ヒット曲の作り方 メロディー・コード編【3つのテクニック】
- 2019.12.30
- 2024.09.17
- メロディー・構成
このような疑問にお答えする内容です。
今回はそのうち、メロディーとコードに関するテクニックをご紹介します。
※この記事の「僕」は、解説者のMatt Donner本人を指します
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原曲はコチラ
まずは、原曲をチェックしてみましょう。
かっこいいフューチャーベースサウンドが特徴で、Emキー(Eエオリアンキー)です。
この曲から学べる「メロディー作りの3つのパターン」
この曲のボーカルは特殊なエフェクトなどを使っているわけではないので、ほぼ完全にボーカリスト(Bebe Rexha)の実力で出来上がっています。
そのため、ボーカルの処理に関してはテクニックを盗むことが難しいです。
しかし、この曲では非常にシンプルですぐ使える「パターン」が3つあります。
2.メロディーに1th~3thの音だけ使う+上がり下がり
3.期待を裏切る
今回はこの「パターン」に注目しながら、今すぐ使える作曲テクニックを紹介していきます。
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ヒット曲の作り方1.コードは第2転回形を使う
この曲のコードの使い方でおもしろいのは、第2転回形を使っているというところです。
転回形を使うことで、同じ音を使っているのに全く違った響きに聞こえます。
コードの転回形とは?
画像引用: https://marisa.fun/piano-tenkai/
たとえばCメジャーコードの場合、通常は低い順から「C・E・G」という音の並びです。
しかしここで、音を「展開」をしてみると…
→「E・G・C」
→「G・C・E」
この曲では、最後の「第2転回形」を多用しています。
この曲で使われている転回形の例
この曲で使われているコード進行はコチラ。
i(Eマイナー)
bVII(Dメジャー)
そしてこれを転回形で利用しています。
ヒット曲の作り方2.メロディーに1th~3thの音だけ使う+上がり下がり
それではいよいよ、メロディーの「パターン」分析に入っていきましょう。
この曲では、「メロディーの上がり下がり」が頻繁に行われています。
たとえばAメロの最初は「E F# G F#」と、E→Gに上がり、GからF#に下がっているのを繰り返しています。
メロディーに1th~3thの音だけ使う
1th~3thだけの音を活用したメロディーは、非常にシンプルですが、常にキレイに聞こえます。
今回の曲はEマイナーキーですので、1th~3thは「E・F#・G」です。
まさに、Aメロで使われている音の構成です。
E→F#→G→F#という上がり下がりを繰り返したメロディーは、非常に強力だと言えます。
まるで蛇のように細かく、うねうねしたメロディーです。
繰り返しはほどほどに
1th~3thの音を使ったメロディーは、繰り返しすぎは禁物です。
何回も繰り返すと「次もまたこのパターンが来るだろう」と予測できてしまいます。
そのため、全く同じ繰り返しは1~2回程度にとどめておき、3回目からは少し違うパターンに変えるなどの工夫をするとよいでしょう。
つまり、いい意味で期待を裏切るような変化が必要です。
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ヒット曲の作り方3.期待を裏切る
Aメロでは、このようにメロディーが変化しています。
E→F#→G→F#:E→F#→G→F#→E→D→B
E→F#→G→F#:E→F#→G→F#→E→D→B
E→F#→G→A:G→A→B→A→G→F#→E
1~4小節目までは全く同じです。
しかし、5~6小節目は「また同じパターンが来るだろう」と思わせておきながら、微妙に音を変えています。
今までは上がって下がるメロディーだったのに、Aへ上がるメロディーになっているのです。
音程・リズム・音形を変える
この「期待を裏切るパターン作り」には、音程を変える方法とリズムを変える方法があります。
偶数小節では、リズムと音の上がり方・下がり方(音形)は全く一緒ですが、音程だけ変えています。
歌詞とメロディーの関係性
メロディーの上がり下がりと歌詞は、強い結びつきがあると言えます。
メロディーが上がるときは強さ・激しさのある歌詞が歌われ、逆にメロディーが下がるときは、よりやわらかく、優しい歌詞が歌われています。
歌詞とメロディーがリンクしていると、さらに音楽が豊かになるでしょう。
メロディー・コード編はここで終了です。
次は「アレンジ編」に続きます↓
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