ギター初心者におすすめ!はじめてのギター選び完全ガイド
- 2025.04.06
- 楽器解説

今回は、プロのギタリスト・Darrell Braunが解説する「ギターを買う前にこの5つを確認しよう!」をまとめました。
楽器店でおすすめされたギターを買うのも間違いではないのですが、自分に合うギターを選ぶためのコツを押さえれば、一生モノのギターをGETできるようになります。
そこでこの記事では、プロのギタリスト直伝の「正しいギターを選ぶための5つのポイント」をご紹介します。
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はじめてのギター選び完全ガイド~ポイント5つ~
はじめに、今回ご紹介する「はじめてのギター選びのポイント」を5つご紹介します。
2.楽器の輪郭を確認する
3.ネックの形を確認する
4.ピックアップの種類を確認する
5.トーンと見た目を確認する
ギター選びと言えば音色を重視する人が多いかもしれませんが、実は音色よりも弾き心地に関する要素の方が重要です。
それではここからは、1つずつ解説していきます。
正しいギターの選び方1.ネックダイブを確認する
ギターを買うときのポイント1つ目は「ネックダイブを確認する」です。
「ネック」とは、ギターを弾くときに左手で握る、細長い板のパーツのことです。
左利き用ギターを使うときは右手で握るパーツです
そして「ネックダイブ」とは、ギターのネック側の方が重く、重心がネック側に傾いてしまう現象のことです。
エレキギターに限らず、アコースティックギターでも発生する現象です
つまりネックダイブが起こっているということは、ネックを支えている手に負担がかかりやすいということになります。
ネックダイブが発生するギターは演奏していて疲れやすくなるので、初心者の方は注意が必要です。
ネックダイブが起こるとどうなる?
例えば、下の画像を見てみましょう。

ネックは、画像の右側に伸びています。
しかしネックダイブが起こると、ギターから手を離した瞬間に下の画像のようにネックが下に傾いてしまいます。

勢いよくガクッと下に傾くほどネック側が重いので、こうならないようにするには左手で頑張って支え続けなければなりません。
特に初心者の方は、コードを指で押さえるのに慣れていなかったりするので、普通に演奏するだけでも手に負担がかかります。
これに加えてネックが重いと非常にストレスがかかるので、ネックダイブが発生するギターは初心者の方にはあまりおすすめできません。
ネックダイブの確認のしかた
ネックダイブを確認するには、ひざにギターを乗せて、ギターが勝手に傾くかどうかを確かめましょう。
お腹にギターを寄り掛からせると安定してしまうので、お腹で支えないようにしましょう
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正しいギターの選び方2.楽器の輪郭を確認する
ギターを買うときのポイント2つ目は「楽器の輪郭を確認する」です。
ギターの形(シェイプ)は演奏のしやすさに直結する、とても大切な要素です。
例えば僕が今持っているギターは僕がデザインした右利き用のギターですが、ギターを構えたときに右肘付近が当たる部分が少しへこんでいます。

一般的には見た目を考慮してこのようなへこみがないギターが多いのですが、僕はこのへこみがあった方が演奏しやすいので、このようにデザインしました。
他にも、演奏しやすいようにギターの輪郭を工夫して作りました。
ギターを演奏するときは、まるでギターが体の一部であるかのように感じられるかどうか、ギターの形が自分の体にフィットするかがとても大切です。
はじめから使うギターのタイプを限定しないことが大切
僕も若い頃はギターの形をあまり気にしていなかったのですが、年を重ねてさまざまなギターに触れていくうちに、このギターのシェイプの大切さを感じるようになりました。
多くのギターメーカーが、このような部分にも配慮して開発してくれていることにも感謝しています。
もちろん「自分はレスポールが好きだ」とこだわりを持っている人もいるかもしれませんが、他のタイプのギターを友達に貸してもらったりすることで、自分のギターの特性がよくわかることもあります。
例えばレスポールは他のギターに比べてとても重いので、ストラトキャスターやテレキャスターのギターを演奏すると、レスポールのギターがいかに重いかがよくわかると思います。
もちろん、他のギターを試してみても「やっぱりこのタイプがいい」と思うのであれば、それは素晴らしいことですので、自分が気に入ったタイプを使って構いません。
しかし、使うタイプ(シェイプ)のことを特に考慮せずギターを選ぶのではなく、いろいろなギターを試してみてみることをおすすめします。
正しいギターの選び方3.ネックの形を確認する
ギターを買うときのポイント3つ目は「ネックの形を確認する」です。
ギターを演奏するときに必ず使うのが「ネック」で、縦に伸びており、フレットや弦を押さえる部分のことです。
右利き用ギターの場合は左手で持つ部分です
つまり、ネックの形が自分に合っているかどうかは演奏のしやすさに直結します。

例えばネックの太さは楽器によって異なり、厚いギターもあれば薄いギターもあります。
またネックのカーブの形もさまざまで「Cシェイプ」「Vシェイプ」「Uシェイプ」などがあります。

ネックの曲がり具合(Radius、半径)も異なり、少し平べったいギターもあれば、曲がり具合が急なギターもあります。


そして、フレット同士の間隔の広さもさまざまです。
フレット:ネックにたくさん付いている細長い金属のパーツ
フレット同士の間隔が広いと、同じフレット数でも指を大きく広げる必要があるので、手が小さい人は演奏しにくくなります。

ネックの太さ・カーブの形・各フレット同士の間隔など、さまざまな要素を考慮してギターを選ぶことは、自分に合うギターを選ぶにあたって非常に重要なポイントです。
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正しいギターの選び方4.ピックアップの種類を確認する
ギターを買うときのポイント4つ目は「ピックアップの種類を確認する」です。
ピックアップとはギター本体の中央にある細長いパーツのことで、6個程度の丸いマグネットが横に並んでいます。

ピックアップにはいくつか種類がありますが、ここでは最もポピュラーなタイプを3つご紹介します。
ピックアップの種類:シングルコイル

シングルコイルピックアップを使ったギターは「明るい」「パンチがある」「透明感がある」「キラキラしている」「音抜けがいい」という特徴があります。
そのため、あまり音量を必要としないような音楽ジャンルやスタイルで演奏したいときにおすすめです。
音を軽くキレイにしたいときや、大人っぽいブルージーな雰囲気で演奏したいとき、昔のロックのようにあまり音をジャカジャカかき鳴らさないようなスタイルにもよいでしょう。
実際に、ブルースのプレイヤーのほとんどはシングルコイルピックアップを使っています。
ブルースはとても繊細で、弦を弾いたときの細かいニュアンスなども重視されるジャンルなので、シングルコイルピックアップが向いています。
ピックアップの種類:ハムバッカー

ハムバッカーピックアップは、シングルコイルよりもパワフルな音を出すことができる上に、ノイズも少ないのが特徴です。
シングルコイルよりも60サイクルハムノイズを軽減することができます
そのため、たくさんディストーションをかけるような音楽や、ノイズをあまり出したくないときにおすすめです。
音楽ジャンルで言うと、メタル、ハードロック、クラシックロックなどに向いています。
また、ノイズが少なくあたたかみのある音を出すこともできるので、ジャズギターなどにも向いています。
ピックアップの種類:HSS

HSSは、下から順に「ハムバッカー」「シングルコイル」「シングルコイル」と3つのピックアップがついているタイプです。
メタルやロックに向いているハムバッカー、繊細なサウンドが得意なシングルコイルが2つ付いているので、ピックアップセレクターを動かせば、2種類のピックアップを使い分けることができます。

例えば上記画像のように、画像右側にあるピックアップセレクターのレバーを一番下に下げると、一番下に付いているハムバッカーピックアップを使ってギターを演奏できます。

上記画像のように、ピックップセレクターのレバーを上の方に上げれば、ブルージーで繊細な音色が特徴のシングルコイルを使うことができます。
一度にさまざまな音楽ジャンルを演奏するときや、まだ自分のやりたいスタイルがよくわからず、とりあえずいろいろなピックアップを使ってみたいという場合は、このようなHSSタイプがおすすめです。
正しいギターの選び方5.トーンと見た目を確認する
ギターを買うときのポイント5つ目は「トーンと見た目を確認する」です。
ギターは音楽のために存在する楽器ですので、やはり最終的には音のトーン(音色)が自分の好みであるかどうかもチェックしましょう。
また、見た目も重要な要素です。
「あのかっこいいギターを弾いてみたい」「こんなギターを引きこなせたら、きっとかっこいい自分になれるだろうな」と、夢を持ってギターを始める人が多いと思います。
ぜひ自分が持っている夢やイメージ、見た目の好みも大切にしながらギターを選んでみてください。
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なぜエレキギター選びで音色はそこまで重視しなくていいのか?
ここまでの解説で、ギターの音色よりもギターの形や弾き心地のよさをメインに解説してきました。
「なぜ音楽をやるのに音を重視しないのか?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
なぜエレキギター選びで音色をそこまで重視しないかと言うと、エレキギターは基本的にアンプやエフェクトを使って演奏するからです。
アンプやエフェクトをかけると、元々のギターの音を聴くことはほとんどありません。
そのため、特に初心者の方は「どんな音がするか」よりも「どれぐらいストレスなく演奏できるか」を重視した方がよいでしょう。
ギターを持っていること自体がストレスになってしまうようでは、本末転倒です。
例えば、こちらの1万円程度の安いギターを使った演奏をお聞きください。
「これは明らかに安物の音だな」とはあまり思わないのではないでしょうか?
プロであればそう感じるかもしれませんが、少なくとも初心者の方であれば「十分かっこいい音が鳴っている」と感じるはずです。
このように、エレキギターの場合はギターの音色よりも演奏のしやすさにフォーカスした方が賢い選択ができると思います。
プロギタリストおすすめのギターと初心者向けギターセット
最後に、今回の解説者・Darrellが愛用しているギターと、初心者向けのギターセットをご紹介します。
おすすめの初心者向けギターセット
初心者向けギターセットは、1~2万円程度でギター関連アイテムがたくさん付属しているため、とてもお得です。
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プロギタリスト・Darrellが愛用しているギター
Darrellが愛用しているギターは6万円~20万円程度するものが多いですが、どれも一生モノになるギターばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
SQUIER社「Classic Vibe 50s Stratocaster」を購入する(サウンドハウス)
SQUIER社「Classic Vibe ’60s Jazzmaster」を購入する(サウンドハウス)
SQUIER社「Classic Vibe Baritone Custom Telecaster」を購入する(サウンドハウス)
SCHECTER社「SOLO-II CUSTOM ABSN」を購入する(サウンドハウス)
以上で解説は終了です。
当サイトでは他にもギターの選び方や学び方についてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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