【DTM】プロが解説「もっと早く知りたかったミックスのコツ」13選 Part4
今回は、Mastering.comが教える「もっと早く知りたかったミックスのコツ13選」をまとめました。
この記事・Part4では「11~13個目のミックスのコツ」をご紹介します。
解説者本人が「何で誰も教えてくれなかったの?」「これを知っていれば、ものすごく時間を節約できたのに…」と思うほど重要なTipsがたくさんありますので、みなさんもぜひマスターしてください!
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ミックスのコツ11:「ファストミックス」をしてみる
11つ目のミックスのコツは「ファストミックスをしてみる(Fast Mix)」です。
これはタイムアタックのように「3時間以内にミックスを完成させる」ということです。
設定時間は、トラック数は尺に応じて変更してOKです。
素早くミックスをするメリット
このように素早くミックスをするメリットは、時間制限を設けることで「自分が今ミックスで何をするべきなのか?」を瞬時に見極める力がつくことです。
よく「ミックスには何時間かければよいのでしょうか?」と聞かれるのですが、ミックスにおいて大切なのは「何時間かけたか」ではありません。
ミックスをするトラックの状態を確認し、それぞれのトラックが持つ問題を見極め、必要な処理をしていく…
それができれば、ミックスに何時間かけてもよいのです。
そしてこの「トラックを確認し、問題点を探し、それを解決する」というプロセスをより早くできるようにするために、このファストミックスは有効なのです。
ミックスが上手になれば、最初は同じ時間をかけて4点しか取れなかった人も、いずれは10点満点を取れるようになります。
※この「10点満点」についてはPart1の「ミックスのコツ1」も合わせてご覧ください
ミックスのコツ12:「どんなやり方も正しい」ということを知る
12つ目のミックスのコツは「どんなやり方も正しい」ということを知ることです。
人によって、ミックスはボーカルからしたいという人もいますし、低音域の楽器からしていきたいという人もいます。
これは本当に人それぞれなので、どれも正しいです。
逆に言えば「間違ったやり方」はありません。
プロのミックスの手順の例
例えば僕(Mastering.com)の場合、まずフェーダーを使って音量バランスを調整し、そこから各トラックが抱える問題を探し、問題解決のためにプラグインなどを使っていきます。
この問題解決のフェーズでは、そのとき最も目立つものから修正していくので、例えばボーカルが抱える問題が一番気になったら、ボーカルから修正します。
パッと聞いて一番目立つ問題が、リスナーにとっても一番気になる問題になり得るからです。
しかし、時によっては一度全てのトラックをチェックし、リファレンス曲(Part3で詳しく解説)を使いながら各トラックが抱える問題をひとつずつリストアップし、そこからミックスを始めることもあります。
自分に合ったやり方でミックスしよう
このように、同じ人でも時と場合によって違うミックスの仕方をすることもありますし、人によってやりやすい方法は違います。
そのため、何の音からミックスをするか、作業は何時間連続で続けるか、休憩は何分取るかなどに「正しい/間違い」はありません。
ぜひ、みなさんにとって合う方法でミックスを進めてみてください。
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ミックスのコツ13:正しい質問をする
最後、13つ目のミックスのコツは「正しい質問をする」です。
Part2でご紹介した「クリティカルリスニング」のとき、よりよいミックスをするために自分にどんな質問をするのかについて解説をしました。
例えばクリティカルリスニングのときは「今、自分は何を聞いているのか?」「今、自分はどんな音を聞いているのか?」という質問が効果的だというお話をしました。
このようにミックス中に自分に問いかける質問が正しければ、みなさんは正しい答えを得ることができます。
ミックスに役立つ「正しい質問」の例
自分に対して正しい質問をすれば、Part1で解説したようにミックスにおける全ての作業もしっかり意図を持ってミックスできるようになります。
例えば、ミックスにおいては以下5つの質問が効果的です。
「これは、自分をどんな気持ちにさせているか?」
「修正が必要なものはあるか?」
「どのような感情・見解を強調できるか?」
「自分は、なぜこれをしているのか?」
ミックスで行うあらゆる作業に対してこの5つの質問を問いかけ、しっかり答えられたら、きっとよいミックスができているでしょう。
以上でプロが解説「もっと早く知りたかったミックスのコツ13選」の解説は終了です!
心理的なものからテクニカルなことまでたくさんありましたが、当サイトでは他にもプロによるミックスのコツをご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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