【DTM】プロが解説「もっと早く知りたかったミックスのコツ」13選 Part3

【DTM】プロが解説「もっと早く知りたかったミックスのコツ」13選 Part3

今回は、Mastering.comが教える「もっと早く知りたかったミックスのコツ13選」をまとめました。

この記事・Part3では「7~10個目のミックスのコツ」をご紹介します。

解説者本人が「何で誰も教えてくれなかったの?」「これを知っていれば、ものすごく時間を節約できたのに…」と思うほど重要なTipsがたくさんありますので、みなさんもぜひマスターしてください!

13 mixing tips I wish I knew sooner.

スポンサードサーチ

ミックスのコツ7:基本をマスターする

7つ目のミックスのコツは「基本をマスターする」です。

ミックスのコツ

よく聞く言葉かもしれませんが、「マスター」する必要があるので、ただ基礎をさらって学ぶのではなく「深く学び、理解する」までが目標です。

基礎をより深く理解することができれば、その基礎だけでよりよいミックスをすることができます。

学ぶべき5つの「基本」

特に学ぶべき基本は、以下の5つです。

ミックスのコツ

・ボリュームバランス
・EQ
・コンプレッション/リミッティング
・サチュレーション
・リバーブ&ディレイ

これらを深く詳しく学び、理解することができれば、ムダな時間をかけることなく適切にミックスすることができるようになります。

実際に、プロはこの5つの項目を非常によく理解し、使いこなすことができています。

より難しい限定的なテクニックを学ぶことよりも、まず先にこれら5つの基本を深く理解するところから始めてみてください。

<3>プラグインの基本的な使い方関連記事

当サイトではさまざまなプラグインの基本的な使い方をまとめています。

初心者向けの記事から特定の製品に特化した記事まで多々ありますので、ぜひご自身の学びたいトピックに合わせてご覧ください↓

EQ関連記事

【DTMのコツ】パッシブEQの使い方とミックステクニック 【DTMのコツ】パッシブEQの使い方とミックステクニック 今回は、Produce Like A ProのMarc Nelsonが解説する「パッシブEQの秘密」をまとめました。 Audioscape社「Pultec EQP-A」をはじめとするパッシブEQは、非常に魅力的で長年の間多くのプロに愛されてきました。 自身もAudioscape社のファンだと公言するMarcが、この「Pultec EQP-A」はなぜ魅力的なのか、そしてパッシブEQの使い方やコツにつ […]
【DTM】パッシブEQとアクティブEQの違いとは?初心者向けにしくみを解説! 【DTM】パッシブEQとアクティブEQの違いとは?初心者向けにしくみを解説! 今回は、Tim Talks Audioが解説する「パッシブEQとアクティブEQの違い」をまとめました。 DTMに使われるEQにはさまざまなタイプがありますが、世界中のプロに愛用されているEQの中には「パッシブEQ」と「アクティブEQ」があります。 これらはいったいどのような違いがあるのでしょうか? ここからは、それぞれの特徴や、使い方・効果的に使うコツを解説していきます。 What is the […]
FabFilter「Pro-Q3」の5つの魅力と使い方【DTM】 FabFilter「Pro-Q3」の5つの魅力と使い方【DTM】 今回は、FabFilter公式が解説する「Pro-Q3の紹介」をまとめました。 Pro-Q3は一言で言うと「イコライザー(EQ)」で、これまで「Pro-Q「Pro-Q2」を経て、現在は最新版の「Pro-Q3」がリリースされています。 この記事を読めば「一体どんな使い方ができるのか?」「なぜこれだけ世界中で多くのプロに愛されるプラグインなのか?」がお分かり頂けます。 Introduction to […]

コンプレッサー・リミッター関連記事

4タイプのコンプレッサーの違いと使い方を解説!【Optical・Tube (Variable Mu)・VCA・FET】 4タイプのコンプレッサーの違いと使い方を解説!【Optical・Tube (Variable Mu)・VCA・FET】 今回は、JSTが解説する「4タイプのコンプレッサーの違いを解説」をまとめました。 DTMで使われるコンプレッサーには大きく分けて4つあり、「Optical」「Tube(Variable Mu)」「VCA」「FET」が挙げられます。 これらはそれぞれ違ったキャラクターを持っており、しっかり理解して使い分けられるようになれば、プロのようにコンプレッサーを使いこなすことができるようになります。 そのため […]
【DTM】LA-2Aコンプレッサーはなぜおすすめ?魅力と使い方 【DTM】LA-2Aコンプレッサーはなぜおすすめ?魅力と使い方 今回はChris Selimが解説する「LA-2Aコンプレッサーの使い方」をまとめました。 「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられるのが、Teletronix社の「LA-2A」です。 なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。 The Magic of the Classic LA-2A Compressor – How […]
Logic Pro付属のコンプレッサーの特徴・使い方まとめ Logic Pro付属のコンプレッサーの特徴・使い方まとめ Logic Proを使っているけど、コンプレッサーの種類がありすぎてよくわからない… 今回はこのような方向けの内容です。 前回の「コンプレッサーの種類と違いを徹底解説!」に引き続き、Mark Cousinsが解説する「Logic純正コンプレッサーの特徴と使い方」をまとめました。 この記事を読めば、今後どんなコンプレッサーを見ても「あぁ、あのタイプね」「こういう音が欲しいから、この種類のコンプレッサ […]
Wavesのリミッター&マキシマイザー「L1・L2・L3」の違いとそれぞれの使い方を解説【Ultra・Multi・LL・16の意味とは?】 Wavesのリミッター&マキシマイザー「L1・L2・L3」の違いとそれぞれの使い方を解説【Ultra・Multi・LL・16の意味とは?】 今回は、SadowickProductioが解説する「Waves社のLシリーズの違い」をまとめました。 Waves社はDTMerなら誰もが知っているメーカーですが、特にリミッター(Limiter)やマキシマイザー(Maximizer)は数多くのDTMerに愛されています。 このリミッターのうち、頭に「L」がついた「L1」「L2」「L3」のリミッターは、それぞれどのような特徴があり、どのように使い分 […]
FabFilter「Pro-L2」の4つの魅力と使い方【DTM】 FabFilter「Pro-L2」の4つの魅力と使い方【DTM】 今回は、FabFilter公式が解説する「Pro-L2の紹介」をまとめました。 Pro-L2は一言で言うと「リミッタープラグイン」なのですが、この記事を読めば「一体どんな使い方ができるのか?」「なぜこれだけ世界中で多くのプロに愛されるプラグインなのか?」がお分かり頂けます。 Introduction to FabFilter Pro-L 2 limiter Fabfilter Pro-L2 マニュ […]
【DTM】クリッパー(Clipper)とリミッター(Limiter)の違いとは? 【DTM】クリッパー(Clipper)とリミッター(Limiter)の違いとは? 今回は、25年以上のマスタリング経験を持つ「Streaky」が教える「ClipperとLimiterの違い」についてまとめました。 クリッパー(Clipper)とリミッター(Limiter)は、どちらもミックスやマスタリングで多く使われるツールです。 しかし、何が違うのかをあまり理解しないままなんとなく使っている方も多いのではないでしょうか? これらの違いを理解すれば、それぞれのよさを活かしたミッ […]

サチュレーション関連記事

FabFilter「Saturn 2」の5つの魅力と使い方【DTM】 FabFilter「Saturn 2」の5つの魅力と使い方【DTM】 今回は、FabFilter公式が解説する「Saturn 2の紹介」をまとめました。 「Saturn 2」は一言で言うと「サチュレーション・ディストーションプラグイン」なのですが、この記事を読めば「一体どんな使い方ができるのか?」「なぜこれだけ世界中で多くのプロに愛されるプラグインなのか?」がお分かり頂けます。 Introduction to FabFilter Saturn 2 スポンサードサーチ […]
【DTM】サチュレーションを使って音圧を上げる方法 【DTM】サチュレーションを使って音圧を上げる方法 「サチュレーション」って名前は聞いたことあるけど、どんな時に使うの? ちょっとした工夫でうまくミキシングできるようになる方法はある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 数々のプラグインやサンプルを販売している「ADSR」が解説する「サチュレーションを使って曲をより大きく聞かせるMIX術」をまとめました。 コンプレッサーやリミッターを使って音圧を上げたいけど、なかなかうまくいかない… そん […]
ローファイ・ヒップホップのドラムの作り方とおすすめプラグイン ローファイ・ヒップホップのドラムの作り方とおすすめプラグイン 今回は、vvndertoneが解説する「ドラムミックスでヴィンテージサウンドを作る方法」をまとめました。 ローファイ・ヒップホップ(Lofi Hip hop)のように、昔っぽいヴィンテージサウンドを作る方法を8つご紹介します。 また、ヴィンテージ感を出すために使えるプラグインも多数ご紹介しますので、ぜひ自分に合った方法やお気に入りのプラグインを見つけてみてください。 Mixing Drums &# […]

リバーブ・ディレイ関連記事

【DTM・MIX】よく使われる5種類のリバーブの違いとは?【Hall・Chamber・Room・Plate・Spring】 【DTM・MIX】よく使われる5種類のリバーブの違いとは?【Hall・Chamber・Room・Plate・Spring】 今回は、Sweetwaterが解説するよく使われる5種類のリバーブ(Hall・Chamber・Room・Plate・Spring)の違いをまとめました。 これら5つのリバーブはリバーブプラグインのプリセットによくありますが、「なんとなくこういう雰囲気使ってみよう」など「とりあえず」で使って終わり…という方も多いのではないでしょうか? この記事ではこれら5種類のリバーブの特徴や違いをそれぞれ解説しま […]
【DTM・MIX】主なディレイの種類6タイプを解説!【アナログ・テープ・スラップバック・デジタル・ピンポン】 【DTM・MIX】主なディレイの種類6タイプを解説!【アナログ・テープ・スラップバック・デジタル・ピンポン】 今回は、Thomann’s Guitars & Bassesが解説する「全ディレイのタイプの解説と使い方」をまとめました。 作曲やミックスなどのDTMに加え、ギターの楽器演奏などにもよく使われるエフェクト「ディレイ(Delay)」の種類とその使い方について、プロが徹底解説します。 「どんなエフェクトか知っているけど使ったことがない」「使ったことはあるけど、他にも使い方があるな […]
【DTM・MIX】リバーブの種類・使い方とコツを解説! 【DTM・MIX】リバーブの種類・使い方とコツを解説! 「リバーブにはいろいろな種類があるけど、何が違うの?」 「どのリバーブを、どんな時に使えばいいの?」 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 audio issues.comが解説する「リバーブの種類と使いどころ」をまとめました。 ここからご紹介する5種類のリバーブを理解すれば、リバーブを状況によって使い分けられるようになり、みなさんの音楽のクオリティがグッと高まります! スポンサードサーチ […]
【DTM&MIX】プロが教えるリバーブの「Pre Delay」の上手な使い方 【DTM&MIX】プロが教えるリバーブの「Pre Delay」の上手な使い方 今回は音楽プロデューサーのMarc Daniel Nelsonが教える「リバーブのパラメーター”Pre Delay”の使い方」をまとめました。 多くのリバーブプラグインにある「Pre Delay」のパラメーターですが、これを上手に活用する方法とは一体何なのでしょうか? ここからは、海外プロが実際に使っているテクニックを交えて解説します! The Mystery of Predelay, SOLVE […]
【作曲のコツ】DTMerが作曲でやりがちな3つの間違い【リバーブ編】 【作曲のコツ】DTMerが作曲でやりがちな3つの間違い【リバーブ編】 作曲をしているけど、プロっぽいサウンドにならない… DTMを上達させるためにやってはいけないことってある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 カナダの有名プロデューサーAndrew Huangが投稿した動画「音楽制作でやりがちな3つの間違い」の内容をまとめました。 今回はそのうち「初心者がやりがちな間違ったリバーブの使い方」について解説しています。 よくある間違い1:リバーブ編 よくある […]
よりクリアなMIXになるリバーブの使い方7選 よりクリアなMIXになるリバーブの使い方7選 MIX(ミキシング)でのリバーブの使い方を知りたい! きれいなミックスにするにはどうすればいいの? このような疑問にお答えする内容です。 数々のDTM動画をアップしているDowden Production Academyが教える「よりクリアなMIXになる7つのリバーブテクニック」をまとめました。 初心者の方から中級者の方まで役に立つ内容満載ですので、ぜひ最後までご覧ください! Two Minute […]
【DTM・MIX】曲を台無しにする間違ったリバーブの使い方5選 【DTM・MIX】曲を台無しにする間違ったリバーブの使い方5選 曲作りで欠かせないのがリバーブ(Reverb)です。 しかし、間違った使い方をしてしまうと、楽曲を台無しにさせてしまうこともあります。 今回は、数々のサンプルやプラグインを販売するDSRが解説する「よくやりがちな間違ったリバーブの使い方 5選」をまとめました。 今回ご紹介する内容を避ければ、リバーブを効果的に使うことができます! 5 Reverb Mistakes That Can Ruin A […]

ミックスのコツ8:繰り返し練習をする

8つ目のミックスのコツは「繰り返し練習をする」です。

ミックスのコツ

多くの人が、テクニックを学んでも実践に移さなかったり、繰り返しトライせずに終わっています。

実際やってみると思ったよりもうまくいかなかったり、理想と現実のギャップに苦しんでしまうため、またすぐに新しい知識・情報を得ようとしてしまうようです。

しかし、このような方に必要なのは「繰り返し練習すること」です。

得た情報・知識をふるいにかける

YouTubeなどで新しい情報を得ることは、とてもいいことです。

しかし、その情報が本当に役に立つものだったのかどうかは、たった1・2回試しただけでは分からないことが多いです。

ミックスのコツ

得た情報をもとに何度もトライしてみると、「これは正しいけど、これは違うな」など、情報を自分なりにふるいにかけることができます。

加えて、繰り返しトライしている途中で新しいことに気付けたり、はじめは時間がかかったこともすぐできるようになるなど、技術を身につけることもできます。

「1日1ミックス」で練習に集中しよう

例えば「3ヶ月で100回ミックスをする」という目標を立てると、およそ毎日1回ミックスをする計算になります。

ミックスのコツ

フルコーラスでガッツリ1曲ミックスでも良いですし、特定の楽器だけミックスするのも、ざっくり1曲ミックスするのも、同じ曲を毎日違う方法でミックスするのでも良いですが、いずれにしてもとにかく毎日ミックスをしなければ達成できない目標です。

このように数をこなさなければいけない目標を立てると、新しい知識を得ようとYouTube動画を漁るヒマもなく、ひたすら実践に移しやすくなります。

「YouTube動画」ではなく「ミックス」に集中したい方は、ぜひトライしてみてください。

スポンサードサーチ

ミックスのコツ9:目を閉じる

9つ目のミックスのコツは「目を閉じる」です。

ミックスのコツ

これはシンプルに、ミックスをするときに目を閉じて音を聞いてみましょう。

例えばEQを使ったとき、マウスのカーソルをEQをバイパスボタンに当てておき、あとは目を閉じて比較します。

このとき、何度もマウスをクリックして「今はバイパスにしているのかどうか」が分からない状態にしておけば、「これはEQをかけたときの音」「これはバイパスにした時の音」が分からないので、先入観なく「どちらの方がいい音になっているか」で判断できるようになります。

視覚情報にダマされないミックスを

EQなどのプラグインは、音の情報がわかりやすく画面に表示されます。

ミックスのコツ

例えばEQで高音域をブーストしていると、このEQのカーブを見たときに「この音は高音域がブーストされている」と思いながら音を聞いてしまいやすいです。

このように画面を見ながら音を聞くと、その視覚情報にダマされて音を「聞く」ではなく「見る」ことになってしまうこともあります。

ミックスのコツ10:リファレンス曲(参考曲)を使う

10個目のミックスのコツは「リファレンス曲を使う」です。

ミックスのコツ

このアドバイスをしている人はたくさんいますが、やはりリファレンス曲を用意しておくのは非常に重要です。

特に初心者の方は、リファレンス曲を参考にするとスキルを爆発的に伸ばすこともできます。

リファレンス曲を使ってミックスすると上手になる

僕(Mastering.com)も、リファレンス曲を使い始めてからミックスのスキルが一気に伸びました。

ミックスのコツ

もちろん、リファレンス曲を使い始めた当初はひどいミックスで、「劣化版」のようなミックスしか作れませんでした。

しかし、リファレンス曲に近づけようとする行動そのものから本当にたくさんのことを学ぶことができ、これが僕のミックス人生とってのブレークスルーになりました。

リファレンス曲の使い方(2パターン)

リファレンス曲を使ってよりよいミックスをするには、以下の2パターンがあります。

1.リファレンス曲を完コピする
2.自分の曲と似たスタイルのリファレンス曲を探し、自分の曲のミックスを見直す

ミックスのコツ

パターン1「完コピする」の場合は、リファレンス曲(原曲)とできるだけ全く同じように聞こえるように、自分で1から曲を再現していきます。

「どうすればこのような音にできるのか?」を学ぶことができるので、ミックスの練習として非常に効果的です。

パターン2「自分の曲と似たスタイルの曲を探し、自分のミックスを見直す」の場合は、自分の曲とリファレンス曲(3~5曲)をこまめに比較して聞いていきながら、自分の曲に足りない要素・過剰な要素を見つけて改善していきます。

これらのポイントに気をつけながら、ぜひ練習してみてください。


Part4・11~13個目のミックスのコツはコチラ↓

【DTM】プロが解説「もっと早く知りたかったミックスのコツ」13選 Part4 【DTM】プロが解説「もっと早く知りたかったミックスのコツ」13選 Part4 今回は、Mastering.comが教える「もっと早く知りたかったミックスのコツ13選」をまとめました。 この記事・Part4では「11~13個目のミックスのコツ」をご紹介します。 Part1はコチラ Part2はコチラ Part3はコチラ Part4:当記事 解説者本人が「何で誰も教えてくれなかったの?」「これを知っていれば、ものすごく時間を節約できたのに…」と思うほど重要なTipsがたくさんあ […]