The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法【ディレイ編】
- 2023.11.25
- 2024.10.30
- ミキシングのコツ
今回は、Beat Academyが解説する「The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法」をまとめました。
前回の「リバーブ編」に引き続き、この記事ではディレイを使ったボーカルミキシング方法を解説していきます。
※今回はAbleton Liveを使った制作方法をご紹介していますが、どのDAWでもお試しいただける内容です
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ピンポンディレイを活用する
今回は、左右交互に音が鳴り響き、よりステレオ感が出る「ピンポンディレイ(Ping Pong Delay)」を使っていきます。
リバーブの時と同様に、Retrun(Send)トラックにディレイプラグインを挿します。
このままではディレイ音が目立ちすぎているので、ディレイプラグインに内蔵されているEQで高音域を削ります。
そして、ディレイの速さを調整します。今回は8分音符に設定します。
ディレイの音量が大きいので、Sendの量を調整します。
エコー(通常のディレイ)を活用する
次は、Ableton Live付属の「Echo」を使い、ダブリングの効果を作っていきます。
このプラグインはビジュアルでエコーの効果がわかりやすくなっています。
ここではあくまでダブリングの効果を得るためにディレイプラグインを使っているため、Decay Timeはとても短く、Feedbackは40%程度に、EQで高音域と低音域をカットします。
こうすると、ほぼボーカルと同じタイミングでドライなサウンドで鳴りますが、ディレイで少しタイミングがズレるので、ダブリングのような効果が得られます。
また、モジュレーションのパラメータも調整しましょう。
フィルターモジュレーションの度合いなどを調整することで、少しにじみが出て一味違ったダブリングになります。
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ミックスの仕上げ
これでディレイは完了です!
最後に、前回作った「リバーブ」を、今回作った「Echo」にSendで送ります。
つまり、このリバーブにもまたEchoのエフェクトをかけます。
Ableton Liveでは、リバーブのReturn(Send)トラックの一番下(Dの欄)を右クリック→Enable Sendを選択→Send量を調節します。
とても小さな違いですが、より響きやステレオ感が得られます。
もちろん、同じ手順でリバーブトラックをもう一つ作り、そちらにはディストーションやオーバードライブなど、Echo以外のエフェクトをかけてみてもOKです。
以上で「The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法」の解説は終了です。
当サイトでは、他にもボーカルミックスに関するさまざまなコツをご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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