること、ヒスノイズやレコードを再生した時に出るノイズなど、ノイズが含まれているという特徴がある」とされています。

それでは、その他にも具体的にどんな特徴があるのか見ていきましょう。

コード進行とメロディー

ローファイミュージックは、リスナーにとって聞きやすい音楽であると同時に、作りやすい音楽でもあります。

サンプルとしてボーカルを使わない限り、楽曲に歌詞・ボーカルは入りません。

そのため、作っている音楽に合った言葉選びに苦戦する必要もなくなります。

多くのローファイ楽曲では、昔のファンク、ソウル、ジャズや80年代〜90年代の楽曲のコードやメロディーのサンプルを使うところから始まります。

もちろん、サンプリングせずにご自身で1から作っても良いですが、現代出回っているソフトシンセなどは「ハイクオリティ」であることがほとんどのため、ローファイミュージックに適した音を作るのが難しくなることもあります。

使えそうなコードのサンプルを見つけたor自分でローファイらしいコードサウンドを作れた後は、これを4小節分になるように作ってみましょう。

この段階で、エフェクトなどを使ってよりクリエイティブな音にしてもOKです。

そしたら、次はドラムやパーカッションを入れていきます。

ドラム・パーカッション

多くの現代のモダンな音楽において、ドラムは非常に重要なパートです。

しかしローファイミュージックにおけるドラムは、「ただのドラムサンプル」であるだけではありません。

ちょっと汚い感じで、チクチクするような音が、このローファイミュージックで重要な要素となります。

そのため、ドラムパートを作るときは、昔の楽曲からサンプリングしたり、そのようなサンプル素材を見つけてくる必要があります。

サンプルを探すときは、まずはキック、ハイハット、スネアを選び、それらが「似たようなサウンド」であるかどうかにも注目してください。

多くの場合は後ろにノイズが入っていたり、強くコンプレッサーやサチュレーションがかかってたり、高音域がEQでカットされています。

オープンハイハットを小節の最後の拍に入れてみるのもよいでしょう。

キャッチーなベースライン

多くのローファイの曲において、ベースはとてもリラックスしたような音になっており、パターンやトーンもとても面白いです。

ローファイミュージックの場合、ベースはローエンド(低域)に最も焦点を当てて音作りをしてみましょう。

サチュレーションやディストーションなどを使うことで、より面白い・ローファイミュージックに合ったサウンドに仕上げることもできます。

エフェクトを作る

ローファイミュージックにおいてもう一つキーとなるのが、少し汚れた感じやクラシックな雰囲気を出すアナログレコード特有のノイズ、「バイナルサウンド」です。

多くの場合、サンプルを使ったり、自分でそのようなノイズをレコーディングして楽曲に取り入れます。

バイナルサウンドやカセットテープを再生した時のノイズに関しては、エフェクトの使い方に関して特にルールはありません。

現代の最先端の楽曲であれば使わない方が良いですが、ローファイミュージックの場合はこのようなサウンドもぜひ使いましょう。

チャイム(Chime)やフォーリー(Foley)、スウィープ(Sweeps)、バックグラウンドのパーカッションやその他メロウなサウンドは何でも、皆さんの楽曲に取り入れてOKです。

ボーカルをEQやディストーション、他のエフェクトを使って処理することで、ローファイミュージックで使えるユニークなサウンドになることもあります。

もちろん、どんなサウンドも、楽曲全体できちんとまとまるようなサウンドに仕上げてください。

ミキシング・マスタリング

ミキシングとマスタリングは、ローファイミュージックでは最小限でOK。

ベースは楽曲の中心となるので、多くのローファイの楽曲ではベースをかなり大きめに仕上げます。


以上で解説は終わりです!

他にも、より「LoFi感」を出すためのテクニックなどをまとめていますので、ぜひご覧ください↓

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