【コード進行】Add9とMaj9の違いとは?かっこいい使い方も解説!
- 2024.12.10
- 2024.12.07
- コード進行
今回は、Antoine Michaudが解説する「Add9コードとMaj9コードの違い」をまとめました。
どちらもコードネームに「9」が付いていますが、一体何が違うのでしょうか?
「Add11とMaj11」「Add13とMaj13」の違いなども同様の考え方で見分けられます!
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セブンスコードのおさらい
まずは、Add9とMaj9のどちらにも共通しているセブンスコード(7thコード)をおさらいしましょう。
セブンスコードは、「1,3,5,7」の音が入っています。
例えばDメジャーセブンスコードは「D,F#,A,C#」になります。
「ドミナントセブンスコード」の場合は、7thの音が半音下がります。
Maj9(メジャー9thコード)とは?
前述のセブンスコードに、9thの音を足したのが「メジャー9thコード(Maj9)」です。
例えばD maj9は「D,F#,A,C#,E」になります。
単純に「1,3,5,7,9」と順番に積み上げたもの、と考えるとわかりやすいです。
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Add9(アドナインコード)とは?
Add9コードは、「通常の3和音のトライアドに9thを足したもの」で「1,3,5,9」の音が入っています。
例えばD add9コードは「D,F#,A,E」になります。
7thのC#が入っておらず、Dメジャーコード(D,F#,A)に9thのEを足しただけです。
Add9とMaj9の違いとは?
Add9とMaj9の違いは、一言で言うと「入っている音の数」です。
Add9は3和音+9thの音なので、合計4つの音が入っています(1,3,5,9)。
トライアドに9thの音だけが入ることで、とても爽やかで浮遊感のある、不思議な響きになります。
一方、Maj9はセブンスコード+9thの音なので、合計5つの音が入っています(1,3,5,7,9)。
Maj9の方が音の数が多いので、とても豊かで厚みがあり、複雑な響きになります。
例えば、E maj9とE add9の音を聞き比べてみましょう↓(1:32~2:38)
演奏しやすいのはAdd9コード
音の響きや雰囲気に違いがあるのはもちろんですが、音の数が異なるので楽器での演奏のしやすさにも違いが出ます。
Add9は4つ、Maj9は5つの音を弾く必要がありますので、ギターやピアノなどでは音数の少ないAdd9の方が演奏しやすいです。
ボイシング(音を重ねる順番)によって、演奏がさらに大変になる場合もあります。
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単純な3和音をオシャレなAdd9に変えてみよう
ギターの場合、シンプルな3和音を演奏すると、ルート音を2つ以上の弦で演奏することがあります。
このとき、被っている音を9thに変えてAdd9コードにするだけで非常にオシャレな雰囲気にすることができます。
オシャレなE Add9コードを作ってみよう
例えばEメジャーコードを弾くときは、下から「E,B,E,F#,B,E」と重ねて演奏することがあります。
こうすると、ルート音のEを3つの弦で演奏していることになります。
ルート音が強調されるようなボイシングなのですが、ここで4弦(下から3個目)のEを、9thのF#に変えてみましょう。
このようにして弾くと、このようなサウンドになります↓(3:45~4:12)
たった1音変えただけなのに、9thの音によって非常に爽やかでオシャレな響きになりました。
では、6弦(一番高い音)のEを9thのF#に変えるとどうなるでしょうか?↓(4:30〜4:40)
一番高く、耳に届きやすい音が9thの音になったので、非常にエアー感(空気感)のあるサウンドになりました。
オシャレなC Add9コードを作ってみよう
次は、CメジャーコードをC add9に変える例です。
通常のCメジャーコードは「C,E,G, C,E」という重なり方です。
このうち、5弦をCからDに変えるとC add9コードになります。
実際に演奏すると、このような響きになります↓(4:55~)
オシャレなA add9コードを作ってみよう
次はAメジャーコードをA add9コードにする例です。
ポピュラーなAメジャーの弾き方はこちらで「A,E,A,C#,E」という重ね方です。
これをA add9にするには、3弦を2フレット上げて「A,E,B,C#,E」という順番にします。
実際に弾くと、このようになります↓(5:24~5:46)
オシャレなG add9コードを作ってみよう
次はGメジャーコードをG add9コードにする例です。
G add9は「G,D,A,D,G」という順番にします。
5:50~6:24
オシャレなBb add9コードを作ってみよう
次はBbメジャーコードをBb add9コードにする例です。
Bb add9は「Bb,F,C,D,F,Bb」のようにすることができます↓(6:42~7:04)
ギターの手の形・位置が難しいと感じた時の対処法
ギターの演奏で特に悩むのが、「手の形が難しいこと」と「弦を上手く抑えられないこと」です。
このようにもし演奏が難しいと感じたら、「フレットの位置を上げる」もしくは「鳴らす音を減らす」という方法が有効です。
対処法1.フレットの位置をまるごと上げて演奏する
ギターはフレットの位置が高くなるほどフレット間の感覚が狭まるので、手をあまり開かずに弦を押さえやすくなります。
例えばEbメジャーコードを高いフレットの位置で弾くと、このようになります↓(7:27~7:35)
対処法2.鳴らす音を減らす
ギターには6弦ありますが、すべての弦を使わなければいけないということはありません。
そのため、5本指をすべて使って全ての弦を弾くのではなく、3本指・3本の弦だけを使ってもよいでしょう。
鳴らす音を減らすことで、より簡単な弾き方にすることができます↓(7:42~8:16)
このように鳴らす音を減らすと、音と音の間隔が開くので、よりオープンな、広がりのあるようなボイシングにできるというメリットもあります。
その他の対処法
その他、ギターを上手に演奏する方法についてはこちらの記事でまとめています↓
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Add9コードとMaj9コードの違いまとめ
以上が「Add9とMaj9の違い」でした。
入っている音の数
セブンスコードは「1,3,5,7」の4つ
Maj9は「1,3,5,7,9」の5つ
→7thコード+9thの音
Add9は「1,3,5,9」の4つ
→3和音+9thの音
エアー感・浮遊感・広がりのある雰囲気にしたいとき
Maj9におすすめのシーン
厚く複雑な音にしたいとき
Maj9やAdd9を演奏するときのコツ
トップノート(一番高い音)に9thの音を持ってくるとエアー感が増す
演奏が難しいときは音の数を減らしたり、フレットの位置を上げる(ギターの場合)
当サイトでは他にもコードに関するテクニックをまとめていますので、ぜひこちらもご覧下さい↓
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