独学でプロの作曲家・ボカロPになる方法~7つのコツ~
- 2025.02.14
- 2025.02.15
- プロになる方法・音大進学

今回は、フランスの音楽プロデューサー・PLVが解説する「独学でプロの音楽プロデューサーになる方法」をまとめました。
PLVは音楽大学や専門学校に行かず、独学でDTMを学び、プロの作曲家として活動しています。
そんな彼女が「音楽学校に通わずに独学でプロになる方法」を7つ解説します。
スポンサードサーチ
はじめに:独学でプロの作曲家を目指す人に多いお悩み
私(PLV)は独学でDTMを学び、プロの作曲家として活動しています。
基本的にはネットで情報を集めて学びましたが、混乱してしまったり、本当に独学でいいのか不安になったこともあります。
・カリキュラムがない
・誰も責任を取ってくれない
例えばYouTubeにはたくさんのDTM講座動画があり「後で見る」リストに保存したりしていましたが、「今の私に本当に必要な動画はこれなのだろうか?」「今の私が学ぶべきことは、本当にこれなのだろうか?」と不安になることもありました。
中には、間違った情報を発信している人もいるので、さらに悩みました。
結局それは効率的な学習方法ではなく、頑張っている割にはスキルも伸びませんでした。
独学で大切なのは「Smarter, Not Harder」
そこで私は「もっと頑張って」ではなく「もっと賢く」学習する方法を模索し始めました。
具体的には「1ヶ月で3曲を完成させる」「レーベルと契約して曲をリリースする」「毎年新しい音楽ジャンルを学び、習得する」を達成できる方法を考えました。
ここからは、この過程で私が見つけた「独学でプロの作曲家になるために必要な7つのコツ」をご紹介します。
独学でプロになるコツ1.ショートコンテンツは見ない
独学でプロになるコツ1つ目は「ショートコンテンツは見ない」です。
例えば、今ではYouTubeやInstagram、Tiktokで「FL Studioで使えるショートカット7選」とか「Serumでかっこいいを作る方法」のような動画が出てきます。
ここで、みなさんにお聞きしたいことがあります。
みなさんはそれらの動画の内容をきちんと覚えていますか?
今朝見たショート動画の内容を、覚えていますか?
おそらく、ほとんどの人は覚えていないでしょう。
それもそのはず、30秒程度の動画を見ただけでスキルは身につかないからです。
実際にみなさんがこれまで身につけてきたスキルは、ほとんどが「何時間も頑張って試行錯誤した上で身につけたもの」ではないでしょうか?
現代社会の問題点は「短時間・大量消費」
現代社会において問題だと思うのが、ショートコンテンツが良しとされていることです。
30秒の動画を見ただけで身につけられるものなんてほとんどないはずなのに、見やすくて短い動画ばかりが量産され、それを見ることで時間が潰れています。
その副作用として「じっくり時間をかけて練習する・考える」というプロセスが重要視されなくなっています。
しかし、大切なのは「何が必要かを自分で考え、それに集中し、理解し、時間をかけて身につけること」なのではないでしょうか?
もちろん、ショートコンテンツをすべて否定しているわけではありません。
エンタメとして面白い動画もありますが、1時間以上ダラダラ見るようなことはおすすめしません。
スポンサードサーチ
独学でプロになるコツ2.ロングコンテンツを参考にする
独学でプロになるコツ2つ目は「ロングコンテンツを参考にする」です。
ロングコンテンツとは、シンプルに「尺が長いコンテンツ」のことで、尺の長い動画や、長い文章で作られたコンテンツを指します。
このようなロングコンテンツは、1つのコンセプトに対して詳しく解説されていることが多いです。

例えば私はシンセサイザーで行うサウンドデザインに苦戦していたのですが、少し長めの解説動画を見ながら、解説者が画面で行なっていることを自分も同時にマネして勉強していました。
1ステップずつ解説してくれている丁寧な動画なら、こちらも1ステップずつ確実に再現できるので、何をどうすればどうなるのかをしっかり理解できます。
新しいジャンルに挑戦するときは、まず解説動画と同じものを作った後に、それをベースにして自分オリジナルの曲も作りました。
コード進行だけ変えたり、メロディーは自分で作ってみたりします。
一番自分の成長につながったと思うのは、この方法だったと感じています。
「完コピしてから自分オリジナルの曲を作る方法」については、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください↓
独学でプロになるコツ3.そのとき必要なことを勉強する
独学でプロになるコツ3つ目は「そのとき必要なことを勉強する」です。
そのとき自分で必要だと思ったことを素直に勉強することが大切です。
例えば曲を作っていて、やりたいことがあるのにその方法がわからなくなったら、ネットで調べます。
そしてチュートリアル動画を見たりしてやり方を学び、それをすぐ自分の音楽制作で使います。
私がFL StudioからLogic ProにDAWを変更したときは、はじめはLogic Proでオートメーションを書く方法がわかりませんでした。
このような小さなことでも、とにかくすぐ調べて学んで実践するのです。
動画を見たり調べることはもちろん大切ですが、練習(実践)が最も大切なので、練習に重きを置くとよいでしょう。
たくさん曲を作ると成長が早くなるのは、この「学ぶ→作る→身に付く」をとても早いサイクルで実現できるからです。
スポンサードサーチ
独学でプロになるコツ4.違うジャンルにチャレンジする
独学でプロになるコツ4つ目は「違うジャンルにチャレンジする」です。
ここでのポイントは、一度にチャレンジするジャンルは1つに絞って一点集中することです。
1つのジャンルから学べることはたくさんあるので、いつもと違うジャンルや今までやったことのないジャンルに挑戦すると、大きな学びを得ることができます。
もちろん自分が好きではないジャンルもあると思うので、無理に好きになる必要はありません。
しかしテクニックや知識は学ぶことができますので、新しいテクニックを学んだら別のジャンルに挑戦してみましょう。
例えば、私はシンセベースを学ぶためにサイバーパンク系のジャンルを勉強しました。
そこで作ったのが、こちらのデモです。
もちろん出来は悪いですし、私のスタイルには合っていません。
そのためこの曲はリリースもしていないのですが、このデモを作ることで学んだことはたくさんありました。
独学でプロになるコツ5.はじめは質より量を重視する
独学でプロになるコツ5つ目は「はじめは質より量を重視する」です。
あくまでも初心者の段階の話になりますが、高い質を求めるのではなく、たくさん曲を作ることにフォーカスすることをおすすめします。
特にはじめの段階は、そもそもやること1つ1つが新しいことばかりで、毎回大きな学びを得ることができます。
そして初心者に限らずすべての人に言えるのは、「前回よりもいい作品を作ること」を目標にした方がいいということです。
毎回1%ずつレベルアップするのも、まったく問題ありません。
逆に1曲完成させるのに1年かけてしまうと、成長スピードはかなり遅くなるでしょう。
スポンサードサーチ
独学でプロになるコツ6.フィードバックをあげる
独学でプロになるコツ6つ目は「フィードバックをあげる」です。
「他人からフィードバックをもらう」のではなく「他人にフィードバックをあげる」というのがポイントです。
誰かにフィードバックをあげるということは、少し威圧的な感じに思うかもしれません。
さらに、他の人の曲を聴くことでインスピレーションを受けることもできますし、フィードバックを与える段階で思いついたやり方やテクニックも自分の制作に応用することができます。
YouTubeやInstagramに自分の作品を投稿したり、SNSのコミュニティに参加して、お互いにフィードバックを与え合うのもよいでしょう。
なかなか友達や先生が見つからない方は、合同発表会があるようなDTMスクールに通うのも1つの手です。
※おすすめのDTMスクールはこの記事最後にまとめていますので、ぜひ参考にしてください
独学でプロになるコツ7.メンターを見つける
独学でプロになるコツ7つ目は「メンターを見つける」です。
これは先生でも友達でもいいのですが、自分が尊敬できるスキルを持った人たちと関わることで、自分のスキルもモチベーションもアップします。
フィードバックをお願いすることができたり、インスピレーションを得られるので、自分の成長には不可欠です。
メンターを見つけるのが難しい方は、この後にご紹介する「おすすめのDTMスクールまとめ」を参考に、DTMスクールに通っていい先生を見つけることをおすすめします。
以上が「独学でプロの作曲家・ボカロPになる方法~7つのコツ~」でした。
おすすめのDTMスクールはこちらにまとめています↓
その他、プロになる方法についてはこちらにも掲載しています↓
-
前の記事
音楽大学・専門学校は行くべきか?卒業生が22の質問に真剣回答 2025.02.14
-
次の記事
「音楽大学・専門学校 vs 個人教室」メリットとデメリットは? 2025.02.14