【DTM】生演奏のように本格的にギターを打ち込む方法
- 2020.02.01
- 2024.09.03
- アレンジ
どのプラグインを使えばいい?無料のギター音源はある?
このようなお悩みにお答えする内容です。
そのうち、今回は「本格的なギターのボイシングの作り方」をご紹介します。
スポンサードサーチ
ギターをリアルに打ち込むためのポイント
ギターを生演奏のように聞かせるには、「現実的に演奏可能なボイシング」を意識することがポイントになります。
ギターは6弦ありますから、最大で6音同時に鳴らすことができます。
その際、鳴らしたいコードのどの音をどの弦で弾くか?を決めるのは重要な作業です。
この「どの音をどの弦で弾くか」に大きく関わるのが、音の並び(重ね方)である「ボイシング」です。
今回は、このボイシングについても解説していきます。
ギターの基礎を知ろう
ギターのチューニングや各弦で演奏可能な音の範囲はこちらの記事でまとめていますので、わからない方は先にご覧いただくとスムーズです↓
ポイントは「各弦につき半音5個」
ご存知の通り、ギターは指で弦を抑えてピッチを変える楽器です。
ここで、6つの弦を同時に、それぞれ指で押さえながら演奏する姿を想像してみてください。
たとえば5弦で1個目のフレットを押さえているのに、6弦で10個目のフレットを抑えるのはかなり厳しいですよね。
つまり、それぞれの弦を押さえている指の位置によって、現実的に演奏可能かどうかが変わってきます。
画像:動画より
この「現実的に演奏可能かどうか」の基準になるのが、「各弦につき半音5個分の範囲になるようにする」です。
たとえば6弦でB3を押さえていたら、そこから5個先の音E4が5弦で指で押さえられる最低音だと考えます。
5弦:最低音E4 最高音G#4
4弦:最低音A4 最高音C#5
3弦:最低音D5 最高音F#5
2弦:最低音G5 最高音B5
1弦:最低音C6 最高音E6
上の画像だと、赤い音がこの範囲にあたります。
この範囲でおさめれば、だいたいは現実的に演奏可能な指の位置になります。
ちなみに1弦の最低音はE3ですので、これより低い音は使わないように気をつけましょう。
特にコードを変えたときは注意です。
スポンサードサーチ
Bm9を各弦にあてはめてみよう
それでは、Bm9(B3 D4 F#4 A4 C#5)を1~6弦にあてはめてみましょう。
どの弦でどの音を弾くかは、先ほどのB3を6弦で弾く場合の表で考えてみます。
弾ける弦がない場合は、1オクターブ上げて考えましょう。
(残り:1~5弦)
→D5は3弦の範囲内なので、3弦で弾く
(残り:1,2,4,5弦)
(残り:2,3,5弦)
(残り:2,5弦)
→1弦で弾く
(残り:2弦)
余った2弦で何を弾く?
さて、ここで2弦が余ってしまいました。
ここで、B3を6弦で弾いた場合の、2弦で弾ける音の範囲をチェックしてみましょう。
G5~B5が演奏可能な範囲です。
この範囲で、Bm9で使われている音はA5とB5ですね。
A5とB5のどちらかを弾けばよさそうです。
音はスキップしてもいい
実はギターでは、弾かない音(ミュートする音)を作ることがあります。
ギターでBm9を弾くときの例
この画像を見てみると、いろいろ組み合わせはありますが、6弦にx印がついています。
これは、指で軽く押さえてミュート(鳴らさない)ようにするという意味です。
ギターを持ってみるとわかりますが、2弦をミュートするよりも、6弦を親指で軽く触れてミュートした方がかんたんです。
6弦をミュートし、別の弦でBを弾いた方がよさそうです。
6弦はもともとBを弾いていましたが、2弦でも弾けますから、今回は2弦でB5を弾くことにしましょう。
最終的には、こうなります。
5弦:F#4
4弦:A4
3弦:D4
2弦:B5
1弦:C#5
スポンサードサーチ
ボイシングを変えると響き方が変わる
6弦でBを弾いたときと、2弦でBを弾いたときでは、かなり響き方が変わります。
11:03~11:14
この音の並び方(重ね方)のことを「ボイシング」といいます。
つまり、ボイシングを変えると響き方が変わる、ということです。
このボイシングについては、プラグインによってはいろいろカスタマイズできたりします。
音をバラバラに弾くとナチュラルに聞こえやすい
さて、ここまでの音を聞いてみると、1弦のC#6の音がやたらと目立って、ちょっと不自然です。
1弦と2弦の間で音程が空き過ぎてしまっているのが原因のようです。
ここで、音をバラバラに鳴らしてみましょう。
11:20~11:38
先ほどよりも、よりナチュラルに聞こえるようになりました。
スポンサードサーチ
オクターブ下・上に移動すると解消するかも
また「なんだか響き方が変だな」と感じたら、何かの音をオクターブ上に上げたり、下に下げると解消することがあります。
特に、隣の弦と音程がかけ離れているときに有効です。
完成音源
それでは最後に、この動画で紹介したテクニックを使った例を見てみましょう。
20:12~
打ち込むよりも弾いた方がかんたん
ここまでご覧いただいて、「ギターの打ち込みってちょっとめんどくさいな…」と思ったのではないでしょうか?
実は、ギターは打ち込むよりも実際に弾いた方がかんたんな楽器なのです。
ちょっと残念な事実ですが…もしギターが弾けるのであれば、できるだけ自分で弾いた方がスムーズかもしれません。
しかし、やはりすぐ習得できる楽器ではないので、打ち込みで頑張りたい方は次にご紹介する無料ギタープラグインをお試しください。
おすすめの無料ギタープラグイン
おすすめの無料ギタープラグインは、AMPLE SOUND社の「AMPLE GUITAR M」です。
無料で使えるアコギ音源ですので、ぜひインストールしてみてください。
※こちらのプラグインは、他記事でもおすすめとして紹介しています
以上で今回の解説は終了です。
Busy Worksによるギター打ち込み講座は他にもありますので、ぜひこちらもご覧ください↓
Busy Worksのギター打ち込みシリーズ
【DTM】かんたんにギターのボイシングを決める方法【語呂合わせ】
【DTM】本格的にギターメロディーを打ち込む方法【あっ!と驚く】
-
前の記事
【DTM打ち込み】ギターのボイシングを決める方法【3ステップ】 2020.01.31
-
次の記事
【DTM】本物のギターのように打ち込む方法【コツは3つ】 2020.02.02