ジャズピアノ初心者のための即興練習【レベル1〜レベル5】

ジャズピアノ初心者のための即興練習【レベル1〜レベル5】

今回は、New Jazzが解説する「ジャズ即興をするための10ステップ」をまとめました。

この記事ではPart1として、レベル1からレベル5までの練習をまとめています。

Part1:レベル1〜レベル5(初心者向け)
Part2:レベル6〜レベル7(中級者向け)
Part3:レベル8〜レベル10(上級者向け)

これからジャズピアノの即興をはじめたい方、すでに始めているけどもっとステップアップしたい方のために、レベルを10段階に分けて練習方法を解説しています。

ご自身の今のレベルに合わせて、ぜひ毎日練習を続けてみてください。

10 STEPS TO IMPROVISE JAZZ

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ジャズの即興を聞いてみよう

まずはじめに、ジャズの即興を聞いてみましょう。

即興ができるとどのようなプレイが自然にできるようになるのか、イメージをつかんでみてください。

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それではここからは、具体的に即興ピアノの練習方法をレベル1からレベル10まで解説していきます。

初心者の方はまずレベル1の練習から、ゆっくり始めてみましょう。

※当サイトの方で、説明の該当箇所から動画が始まるように動画を掲載しています。「文章を読む→YouTube動画をクリックして再生する」で練習をお楽しみください。

レベル1:リズムを感じ取ってみよう

レベル1では、基本のリズムを感じ取る練習をします。

ジャズピアノ初心者のための即興練習
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先ほどの即興の例で使ったバッキングトラックはテンポが速いものだったので、テンポを落とし、もう少しゆっくりなテンポに合わせて練習を行います。

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まずはバッキングトラックのドラムとベースの音をよく聞いて、「1,2,3,4」のビートを感じてみましょう。

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よく聞くと、1拍ごとに「1,2,3」「1,2,3」「1,2,3」「1,2,3」という細かい音が聞こえてくるのがおわかりいただけるでしょうか?

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大きい「1,2,3,4」の「メインビート」と、メインビート1つ1つに含まれる細かい3つの音「サブビート」を感じ取れたでしょうか?

もう一度、メインビートとサブビートを聞いてみましょう。

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レベル1まとめ

大きい「1,2,3,4」は「メインビート」
メインビートそれぞれに入っている小さい「1,2,3,」は「サブビート」

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レベル2:2本の指を使って弾いてみよう

レベル2では、2本の指を使って鍵盤を弾く練習をします。

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まずは、ピアノの鍵盤の真ん中のド(C)に右手の親指を、ミ♭(Eb)に右手の人差し指を置いてみましょう。

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実際に鍵盤を押してみると、このような音が出ます。

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次は、レベル1の練習で出てきた「サブビート」に合わせて、この2本の指を交互に動かしてみましょう。

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以下の2つを確認しながら練習することがポイントです。

・バッキングトラックに合わせて、ずっと安定して弾けるかどうか?
・ビートにピッタリ合わせて弾けているか?

レベル2まとめ

2本の指を、サブビートに合わせて正確に弾けるようになろう

レベル3:8分音符のスイングを弾いてみよう

レベル3では、8分音符のスイングを弾く練習をします。

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「8分音符のスイング」とは、レベル1で出てきた「サブビート」のうち、2個目の音を抜いたリズムです。

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1個目と3個目の音しか弾かないので、「タタタ」を「タッタ」にするイメージです。

それでは、右手はレベル2の練習で行ったフォームのまま、このスイングのリズムで弾いてみましょう。

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慣れてきたら、レベル2のサブビートを全て弾く「タタタ」のパターンと、このレベル3の「タッタ」のリズムを混ぜて弾いてみましょう。

「タッタ・タッタ・タッタ・タッタ」→「タタタ・タタタ・タタタ・タタタ」
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レベル3のときと同じように、「ずっと繰り返してもリズムが崩れないこと」「弾いた音がしっかりビートに合っていること」を確認しながら練習してみましょう。

レベル3まとめ

8分音符のスイング:「サブビート」のうち、2個目の音を抜いたリズム

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レベル4:アクセントを弾いてみよう

レベル4では、アクセントをつけて弾く練習をします。

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アクセントとは、他の音に比べて強調して鳴らす音のことです。

アクセントは「>」という記号を使います。

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レベル3で練習した8分音符のスイングのリズムのうち、3個目だけにアクセントをつけて弾いてみると、このようになります。

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今度は、スイングのリズムの1個目(メインビート)にアクセントをつけて弾いてみましょう。

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慣れてきたら、1個目にアクセントをつけてみたり、3個目にアクセントをつけてみたりと、アクセントのパターンを混ぜて弾いてみましょう。

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さらに、「サブビート3つを全て弾く」+「たまにアクセントを入れてみる」というパターンもやってみましょう。

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手の位置を1オクターブ上げて、高い音でも練習してみましょう。

ここでもしっかり「バッキングトラックとビートがピッタリ合っているか」「ずっと続けても安定して弾けているか」を確認しながら練習することが大切です。

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このアクセントの練習をすることで、音楽がよりいきいきと、動きのあるように聞こえるようになったと思いませんか?

このような音の感じ方や違いも楽しみながら、練習してみましょう。

レベル5:ブレイクを入れてみよう

レベル5では、ブレイクを入れる練習をします。

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ブレイク(休符)とは、「音を何も弾かないところ」です。

ブレイクを入れながら弾いてみると、このようになります。

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ブレイクを入れることで、ただ「ドとミ♭を弾いているだけ」ではなく「ドミ♭ドミ♭ド」「ドッド」「ミ♭ド」など、「小さなフレーズ」ができたように感じます。

ブレイクが区切りとなって、「ドミ♭ドミ♭ド」「ドッド」「ミ♭ド」など、「小さなフレーズ」ができたように感じます。

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例えば、ブレイクを入れた後に3のところ(上の画像の白マル部分)からフレーズを始めるようにすると、このようになります。

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次は、ブレイクを入れたあとに2のところからフレーズをスタートするようにしてみましょう。

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それでは、最後にメインビート(1)のところからフレーズをスタートしてみましょう。

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ジャズでは、オフビート(メインビート以外のところ)からフレーズをスタートしたり、フレーズが終わったり、アクセントをつけることが多いです。

そのため、2や3からフレーズをスタートさせる練習だけでなく、フレーズが終わる練習もしてみましょう。

それでは、3でフレーズを終える練習もしてみましょう。

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次は、2でフレーズを終える練習です。

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即興におけるブレイクの重要性

ブレイクを入れることで、リスナー(聞く側)も一呼吸置くことができ、聞いた音のまとまりを「フレーズ」として認識しやすくなります。

つまり、ブレイクがないと、音楽は成立しないのです。

特に即興では、「もっとカッコよく魅せたい」「自分のテクニックを見せつけたい」という気持ちから、音を詰め込みすぎて「ブレイクが少ない即興」になってしまうことがあります。

そのため、ブレイクの重要性をしっかり理解し、適切な場所でブレイクを入れる練習をし、「カッコよく、リラックスしながら楽しく聞ける即興」を目指していきましょう。

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レベル1からレベル5までの総まとめ練習

それでは、これまで練習してきたことをミックスして弾いてみましょう。

・サブビートをすべて弾く(タタタのリズム)
・8分音符スイングのリズムで弾く(タッタのリズム、2個目の音を抜く)
・アクセントを入れる
・ブレイクを入れる

※メインビートの1~4、サブビートの1~3のそれぞれの位置を重点に置きながら、満遍なく


 
これができたら、次はいよいよレベル6からレベル10までの練習です!

ここからどんどん即興らしい演奏ができるようになりますので、早速チャレンジしてみましょう↓

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