【音楽史】エレキギターの歴史【ヤマハが教える】
- 2020.02.10
- 2024.10.03
- 用語解説・音楽ジャンル
今までどんな風に使われてきたの?
このような疑問にお答えする内容です。
ちなみにアコギの歴史についてはこちらでまとめていますので、こちらから見るとより理解を深められます。
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エレキギターのはじまり
最初にエレキギターが使われたのは、およそ1936年ごろ。
ジャズギタリストのCharlie Christianが、ボディにピックアップを付けたアコギを使い始めたのがはじまりとされています。
自身のバンドでソロギターの弾くために使おうという意図があったようです。
エレキが使われ出して最初に広まったジャンルは「ウェスタンスイング」でした。
Wills BobのバンドのギタリストLeon McAuliffeが、エレキギターを広めました。
それを参考にして、ジャズのビッグバンドでエレキギターを使い始めたのがCharlie Christianです。
画像:ピックアップ(https://en.wikipedia.org/wiki/Pickup_(music_technology))
ちなみにアコギは通販によってアメリカで普及し、こちらの記事で解説しているアパラチアンミュージックに取り入られていきました。
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ソリッドボディーの誕生
ボディーにピックアップを付けたアコギにおいてよくあった問題が、「フィードバック」とよばれる現象です。
これは、アンプで増幅された音が楽器本体と共鳴し、不協和音を起こしてしまうという問題です。
これを解決するには、アコギ本体から空洞(穴)部分をなくし、共鳴を起こしにくくするという方法があります。
これがのちに、木一枚を削って作られる「ソリッドボディー」の誕生につながっていきます。
画像:1949年に作られた、Fender Esquireの最初のプロトタイプ(https://en.wikipedia.org/wiki/Solid_body)
1940年はじめには、すでにソリッドボディーは考えられており、実際に作られていました。
しかしはじめに市場に出回らせたのは、Leo Fender(あの有名な会社Fenderの創始者)によってデザインされたものです。
1949年にリリースされ、今はFender Esquireが最初のソリッドボディーギターだとみなされています。
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過去、現在そして未来のギター
1950年代になると新しく革新的なギターが続々と登場し、1960年には、私たちが考える「モダンなエレキギター」が完成するのです。
もちろんその後も多くの実験的な製品は作られていますが、これらの開発がその後のギターをけん引することはあまりありませんでした。
例えばこれまでの間に、ボディーに対して木の代わりにプラスチックやグラスファイバーを使ったり、ヘッドのないギターが開発されています。
グラスファイバーギター
カーボンファイバーギター
ヘッドレスギター
そうは言っても、今の楽器はノイズを軽減したり、弦のチューニングスピードを早めたり、コーティングを長持ちさせるなど、多くの改良を遂げてきました。
そしてトーンコントロールに使うタッチセンサーなどをはじめ、21世紀のテクノロジーが今後のギターをより演奏しやすくするかもしれません。
「タッチセンサー」を搭載したギター
もちろん、これらはどの「革新」がギタリストに受け入れられるかによって変わります。
やはり、エレキギターの未来は「その楽器のプレイヤーが何を求めているか」に非常に密接に関わっています。
以上が「エレキギターの歴史」でした。
当サイトでは他にも楽器の歴史についてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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