プロの作曲家になる前に知っておきたい5つのこと【音楽で稼ぐ方法】
- 2025.03.23
- 2025.03.24
- プロになる方法・音大進学

今回は、音楽プロデューサーのL.Dreが解説する「プロの音楽プロデューサーになる前に知りたかった5つのこと」をまとめました。
プロになってから「こんなはずじゃなかった…」とがっかりしないために、プロの音楽家を目指す人に伝えたい5つのことをご紹介します。
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プロの作曲家になる前に知っておきたい5つのこと
2.お金を稼ぐ方法は無限大
3.プロになるには自分が思っている何倍も大変
4.趣味ではなく仕事になる
5.夢を追い続けることは、叶えたときに最大の喜びになる
それでは、1つずつ解説していきます。
プロになる前に知りたいこと1.機材はそこまで重要ではない
プロの作曲家になる前に知っておきたいこと1つ目は「機材はそこまで重要ではない」です。
特に、作曲をはじめて間もない頃は機材はそこまで重要ではありません。
僕(L.Dre)はこれまで、以下のような質問をたくさん聞かれました。
DTMを始めたいけどどの機材を買ったらいいかわかりません
機材が欲しいけどお金がないんです
作曲やDTMをはじめるとき、ネットで検索すると大きく立派なスタジオの写真が目に入ってきて、自分もプロになるにはそういう機材や部屋が必要なんじゃないかと思ってしまうでしょう。
だからこそ、機材にこだわって「コレを買わなきゃ」「アレも買わなきゃ」と思ってしまいます。
もちろん、すべての機材に対してムダだと言っているのではありません。
このような機材は、よりよいクオリティの音楽を作るために必要なアイテムです。
しかし、この機材のことばかりを考えているせいで、作曲やDTMを足止めしてしまっている人が多いように感じます。
作曲・DTMで挫折する人は〇〇で失敗している
作曲・DTMで挫折する人の多くが、最初で失敗しています。
前述のように「この機材がないと作曲はできない。でもお金がない..」など機材にこだわるばかりで作曲を始めようとしないからです。
しかし、本当はスマートフォンでもスペックの低いパソコンでも、作曲はできるのです。
作曲・DTMをはじめたいときは〇〇を使おう
もしこれから作曲やDTMをはじめようと思っているなら、「これから何を買えばいいのか?」ではなく「いま自分は何を持っているのか?」を考えましょう。
つまり、今ご自身が持っている機材を使って作曲をはじめてもいいのです。
例えば、スマホやタブレットのアプリ「Garage Band」を使って作曲をはじめてもよいでしょう。
作曲では「機材」が最優先なのではなく、「作曲すること」が最優先なのです。
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プロになる前に知りたいこと2.お金を稼ぐ方法は無限大
プロの作曲家になる前に知っておきたいこと2つ目は「お金を稼ぐ方法は無限大にあること」です。
僕は作曲をはじめたとき、音楽(作曲)でお金を得るには以下の2つしか方法を思いつきませんでした。
・ネットで曲を売る
僕は2つ目の「ネットで曲を売る」に着目し、このためにはまず知名度を上げる必要があると考え、InstagramなどのSNSに自分の曲を毎日投稿しました。
しかし、結局この作戦で得られたのは「音楽プロデューサー(志望)の視聴者」ばかりで「ラッパー」ではありませんでした。
つまり、僕の曲を買ってくれそうな人=未来の顧客になりそうな人が視聴者になったわけではなかったのです。
思いがけない「お金の稼ぎ方」
僕はヒップホップを中心とした曲を売ってお金を稼ぎたいと思っていたので、視聴者の多くがラッパーではなく音楽プロデューサーばかりであったのは、当初の予定とは違いました。
しかし、逆に思いがけない結果も得られました。
それは、インフルエンサー的なキャリアをスタートさせることができたことです。
僕の作曲スキルを通して、音楽系のハードウェアやソフトウェアの案件を得ることができたり、チュートリアル動画を作ったりすることで、再生回数が上がったり、お金を稼ぐことができたのです。
結果的に、現在の僕はアーティストに楽曲提供をしたり、曲を売ったりはしていません。
このように、世の中にはさまざまなお金の稼ぎ方があり、音楽業界でもたくさんのやり方があります。
まずはたくさん調べて、自分に向いていそうなやり方がないか、試行錯誤して自分に合った方法を見つけてみましょう。
プロになる前に知りたいこと3.プロになるには自分が思っている何倍も大変
プロの作曲家になる前に知っておきたいこと3つ目は「プロになるには自分が思っている何倍も大変であること」です。
7~8時間程度の労働で済む仕事を「9時-5時の仕事」と言いますが、音楽のプロになるならこれよりも働く必要があります。
特に会社員ではなく個人で活動する場合は、全ての責任が自分にあり、自分が動かなければ仕事は来ず、仕事ももらえません。
働き続けなければ、9時-5時の仕事のような安定した収入を得ることはできないのです。
クリエイター志望で自己管理ができない人はさらに覚悟が必要
自分でスケジュール管理ができない人は、さらに大変になることを覚悟しましょう。
僕は先延ばし癖があったので、このスケジュール管理については長年悩んできました。
会社員ではなくフリーランスだと朝起きて出社しなければいけないということがありません。
そのため、やろうと思えば朝起きても好きなだけ二度寝することもできてしまいます。
「自分が働かないと収入はゼロになる」とは分かっていても、先延ばしをしようと思えばできてしまう労働環境なので、誘惑には負けやすいでしょう。
フリーランスが上手にスケジュール管理をする方法
僕が心がけているのは「仕事モード」に入れる体制を整えておくことです。
例えば会社員と同様に「土日は休み」「平日は働く」というルールを決めることで、「今日は平日だから働かなければいけない」とスイッチを切り替えることができます。
また「仕事が終わるまで自由時間はナシ」「やることをやり終えたら17時前でも休んでOK」など、やるべき仕事をしっかり終わらせるためのルールも決めています。
雇用形態は自分に合うものを選んでOK
音楽プロデューサーをはじめ、クリエイターになると徹夜をして仕事をしたり、休みがない割に給料が安定しないなど、悪いイメージを持つかもしれません。
しかし、少なくとも僕自身は今の人生に満足していますし、楽しんでいます。
フリーランスなら、上司がおらず自分が頑張っただけ収入をどんどん上げることも魅力のひとつです。
何を幸せだと思うか、何を重要視するかは人それぞれなので、「会社員になるかフリーランスになるか」「収入を選ぶか職種を選ぶか」などは自分の自由です。
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プロになる前に知りたいこと4.趣味ではなく仕事になる
プロの作曲家になる前に知っておきたいこと4つ目は「趣味ではなく仕事になる」です。
音楽を職業にする人生を選ぶと、仕事を遂行するという責任が生まれ、収入を得る方法を考えなければならなくなります。
昔はたまたま見つけたサンプルを使って曲を作ってみたり、目的もなく曲を作っていました。
しかし音楽を仕事にしてからは、常に目的を持って曲を作るようになったため「楽しいから作る」という機会はなくなりました。
正直なところ、最後に趣味で曲を作ったのがいつだったのか、僕は覚えていません。
仕事にすると「お金にするための方法」も一緒に考えざるを得なくなるからです。
音楽を仕事にする必要はなく、趣味のままでもいい
今でも音楽をすること自体は楽しいのですが、楽しいという気持ちだけで音楽をやることはなくなりました。
音楽を仕事にするようになってからは、自由時間は作曲ではなくテレビを見たりゲームをしたり、人と遊んだり、音楽とは無関係のことをするようになりました。
音楽が好きだからと言って、音楽を仕事にしなければいけないということはありません。
プロになる前に知りたいこと5.夢を追い続けることは、叶えたときに最大の喜びになる
プロの作曲家になる前に知っておきたいこと5つ目は「夢を追い続けることは、叶えたときに最大の喜びになること」です。

僕は「NAMM」という音楽系のイベントに参加したことがあるのですが、このイベントには各地からたくさんの”音楽オタク”たちが集まります。
そして、このイベントで僕を見つけてくれた人たちが「いつもタメになる動画をありがとうございます!」「素敵な音楽を作ってくれてありがとう」「僕の娘が一番好きな曲は君の曲なんだよ」「いつもたくさん刺激をもらっています」などと言ってくれたのです。
僕は、まさかこんなにたくさんの人がこんなことを言ってくれるなんて想像もしていませんでした。
仕事をしているときの僕は、チャンネル登録者数や再生回数などの数字ばかり見ていたので、みんなが実際に動画をどう思っているのかを肌で感じられなかったからです。
まだアマチュアで小さい家で合間を縫って曲を作っていた頃の努力が報われたのだと考えると、本当に嬉しく思っています。
夢を追い続けてよかったと、このような瞬間に思います。
プロの音楽家になる現実と夢のギャップについて
プロの音楽家になると、とにかく自由で面倒くさい上司もいないし、大金持ちになって豪邸に住んでランボルギーニに乗って遊びに行ける…と思う人もいるでしょう。
しかし現実では、そのレベルの音楽家になるまでが本当に大変ですし、その状態を維持することはもっと大変です。
それでも「音楽が自分で一番やりたいことなんだ」と胸を張って言える人は、ぜひその夢を追い続けてください。
夢を追い続けて努力した結果、夢が叶ったときの喜びは何にも変えられません。
以上で解説は終了です。
当サイトでは他にもプロになることの大変さやプロになる方法についてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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