【作曲・DTM】かっこいいサビ(ドロップ)の作り方5つ

【作曲・DTM】かっこいいサビ(ドロップ)の作り方5つ
ダンスミュージックのサビ(ドロップ)ってどうやって作ればいいの?
作ってみたけど、イマイチ盛り上がらない…

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

数々の音楽制作動画をアップしているTransverse Audioによる「よりよいサビの作り方」をまとめました。

「サビなのに盛り上がらない」「なんだか音がダサい」という方は、この記事をご覧になれば解決の助けになります!

How To Make Bigger & Better Drops – Tutorial

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かっこいいサビ(ドロップ)を作る5つのテクニック

今回ご紹介するコツは、こちらの5つです。

1. サビ前で音を減らす
2.「ミニビルドアップ」を作る
3.サブベースをフェードさせる
4.サビ1発目のキックのボリュームを上げる
5.リズム隊をあえて遅らせる

かっこいいサビの作り方1.サビ前で音を減らす

1つ目のコツは、音を減らすというテクニックです。

ダンスミュージックの場合、サビ前はビルドアップ(だんだん盛り上げていく)をすることが多いです。

Synth RiserやホワイトノイズのRiser、だんだんスピードアップしていくドラムなど、だんだん気分を高揚させていく素材を使うのが一般的です。

しかし、ここで使えるのが「音を減らす」というテクニック。

具体的には、

メロディーが鳴っている間に鳴らしているドラム
コードを鳴らしているパート

このようなパートをカットするとよいでしょう。

解説(0:49~1:45)

How To Make Bigger & Better Drops – Tutorial

なぜ効果的?

音を減らすことで、単純にサビに入った時との音量差が大きくなります。

音量差が大きくなれば、それだけサビが盛り上がって聞こえますよね。

今鳴っている音やそろそろ来そうな音に集中していると、その前にどんな音が鳴っていたかを考えることは少ないので、このテクニックは効果的なのです。

細かな調整も大切

音をカットした後は、不自然にならないようにボリュームのオートメーションを使ったりすることも大切です。

また、ただカットするだけでなく、カットした部分にドラムブレイクを入れたり、できた空白をうっすら埋めるためにリバーブ量を増やしたりしてもOKです。

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かっこいいサビの作り方2.「ミニビルドアップ」を作る

2つ目のコツは「ミニビルドアップを作る」です。

ブレイク部分(全く音がない部分)や音を減らした部分に、小さなビルドアップを作ります。

解説(1:50~2:15)

How To Make Bigger & Better Drops – Tutorial

「ミニビルドアップ」とは?


画像:動画より

これは、1~4拍ぐらいのRiserなどを指します。

たとえばリバースシンバルやボーカルFXなどで、上の画像がわかりやすいです。

赤いトラックがコードを鳴らしているパートですが、サビ前の1小節間はカットされています。

そしてこのカットした部分に、一番下の黄色いトラック「SFX」を入れて、だんだん盛り上がるようにしています。

4拍目に空白を作る


画像:動画より

上記の画像のうち、上のトラックはキックで、下のトラックはミニビルドアップ(SFX)です。

どちらも4拍目には音を入れていませんが、このように一瞬だけブレイクを入れることで、よりサビが際立ちます。

かっこいいサビの作り方3.サブベースをフェードインさせる


画像:動画より

3つ目のコツは、サブベースや808系サウンドなどで使えるフェードインのテクニックです。

ドロップにサブベースや808系のサウンドを使っている場合は、ドロップの1小節前からフェードインさせてみましょう。

オートメーションを使ってボリュームをクレッシェンドさせてもいいですし、オーディオファイルにしてリバースさせてもOKです。

解説(2:25~2:50)

How To Make Bigger & Better Drops – Tutorial

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かっこいいサビの作り方4.サビ1発目のキックのボリュームを上げる


画像:動画より

4つ目のコツは、「サビの1発目のキックのボリュームを上げる」です。

ベロシティなどを調整して、サビ1発目のキックのボリュームを上げてみましょう。

ボリュームを上げるのはキックの一発目だけで、他のパートではやる必要はありません。

解説(3:11~3:21)

How To Make Bigger & Better Drops – Tutorial

インパクト(Impact)をサビの最初に入れるのも効果的

同様にサビの最初に使える方法としては、「サンプルなどでインパクト(Impact)をサビの最初に入れる」も使えます。

インパクト系の音は「パーーーン」と長く、広がるような音がするサウンドです。

これは非常に有効な方法ではあるのですが、一方でリードやベース、他のパートのクリエイティビティを制限してしまう可能性もあります。

必要に応じて追加してみましょう。

かっこいいサビの作り方5.リズム隊をあえて遅らせる

最後5つ目のコツは、「サビでドラムやベース、インパクトを遅らせる」というテクニックです。

メロディーやコード、パッド系はそのままで、リズム隊だけを半拍〜1拍ぐらい遅らせます。


画像:動画より。上2つ、赤と青のトラックはコード系のトラック。下2つはキックとベース。

たとえば、1回目のサビでは1小節目の1拍目にすべてのパートを「ジャーン」と鳴らしたとします。

このとき、2回目のサビでは、リズム隊だけ入るタイミングを1小節目の2拍目にします。

これを行うと、ちょっとだけ不安感を増すことができ、楽曲全体としておもしろくなります。

特に、サビを2回くり返すときに有効です。

解説(3:53~4:22)

How To Make Bigger & Better Drops – Tutorial

以上で解説は終了です。

当サイトでは他にもかっこいい曲にするためのアレンジのコツを多数ご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください↓

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