【MIXのコツ】ロンドンのレコーディング&ミキシングエンジニアが心がけている4つのこと

【MIXのコツ】ロンドンのレコーディング&ミキシングエンジニアが心がけている4つのこと
世界的に活躍しているレコーディング・ミキシングエンジニアって、仕事のときに何を心がけているの?

今回はこのような疑問を解決する内容です。

ロンドンを拠点に活動するレコーディング&ミキシングエンジニア・Dani Bennett Spraggが語る「よりよい音楽を作るために彼女が心がけていること」をまとめました。

彼女は、2019年の「Breakthrough Engineer of the Year」に輝いた、若きスーパーエンジニアです。

そんな彼女がミキシングエンジニアとして心掛けていることを4つご紹介します。

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ミキシングエンジニアの心構え1.セッションの前にアーティストやプロデューサーと話す時間を設ける

彼女が心がけている1つ目のことは、「セッションの前にアーティストやプロデューサーと話す時間を設ける」です。


「セッションの前はアーティストやプロデューサーに話しかけ、どんなサウンドが求められているのかを包括的に理解するようにしています。」

彼女は初対面のアーティストやプロデューサーと仕事をすることが多いため、このようなアプローチが大切なのだそうです。

こうすることで、どのようなサウンドにしていくか、アイデアが出てきます


「可能であれば、リファレンス(参考曲)がないかも聞きます。」

これも、相手が求める音をより具体的に理解するために大切なことです。

ミキシングエンジニアの心構え2.できるかぎり準備しておく

彼女が心がけている2つ目のことは「できるかぎり準備しておく」です。


「スタジオに着いて、セッティングを始める前に誰かが到着するのを待っているのが嫌なんです。」

「アーティストやバンドがスタジオ入りしたとき、彼らはプラグを挿している自分の姿は見たくないと思うんです。自分とお茶を飲みながら、これからレコーディングする音楽の話をしたりしたいはずです。」

「もし私が事前に何の情報も得ていなかったら大忙しです!だから準備が大切なんです。」

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ミキシングエンジニアの心構え3.「最終形態」でレコーディング

彼女が心がけている2つ目のことは「最終形態でレコーディングする」です。

彼女は「これはミキシングで直せばいいや」という気持ちでレコーディングするのではなく、「この音のまま使われると想定してレコーディングする」というスタイルを好んでいるそうです。

つまり、彼女はミックスいらずのレコーディングを好んでいる、ということです。
(余談ですが、世界的に人気のDJ「Martin Garrix」も「ミックスのいらないアレンジを心がけている」と別のインタビューで答えています)


「できるだけ早い段階で理想の音になるように努めています」

「”後から直せる”というのは確かです。ピッチやタイミング、テンポなど、何でも直せます。でも、正真正銘の、真のパフォーマンスの側面を失ってしまいます。」

ミキシングエンジニアの心構え4.新しい音楽を幅広く聞く

彼女が心がけている4つ目のことは「新しい音楽を幅広く聞く」です。

彼女は、新しくリリースされた曲はジャンルに関係なく熱心に聞くそうです。


「新しい音楽を幅広く聞くと、リファレンス(参考曲)から理想の音にたどりつくまでのスピードが上がるんです。」

また、昔レコーディングされた曲も聞くそうです。

彼女は昔と今のレコーディングにおいて、このように違いを述べています。

「(昔の曲は)テクノロジーの組み合わせ方が非常に異なっているだけでなく、『ミックスのときに直せばいいや』精神とは逆の、ライブパフォーマンスにフォーカスしたプロセスでレコーディングされていると思います。」

「(当時は)レコーディング用のテープの使用数に限りがあるので、パフォーマンスに集中する必要がありました。」

昔の曲(レコーディング)にあり、現代の曲(レコーディング)にはないものを感じ取り、理解することで、これからのレコーディングにも活かせるということです。

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ロンドンのレコーディング&ミキシングエンジニアが心がけている4つのことまとめ

今回ご紹介した内容をもう一度まとめると、このようになります。

1.セッションの前にアーティストやプロデューサーと話す時間を設ける
2.できるかぎり準備しておく
3.「最終形態」でレコーディング
4.新しい音楽を幅広く聞く

世界で活躍しているエンジニアが言っているとだけあって、かなり説得力があります。

この他にも、彼女は「よりよいレコーディングを行うための3つのアドバイス」をインタビューで答えています。

その内容はこちらの記事でまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。

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