【DTM】アマチュアがやっている「8つの作曲・MIXの間違い」Part3

【DTM】アマチュアがやっている「8つの作曲・MIXの間違い」Part3

今回は、EDM Tipsが解説する「あなたの曲がアマチュアに聞こえる8つの理由」をまとめました。

プロのサウンドに近づけるためにできること、プロっぽい作曲やミックスをするためのコツを惜しみなく紹介していきます。

例えばこちらの「Before」のサウンドが、今回ご紹介するポイントを使うだけで「After」のサウンドにすることができます↓

8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

今回はPart3として、「6つ目〜8つ目の間違い」をご紹介していきます。

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間違い6.曲のメイン要素を活かしたエフェクトを作らない

これは言い換えると「楽曲で使っているメイン要素を使ってエフェクトを作ろう」ということになります。

曲を作っていると、「曲がスカスカで充実感がない」と感じることがあるでしょう。

このようなとき、ついついやりがちなのが「新しい音をどんどん追加してしまう」ということです。

新しい音をどんどん足してしまうと、気づいた時には曲がぐちゃぐちゃに聞こえてしまうことが多いです。

既にある要素を使って充実感を足す

そこで使えるのが、曲中でメイン要素として使っている音を使って、このスキマを埋めるエフェクトを作るという方法です。

真新しい要素ではなく、既に曲で使っている音を使うので、曲の雰囲気やテーマに影響することなく、曲に充実感を加えることができます。

エフェクト作りの手順

よく使われる方法は、AUXを使って非常にビッグなリバーブ(強いリバーブ)をかけるやり方です。

今回はAbleton Liveに付属のプラグインとsoundtoys社「Crystallizer」を使ってみます。

1.ホールリバーブ(ハイエンドとローエンドをカット)
2.Crystallizer(ディレイ)
3.EQ(ローカット・中音域を少し減らす)
4.コンプレッサー(サイドチェイン用)
https://www.youtube.com/watch?v=_g-MmazYc9o

この順番でプラグインを使いました。

それでは、このエフェクト音がない状態と加えた状態を比較して聞いてみましょう。

8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

作ったエフェクト音をソロで聞いてみましょう。

8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

ボーカルを使ってエフェクトを作る例

ボーカルを使ってエフェクトを作ることもできます。

まずは、曲で使われているボーカルをお聞きください。

8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

次に、ここで使われているボーカルのオーディオファイルを一部切り取り、

https://www.youtube.com/watch?v=_g-MmazYc9o

新規トラックに貼り付け、

https://www.youtube.com/watch?v=_g-MmazYc9o

さらに複製していくつか貼ります。

音の切れ目が不自然な場合は、クロスフェードを使いましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=_g-MmazYc9o

この状態で聞くと、このようなサウンドになります。

8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

ここに、リバーブ、EQをかけていきます。

https://www.youtube.com/watch?v=_g-MmazYc9o
8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

それでは、このボーカルエフェクトがある状態とない状態を比較して聞いてみましょう。

8 Reasons Your Music Sounds Amateur and How To Fix Them

特にこのボーカルの音はキーに対するルート音なので、曲をシンプルな状態に留めながら、奥行きを充実感、ほどよい複雑さを加えることができます。

このテクニックを使って、今回のようなPad系のサウンドだけでなく、ライザー(Riser)などを作ってみてもよいでしょう。

間違い7.意図を持って作らない

これは言い換えると、「どの音もしっかり意図を持って作ろう」となります。

いろいろ試しながら作ることはとても楽しいですが、最終的に「その音を加えるか・減らすか」を決めるときは、必ず意図を持つことが大切です。

アマチュアの方がやりがちなのは、「とりあえずエフェクトを加えてみる」「とりあえず新しいレイヤー・音を加えてみる」というものです。

多くの場合は「何かが足りないから、とりあえず何かを加えないといけない」と思って行うと思いますが、一つ一つ意図を持って足したり減らしたりしないと、いざ参考曲と自分の曲を比べたときに「何かが足りない」となってしまいます。

EQでも、サチュレーションでも、レイヤーするときも、どんな場合にも言えることです。

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間違い8.フィードバックをもらわない

これは言い換えると、「自分の曲に対してフィードバックをもらおう」ということになります。

先ほどの「間違い7」でお伝えしたように、曲を作っていると「自分の曲には何かが足りないけど、何が足りないのかわからない」と悩むことも多いでしょう。

そんなときに役に立つのが、フィードバックをもらうことです。

自分のスキルよりも1〜2段階上のスキルを持った人にアドバイスをもらうことができれば、適切なアドバイスがもらえるでしょう。

フィードバックをもらう上で大切な2つのポイント

フィードバックをもらう上で大切なのは、自分のスキルレベルに見合った人からアドバイスをもらうということです。

自分のスキルレベルよりも低すぎる人や高すぎる人からアドバイスをもらうと、自分にとって有意義なアドバイスや、自分がすぐ実践できる現実的なアドバイスをもらえないことがあります。

また、自分が作っているジャンルと違うジャンルが得意な人からアドバイスをもらうときにも注意が必要です。

例えば自分がハウスミュージックを得意としているとき、カントリー&ウェスタンのジャンルを得意としている人に聞いてもらうと、その曲がどれだけよく作られていても「自分はハウスミュージックが好きじゃないから、よくわからないから」という理由で有意義なフィードバックがもらえない可能性があります。

そのため、ネットを使ってフィードバックをもらったり、音楽教室でプロからフィードバックをもらうとよいでしょう。


以上で「」の解説は終了です。

最後の「フィードバックをもらう」については、解説にもあった通りDTM・作曲スクールなどに通うのがおすすめです。

最近ではオンライン対応のスクールや、「ココナラ」のように単発で好きなときに好きな講師を選んでレッスンを受講できるサービスもありますので、ぜひチェックしてみてください↓